厚生労働省が「飲酒ガイドライン」をまとめました。日本ではアルコール度数や何杯飲んだかで飲酒量を把握するのが一般的ですが、「純アルコール量」、酒に含まれるアルコールの量で健康へのリスクを示しています。by NHK

 

これは自分が以前からずっと提唱していたことだ。純アルコールで示されればより厳密かつ科学的に飲む量を考えることができ酔うものだ。もとい、できようものだ。

 

これからは各アルコール飲料の容器に純アルコール量がアルコール度数と併記されたらなおよしだろう。

 

これまではビールならロング缶1本、清酒なら1合とか目安しか示されてなかった。ロング缶と1合酒の純アルコール量は全く同じなわけではない。まああくまで目安だからそれでいいんだろうけれど。

 

このガイドラインによると、生活習慣病のリスクを高める飲酒量とは以下のとおりである。

 

男性:40グラム以上/女性:20グラム以上

 

男性が女性のそのまま2倍というのも随分大雑把な気がする。早くも科学的かと思ったガイドラインの足元が怪しく思われる。これは一種の差別にさえ思えなくはないか、女性飲酒家一同。

 

NHKの記事からそのまま持ってきた表がこれ。

結局、以前からある目安に帰している。科学的より分かりやすさが勝つのは仕方がない。

 

 

これをそのままガイドラインに当てはめると自分の場合、飲み始めの缶チューハイ9%500mlでほぼ男性としてリスクが高まる限度を越える。つまり自分がチューハイの後に本格的に飲む焼酎のストレートはすでにすべてそのまま危険領域である。それも毎晩。だからこういうガンマの値を誇るようになってしまったわけだが。

 

しかしこういうガイドラインを示されて、それを眺めて、はーそうですか、と納得しようとするのは医師とそうとうな謹厳居士くらいだろう。呑べえはこういうものには右から左、馬耳東風ならまだましで、その多くは聞く耳持たずの見る目も無し、といったところだろうと思う。

 

たまたま自分も断酒中だからこんな記事が耳に入って冷静に見ているだけで、普段の飲酒時なら無視するどころか目に付いたら叩き潰していたかもしれない。

 

改めてこの表を眺めてみる。自分が一番好む焼酎は200mlで限度である。これは確かコンビニで売っている小さなプラスチック容器に入ったもののサイズに一致する。この写真のものが220ml。思えばコンビニはちょうどいい量の焼酎を提供しているわけだ。飲むのが1本であれば、だが。

 

 

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自分は旅先ではこの焼酎を愛飲している。これを飲みながらよその町を歩く。重くはないし、持ち歩きに便利だ。これとお茶のペットボトルを抱えて夜の町を彷徨する。一本空いたらコンビニを見つけてもう一本買ってまた歩く。気が向いたら飲み屋やラーメン屋にぶらっと入って食べ物を胃に入れる。一晩で少なくとも3本は飲むと思う。当然9%の缶チューハイを飲んだ後でだが。観光地を見て回るより、徐々に酔いながら見知らぬ土地のごく普通の町を見て回るほうがよほど楽しい。

 

でもちょっと考えてみるとこの焼酎をほぼストレートで3本とはなかなかな量である。660ml。少年のころはコーラの500mlを飲み干すのも大変だった。あれ以上の量を25%の焼酎で飲み干してしまっているわけか。普段4リットルの焼酎のペットボトルが1週間で空になるのも計算上合う。やっぱりこれは飲みすぎだな。かつての紅顔の美少年はこうして赤ら顔のおっさんに堕するのであった。

 

こんなことを書くのも健診明けの飲酒が楽しみだからだろうか。まがいなりにも断酒、節酒は18日目になる。健診日まではあと13日だ。先日読んだホリエモン氏の獄中記にはこんなことが書かれていた。それは看守からのアドバイスで、出所まであと何日か考えるな、ということだ。看守は続ける。今まで何日牢屋で過ごしたかと考えろ、先を考えると長い。これまでの日々を振り返る方がずっと気が楽である。ホリエモン氏はこれに深く同意していた。

 

健診まであと何日と考えるのはやめて、もう何日断酒してきたのだ、と思う方が確かに精神衛生的には良さそうである。出所する頃には、いや断酒をやめるころには、純アルコール量による飲酒ガイドライン、なんてものはすっかり忘れているだろう。酒飲みを自称するならそれくらいでなくっちゃな。