こういう言葉に出会いました。
私たちは
生活のあらゆる面において、
自分に言い聞かせる話（ストーリー）を持っています。
こうした話（ストーリー）は
自分だけの特別な話（ストーリー）なのです。
そして、これらの話（ストーリー）を通じて
自分たちの現実を作りだしていきます。
しかし、実のところ私たちは、
自分の感情や行動を駆り立てるのは
外部の出来ごとではなくて、
実はこうした
自分の物語（ストーリー）なのだということに
気づいていないのです。
ハッピーな人々の秘密
グレッグ・ヒックス＆リック・フォスター著 到津守男＝監訳 小山晶子訳 総合法令
僕は仕事の関係で
交流分析（Transactional Analysis／TA）という心理学を
勉強しているんだけれど
この理論の中で
人生脚本っていうのがあるんだ
人は
おぎゃ～と生まれて
９歳から１２歳までの間に
「これからどういう人生を生きていくのか」
というシナリオを書くんだ
それを
ハイティーンの時に予行演習し
使いやすいシナリオを強化して
二十歳を過ぎると
そのシナリオに沿って
生きていく
問題なのは
そのシナリオが
子どもの頃に書かれたものだから
こどもっぽい
ということ
そして
事実に基づいていない
つまり
こどもの頃の感情によって
作られているから
現実的じゃないってことなんだ
そして
最大の問題点は
書いた本人が
どんなシナリオを書いていて
どんなシナリオを良く使ってしまうのか
全然
気づいていないってことなんだよ
シナリオには大きく2つあるんだ
勝者のシナリオ
これはお金持ちになるとか
出世するとかじゃなくて
自分の能力を前向きに発揮して
イキイキと生きていくって生き方のこと
もうひとつは
敗者のシナリオ
これは
自分はダメだ
自分は能力がない
どうせ僕なんか
どうせ私なんか
そうやって
自分が本来持っているパワーを
使わずに生きてしまうという行き方なんだよ
人は誰でも
２００～300のシナリオを書いていると
交流分析では言っている
自分が使いやすいシナリオはなに？
自分はどんなシナリオに
駆り立てられてしまう？
交流分析では
『駆り立てるもの』っていうのがあって
これは『拮抗禁止令』というんだけれど
まあ、詳しいことは置いておいて
つまり
駆り立てられるようにやってしまう
行動パターンのこと
これの代表選手を
5つ挙げているんだ
①完全であれ
完璧を目指して、自分に負荷をかけてしまう生き方
②強くあれ
弱さを見せないように、感情を出さずに、強くあらねば、という生き方
③一生懸命努力せよ
努力することが一番大事、常に全力で走り続ける、そして、倒れる
④他人を喜ばせよ
自分を置いておいて、他人のことばかりやってしまう、自分をおろそかにする生き方
⑤急げ！
常に先のことばかり考えて、いつもせっかちで急いでいる、いま・ここを感じない生き方
心当たり、あるかな？
僕は癌になる前は
『完全であれ』に
完全に駆り立てられていたね（笑）
知らぬ間に
自分を駆り立ててしまう
人生のシナリオ
それを見つけるには
自分を見つめること
自分の頭の中に湧いてくる
いろいろな思考
いろいろな感情
そういったものを
注意深く観察することなんだ
シナリオの一番底辺には
自己概念がある
つまり
わたしは～いう人間だ
ってことだね
この自己概念に沿って
シナリオは作られるんだ
自分の思考を注意深く観察しよう
自分の感情を注意深く観察しよう
そして自分のシナリオを見つけよう
いいシナリオならそのまま使って
よくないシナリオなら、使うのをやめるんだ
そうすれば
いいシナリオだけで生きていけるからね
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