サウジアラビアの首都のリヤド空港は少し変わった空港だ。


市の中心から40キロほど離れているが、いわゆる公共交通機関がない。つまり電車もバスもない。



バスはどうやら走り始めたらしいが、何年も前に着工した鉄道はまだ完成していなかった。


完全な車社会なので地元の人は当然だと思っているのかもしれないが、特に知らずに訪れた海外からの旅行者はこの国についた途端、途方にくれることになる。


タクシーはあるが安くはない。


自分の場合、取引先の方が車で迎えに来てくれることもあれば来ないこともある。来てくれなければタクシーだが、そのタクシーも出払ってるから待て、と言われることもあり、決死の覚悟でたくさん屯している白タクを使ったこともある。事前に行き先のホテルを教えて料金の交渉をする。あれっと思うほど安くて、降車時に改めてふっかけられるのではないか、と気を引き締めたが、交渉価格通りで腰が抜けた。使いようによっては白タクも使えるという珍しい国でもある。


今回は取引先の方が迎えに来てくれた。毎日電話する相手だが、訪問するのはコロナ前以来だから四年ぶりになるか。空港には四年前にはなかった無料wifiが完備されていて、空港に降りてすぐに連絡を取ることができた。一度は迎えに来てくれていたのにタクシーに乗ってしまったこともある。wifiがなかった時代だ。


サウジアラビアに来た、ということはすなわち、禁酒することになった、ということである。イスラム教に忠実なこの国は酒を禁じている。


帰りのルートと料金を考えて、今回は行きは中国東方航空を起用した。


羽田から上海まで3時間弱。機内食はミニミニ牛丼みたいなものだった。


上海での乗り継ぎ時間は1時間少々でリヤド行きへ。それが飛行機は着陸してからが長かった。駐機ターミナルまで15分は飛行場を走行していた。それだけ走れば京王線で新宿から調布まで行ける。同じ航空会社の乗り継ぎで預け荷物はリヤドまで行く。まさか乗客だけ置いてけぼりにはならないだろうがやや焦る。急いで降りてダッシュ気味に乗り継ぎゲートへ。トイレだけに寄ってリヤド行きのほとんど最後の客となる。


上海から10時間超のリヤド行きの機内食。


乗ってしばらくして1度目。


チキン焼きそば。味は悪くなかったが、全然足りない。



2食目。Fish and Rice。甘酢が結構うまかった。

どちらも忘れた頃に焼きたて風のパンが配られた。バターは何に使うのかなとは思ってた。


2度目は学習してハムとサラダはパンが来るまで手をつけないでおいた。



空港で取引先の方と。ファーストフード店でFish Burger をお願いしたのだが、おれと同じチキンにしておいてやったぞとチキンバーガーを渡された。とほほ。



空港の駐車場がすごく広く、どこへ停めたが分からなくなったご様子。ここで待て、と言われて20分も待った。とほほ。


その20分を挽回するように車をブンブン飛ばしてホテルへ。



初めてのホテルは予想外の小型のスイートルームだった。洗濯もの干してるのが見苦しくて失礼。





〆にビリヤニをテイクアウト。



米に埋まったチキンをほじくり出しながら。



余計なものまで買ってしまったが、これもうまかった。



あれば飲みたくなる酒も、ないのだからどうしようもない。


明日は朝からからフル活動。