今朝4時に目が覚めたのは新世界のスーパー銭湯、スパワールドの雑魚寝室だった。早速風呂に入る。
露天風呂と水風呂を往復する。多分体にはよくないとは思う。だが気持ちよくてやめられない。風呂に入る前に降圧剤飲むんだった。ガラガラの広い風呂で脳梗塞なら死に直結しかねない。
おれにはうしろ髪はないが、それを引かれる気持ちは分かる。このまま風呂に入っていてはまた東京に帰りたくなくなる。いかんぞ、そんなことでは。
7時前にはチェックアウト。外に出たらうちの猫のココちゃんとそっくりな猫がいた。それを見た瞬間うしろ髪はパチンと切れた。帰りたくなった。ココちゃんが呼びに来たのか。寒かろうに。
本物のココちゃん。しばらく会えないかもと思って写真を撮って来てある。
おれはテツではないが、それでも無理矢理分類されるならば乗りテツであろう。今日は乗りに徹する。
2日前に近鉄の株主優待券を買ってある。大阪日本橋まで歩く。上本町で乗り換えて名張経由で中川へ。そこで名古屋行きの急行にまた乗り換える。
この時期、近鉄に乗ると寒いのだが、普通こんなものか。前も同じことを思った。
なぜかトイレが近い。トイレ付きの列車でよかった。2度も使った。のどもよく渇く。朝からジュースを2本飲んでる。酒の飲み過ぎで糖尿になったんちゃうか?そういえば、糖尿病という呼称はやめるらしい。確かにイメージのいい字面ではない。
なぜか大学受験生くらいの歳の人が多い。何かあるのか。それにしては時間が遅いが。
よその土地にいくと、なぜか、が増える。いいことだ。
名古屋では昼食が楽しみだ。いつも寄る花かるたという店に行く。おれにとっては最強のツープラトンである味噌カツとエビフライのセット定食の破壊力がすごい。
名古屋着。
しまってとるやんけ!ネットには日曜日は正午から営業と書いてあるのに。なぜかしまってる。こういうなぜかはいらない。
一旦スーパーにみやげを買いに行く。
5個入りを2袋。カバンがぱんぱんになった。この上に赤福も買わねばならない。息子が大好きであっという間になくなってしまう。デカビタも買って飲む。
スーパーから駅に戻る途中でしつこく花かるたをチェック。やっぱりダメだ。
駅の周りは有名店もそうでない店も行列ができている。しょうがないから駅から離れてみた。ばかに焼肉屋ばかりが集まった一角。焼肉という気分ではないし、だいたい店が開いてない。
日曜日の名古屋の昼はなめたらいかんぜよ。
昼メシやーめた。おれには急ぐ先がある。名鉄の株主優待券を買って豊橋まで名鉄に乗る。
急ぐ先はあってもあわてない。のんびり帰る。
豊橋からはJR。一度駅を出てみる。
ちょっと乗って浜松で乗り換え。
熱海まで2時間半も乗ることになる。ちょっと修行めいてきた。
しかしこの長距離をたった三両編成とは。
シートがほぼ埋まった状態で発車したが、おれ以外に熱海まで乗り通す人はいるのだろうか。そんなアホいないか。18きっぷの時期にはたまに見かけるが。
ふと隣に座るおれと同年代の男の手に浜松城のパンフレットが握られてるのに気がついた。わざわざ出かけてきた感がプンプンする。この人アホかも!
しかし隣の男は掛川で降りた。そこにお住まいか。もし東京の人ならアホらしくなって新幹線に乗り換えたか。そうだとしたらなぜ浜松から新幹線に乗らなかったのかという疑問は残る。どうでもいいことを考え始めている。
居眠りもしない本も読まない。スマホのゲームは普段からほとんどしない。外の景色を楽しむがさすがにそれにも飽きてきた。暇すぎるので、この際東京駅から順に東海道本線の全駅を覚えようかと思いついてスマホを開く。平塚まで覚えてアホらしくなってそれもやめた。アホがアホらしくなるのだがら相当アホである。
おれの見渡せる範囲内では最後の生き残りだった背の高いおねえと見られる紳士が西焼津で降りた。まだ熱海までの半分も来てない。
静岡でようやく熱海までの半分くらいか。この駅で客がごっそり入れ替わるなか、前世紀の遺物みたいに居座るおれ。なんかオーラが出てきてる感じが自分でもわかる。
赤福は横にしてお持ち下さいと言われたが、丸くぱんぱんにふくらんだリュックではそれは無理だ。さっき確かめたが、縦にはなってなかったからよしとする。
ぼーっとしていたら緊急停止。踏切に異常があったというアナウンス。咄嗟に時計をみたら午後5時ちょうどだった。
嫌な予感がする。場所は富士川駅手前だった。こんなところで何時間も止まっていたら本日中に帰宅できないかもしれない。
だが5分後には動き出した。ほっとする。隣の富士まで歩けばスーパーホテルがあるのを知っている。泊まったことがあるので。最悪そこまで歩くことも考えた。
ただ列車は遅れをとりもどせずに熱海に近づく。乗り換えが心配になる。
熱海では乗り換え時間が2分しか無くなった。階段を登り降りしてとなりのホームへ移動しなければならない。乗り換え客は案外たくさんいてエスカレーターも階段も大混雑。おれは余裕を持って移動。乗れればよし。乗れなくてもよし。しかしなんとなく間に合って座ることもできた。
小田原で小田急線に乗り換え。トイレへ。トイレの中の自動音声アナウンスが、多機能トイレは、と繰り返す。それが、滝のおトイレ、と聞こえて仕方がない。乗りすぎて頭が変調をきたしたようだ。
そういえば朝から何も食べてなかった。食べるのが楽しみな1日だったのに。
急行に乗れば1時間ちょっとで自宅最寄りの駅に着く。そこから自宅まで歩けば5キロあるのだが。もうあとは問題なく帰られるだろう。百里を行く者は九十里を半ばとす。だが、そう油断して小田急に揺られながらこの記事を書いている。そろそろおしまいにしようと思う。
本厚木の次は、
ホンアツギノツギハ、
ホンアツギノツギハ、
何かおかしな呪文に聞こえる。
今日は早く寝た方がよさそうだ。