ハジャイのホテルを出て空港へ向かう。


空港から来る時にソンテウという乗合タクシーを降りた通りの反対側で同じソンテウを待つ。


空色の車体が目印だが、それが全て空港行きというわけではないようだ。行き先は大きな文字で車体正面にはっきり書かれているが、残念なことにタイ文字だけである。


たまたま停まっていた空色のソンテウがあったので近づくと助手席のウインドウが下がった。見るとご夫婦らしきサングラスの二人が乗っていた。


サナームビン?

と言ったら2人揃って頷いた。後方から乗り込む。



空港に着いた。用意していた55バーツを渡す。合掌。




ありがとね。

ソンテウはそのまま市内に向かって走って行った。

あのご夫婦はこうして毎日市内と空港の間を往復し続けるのだろう。


あっけなく空港に着いてしまい、搭乗手続きもオンラインで済ませてあったので、搭乗ゲートの前のベンチで待つ。


ふと気がつくと、隣の席に、タイの人がよく首からさげている仏像入りの首輪から落ちていた。自分がここに座る前にはだれもいなかったし、その後だれもすわらなかったからずっと前から置いてあったものだろう。



持ち主にとってはとても大事なものなのではないかと思う。先日、上海空港で同じように起き忘れられたスマホを見つけて届けた。あれと似てる。何か大切なものを引き付ける能力が備わって来たようだ。


すぐにセキュリティにいた暇そうな女性職員に届けた。あ〜あ、みたいな顔をして受け取ってくれた。しばらくして、落とし物のネックレスが見つかりました、お探しの人は、、、というアナウンスか英語でも流されたが手遅れだろうな。


飛行機を待つ暇に任せて調べてみたら、これはプラ•クルアンというもので、人によってはとても大切にされているようだ。失くしたけど、マイペンライでは済まされないものかもしれない。


そろそろ搭乗時間になる。