アメリカの学校が8月16日から始まるため、先生方はその前の8月15日に出勤。
急遽、校長先生の転任が決まって新しい校長先生がくることになったのと、生徒がレジストレーション(申し込み)をする日にちが、決まって、先生のボランティアが必要だとか。
校長先生や新しい先生の歓迎会をするとか。
学校のインターネットのサーバーが新しいのと交換のためにダウンしてしまったので連絡がお互いに出来なくてすみませんとか。
毎日のようにいろいろ、電話連絡網で連絡がくる。

アメリカの学校の先生は、大学院を出ないと免許が取れない。
また一度免許を取ると、先生の免許の更新をしなくてはいけない。
更新はつねに新しい情報を学び、年に何単位とか、大学院に行ってクラスを取ったり、研究会や勉強会を受け、さらに単位を取らないと免許剥奪になってしまう。

昔は全額、研究会費、研修会費が学校からや市の税金から出ていたけど、この頃は不景気で一部だけしか出ない。

そこで安い研究会を捜したり、大学院に個々で行かず、学校に大学院の教授を呼んで、授業を皆で受けようということになった。クレジットを貰えるようにするとのことだ。先生の免許更新のために。

そんなわけで今までなら、普通は1年に何時間取る、それも学校が始まってから、学校の授業を休んでそのクラスに1~2日出かけてとか、クレジットを取ればよかったんだけど、
今年は夏休みの間に大学院の教授が来るので、取るように、来れない人はインターネットでクラスを取るように、と、急にお達しが出た。
しかも電話連絡網というかアナウンスでだ!!!
前もってわかっていれば予定だって組めたものを!!!旅行に行っている先生はどうなるの?
と先生がたは困っている。しかし頑張るしかないのよね。


ところで、日本では「先生が精神的に病んでいる。学校を休みがちになったり辞めたりする」ということ先日のニュースで聞いた。
それに先生同士のいじめもあるとか!!


全くナンセンスだ
こちらは先生同士でのトラブルは無い!!!全くない!!!イジメや喧嘩なんかしたら即クビだからだ。

こちらアメリカでは親が学校に来る時は、
子供がなにか問題を起こしての呼び出しか、子供が褒められて賞を取った時のどちらか。

教育方針で先生に親が文句をつけるということは私が働いている学校では全くない。

アメリカでは先生の権限、校長先生の権限がものすごく強いの。

だから先生に反抗する生徒は厳しい罰を受ける。

生徒同士の喧嘩は警察が生徒に容赦なく手錠をかけ連行される。
警察は娘の学校ではおまわりさんが2人も常駐しているんだって。
以前にも話したけど、娘の高校ではカフェテリアで生徒同士が喧嘩をして、すごその場でおまわりさんに手錠をかけられて連行されていったとのこと。イジメもすぐにいじめた方、からかった子が連行されて行った。
私の働いている学校でも朝の登校時と帰りの下校時はおまわりさんが見張っている。

イジメに対しては警察に連行だけでなく学校でも厳しい処分だ。

いじめの防止、危険の回避のため
私の働いているアメリカの学校は、公立の学校だけど校舎の外や中に無数の数えきれないくらいの防犯カメラが設置されている。

それから、親が先生に文句を言うということも、先生を辞めさせよう運動なんてとんでもない。(セクハラは別だけど)
このような親、生徒は学校側から「学校の方針に従えないなら、どうぞお子さんは他の学校に転校なさってください。」となって生徒は退学、やむなく転校しなくてならない。

そして、転校先の学校では、親や子供が以前の学校でどんなトラブルがあってこちらの学校に転校して来たかを前の学校に問い合わせる。全てのデーターが前の学校から送られてくる。

先生と親は強い信頼関係で結ばれているので親が文句を言うことはない。

だから先生は余計なことに神経を使わず生徒に真剣に勉強を教えることができる。
生徒も勉強に集中出来る。イジメに対して厳しい処分を学校がするのでイジメも無く、安心して学校にくることができるし、親もイジメを懸念して日本のように高い学費を払い、イジメの無い、私立のいい学校に入れなくてはと思わなくてもよい。

また公立の学校でもレベルの高い子をもっと伸ばすこともしてくれる。
出来る子には飛び級制度があるのでどんどん力を伸ばしてくれる。
生徒は大学のクラスを高校にいるときに取ることが出来る。
そのため、高校の先生が大学の授業を教えることが出来るように先程の先生の勉強会と言うか特訓をうけて単位を貰い、カレッジコースを教えることができるように先生をレベルアップさせるのです。

また勉強が低迷している子には、家庭教師や塾等に行かなくてもいいように、アシスタント先生がついたり、ティームテーチングをして、分からない時はその場で分かるようにしてくれる。


都会の公立には中には荒れている学校もあるようだけど、
私の働いている学校、そして娘の通っている高校はなんとかいい環境で勉強ができている。

これからの日本の教育も、変えて行かなければいけない。
今のままでは不登校の子供が増えたり、安心して学校に子供を通わせることもできない。



1。
 学校には防犯カメラを設置する。

2。
 先生のレベルをアップ。
 アメリカのように大学院を出ないと先生の免許は与えない。
 先生の免許は更新させて(これは日本でもやり始めた)
 先生のレベルを常にアップさせる。

3。
 信頼関係を築く。親からの文句も無くなる。尊敬される。

4。
 イジメに対しての先生のクラスを設け真剣に対処させる。先生の意識革命。
 
(これは以前私のブログにも書いたけど、全員の先生がこのレッスンを受けた。内容は以前のブログにも書いたけど、朝の登校時、休み時間の僅かな時間でも生徒に声をかける。様子を見るなど。)


5。
 イジメをなくすにはイジメはいけないことだという特別授業をする。
 イジメに対してに対して厳しい処分をする。

6。
 先生の意識革命。
 ぬかるみにつからずに常に向上心を持つ。
 先生は自分の仕事に誇りを持って真剣に教える。
 雑念はなくす。

7。
 親は自分の子供を学校だけに頼らず真剣に子育てする。
 学校、先生と連携で子育てすること。
 子育てを学校だけの責任にしない。

8。
 出来る子供はどんどん伸ばす。
 学校はティームティチングをして落ちこぼれを防止する。

9。
 日本の「足並み揃えて授業」をやめる。
 出来る子に取っては退屈な授業、
 つまずいた子には苦痛になる。

10。追記!!!!
 学校にカウンセラーをおく。
先生の心のケア、生徒の心のケア、親の心のケアをする専門職(プロ)を置く。
生徒の進路指導、クラスの単位のスケジュール、親の離婚、家庭の収入の悩み、(生活の保護を市と相談)、親しい人との死別、イジメ、家庭内暴力、不登校の対処やアドバイスをするプロを
大抵学校に3人ぐらいおく。