アメリカでいじめにあったら。 | アメリカおばさんのブログ

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アメリカの学校の先生と日本語学校の補習校の先生をしています。教育のこと、習慣の違いに驚いたこと日々感じたこと、起こったことなど独り言を書いてみたいと思っています。趣味は料理です。

アメリカでいじめにあったら。。。

今日、アメリカに住んでいる他州に住んでおられるお母様からメールを頂きました。

 

学校から息子さんが泣きながら早退してきたそうです。

お母様は最初はAPクラスをたくさん履修しているので大変だからと思っていたそうですが、お母様が息子さんから、よくよく聞いてみると

「いじめ」。。

いじめには暴力だけでなく、言葉の暴力があります。そして無視。

 

俺のおじいさんは、戦争で日本人に殺された、とか、広島、長崎、パールハーバーの話を何かにつけて、冗談で言ってくるのが耐えられないとのことでした。

最初の頃は、お弁当見て、犬の肉か?猫か?

 

すぐに学校に相談してくださいと返信メールをしました。

娘にその話をしましたら、

私はまったく知らなかったことなのですが、

 

「その子はっきり言い返しなよ。ぶちきれなきゃだめ!」

「え?」

「お母さん、私も実は6年生の時だったかな。クラスの男の子に

「オレのじいさん戦争で日本に殺された」とか同じこと言われたことがあるわ。それから何食ってんだ?ってからかわれたことも。」

「え?そんなことがあったの?知らなかった。いつよ?」

「転校したばかりの時でさ、6年生のときだった。」

(アメリカでは6年生からが中学校)

以下は英語で言ったことです。

日本語の言葉が悪くてすみません。

「私ね、そのときぶち切れた。

『おまえふざけるなよ!お前のじいさんは自分で志願して軍隊に入って日本に行ったんだろ?私のおばあちゃんはね、目の前で自分のおねえさんとお母さんをアメリカ人に殺されたんだ。飛行機に乗ったアメリカ人が笑いながらね、逃げる親子をグラマンという飛行機が低く飛んで機銃掃射で撃ったんだ。『熱い!』『助けて』っていいながら死んでいったんだ。家は焼かれるしな。お前のじいさん軍人だろ?死ぬ覚悟だろ!こっちは一般人だ。それにな、アメリカの教科書には一切書かれていないけどな、広島や長崎に核爆弾落として何万人も殺しているんだぞ!被爆した人は未だに体が大変なことになっているんだお前らそんなこと知らないだろ。アメリカの教科書には書かれていないもんな。戦争は2度と起こしてはいけないことだ!戦争はどちらにも悲しい出来事でどちらも悪い。一方的に日本は!って言うべきことじゃないわぁ!それにね、私があんたのおじいさんを殺したのではない。ふざけるな!って言った。真剣に大声で言い返した私にみんなが驚いてさ、周りの子が、言った子に「お前謝れよ」って。その子が「すみません。」って謝った。2度と言わなくなったよ。」

 

普段は優しく面倒見がよくにこにこしている。争いごとも嫌いだ。

でも言うべきことは、はっきり言うんだな。

親の私がビックリ。それにそんなことを言われていたことも言ったことも知らなかったのでビックリ。

いじめは自分で解決しなきゃいけないのか。。

たまたま娘はぶち切れて言い返したけど実は息子の場合は中学校の2年生で転校して階段の上からお水をかけられていて階段の下にいた息子は頭からトレーナーもびしょぬれ。この時、息子は私には一切言わなかった。クラスの日本人とアメリカ人のハーフの女の子が、お母さんに言ってその子のお母さんから聞いたの。「息子さん大丈夫?」

「え?何?」「息子さんさ、何もしていないのに昨日お水のボトルを階段の上から下にいる息子さんの頭にかけた子がいて、それを見ていた他の子が先生に言いつけてその子はディテンションになったのよ」「え?知らなかったわ。トレーナーは丸めて洗濯場に出してあったの。水に濡れていたけどそんなことがあったなんて知らなかった。気がつかなかった。教えてくれてありがとう。」

 

別の日には

鞄の中にポップコーンがぎっしり詰められて、鞄には消えないマジックで落書きがされて帰ってきたこともありました。

これは中学校を卒業するちょっと前のこと。

 

転校する前の学校では規模も小さくお互いがよく知っているのでいじめは無かったけど転校先は規模も大きい学校で、

先生の目も届かないし。それと息子は言いたいことを言わない性格。

「僕が先生に言ったらその子が可哀想だよ。僕は別に気にしていないからいいよ。」

でも私は、学校にはポップコーン入りで落書きされた鞄を持って一応報告にいきました。息子に聞くと、いつ誰に入れられたかは分からないとのことでした。転校生なので高校に行くためのレベルテストを受けている間に入れられたそうです。

 

校長先生は「そういったことは全部4人いる教頭先生に任せているから。」と。。。中学校の卒業前のこと。

これを聞いて、「え?」でした。

責任転嫁の校長先生はアメリカでは珍しいのです。

前に住んでいたところの中学校の校長先生は私の家の左隣に住んでいたのでなんでも親身になって相談してくれたのに。。

ですからちょっとビックリしました。

 

私はカウンセラーには一応報告だけをしに行きました。

 

幸い高校ではいじめはなかったけど、

 

①親は子どもの様子をよく観察すること。

②顔色を見ること。

もし顔色が冴えなかったら実態を把握してすぐに対処すること。

③冷静になって、しかし、言うべきこと、事実ははっきり学校に報告すること。

④それでもだめなら教育長、カウンセラーに相談に行くこと。

⑤自分の子どもは自分が守らなければならない。

 

怒りは時にはすごい起爆剤になる。

 

勉強。。。

絶対に絶対に負けるな。

戦争には負けたけど勉強は負けるな!

人の3倍勉強しろと言った。

 

人の3倍。

本当は、宿題等、人より3倍時間が掛かったということですが。。。。