書道で使う道具のうち、硯(すずり)、墨、筆、紙をまとめて文房四宝と呼ぶ。
そのうち最も重要視されるのが硯だ。硯の中でも最高級品とされているのは中国の端渓硯と言われている。いくらくらいするのかなあと価格.comで調べてみたら、198万円のものが売られている。石の塊1個に200万である。
趣味の世界というのはそうしたものだが、趣味を越えるととんでもないことになる。有名な書家や皇帝が使ったとされる硯には5000万円の値がつくこともあるという。さらにギネスに載っている世界最大の硯は30億円だ。これは長さが約15メートル、高さ1.6メートルあるという。センチではない。
これが硯か。
デカすぎてどこで墨を擦るのか分からない。

ちなみに自分は娘の100円のプラスチック製で、墨ではなく、やはり100円の墨汁を使っている。
文房四宝を含めたほかの書道具、文鎮や水差しなどをまとめて文房清玩と呼ぶ。この清玩、という言葉がいいと思う。書道にあっていると思う。
万年筆はインクが内蔵されている筆だから文房四宝のうちの筆と墨を合体させたようなものである。おかげで硯はいらずにこれと紙があれば事足りる。文房二宝だ。
その万年筆に使う新しいインクが届いた。パイロットの色雫シリーズのどの色にしようか考えた末、「霧雨」という色にした。50mlの瓶ではなくて15mlのミニサイズにした、これでも1年は持つと思う。
なお愛用している万年筆はカートリッジ式ではなくてコンバーター式を使っている。これは空になったらペン先をインク瓶につっこんでインクを吸い上げて使うものだ。
隣町にパイロットのペンドクターが来た時に、万年筆に悪いところがないか診てもらいに行ったことがある。その時コンバーターは消耗品であると知ったのだが、そのコンバーターが今、具合が悪くなった。吸いが悪いのである。使い切り寸前の前のインクがうまく吸えない。インクと一緒にコンバーターも3つ買ったが、残り少ない色に新しいコンバーターを使うのは、それは洗って使えるのだけれど何かもったいない気がしている。前のインクはそのまま少し残しておいてもいいかと思う。というのもこのインク瓶は格好良くて机の上の飾りにもなるからだ。これも現在の文房清玩具の一つにしてもいいと思う。
霧雨は墨の濃淡がわかるような黒らしい。「霧雨」を早く使ってみたいが、コンバーターに残った前のインクがなかなか終わらない。そのため霧雨がどんな色か見せられないのが残念だ。


