燃えてきたよ!!!久しぶりに。 | アメリカおばさんのブログ

アメリカおばさんのブログ

アメリカの学校の先生と日本語学校の補習校の先生をしています。教育のこと、習慣の違いに驚いたこと日々感じたこと、起こったことなど独り言を書いてみたいと思っています。趣味は料理です。

友人が(私よりも20才ぐらい年下)栗おこわを作って私の家を尋ねて来てくれた。
先日りんご園に行き、栗林もあるので子どもさんと栗狩りに行って来たそうだ。

おこわには栗がすごくたくさん入っている。本当においしい。

栗って皮を剥くのが大変で、この苦労は実際にやってみないと分からない。
まず栗のイガイガをはずして、それから一晩水につけて、栗の硬い皮をむいて、渋皮をむく。
皮を剥くときはナイフでむくが手に豆が出来る。時間がかかる。
お菓子のマロングラッセや栗の甘露煮が高いのはこれでよーっくわかる。
それだけ苦労してつくってあるからだ。
だからこの苦労を想像し、それを私に持って来てくれたこの気持ちが本当に嬉しい。

彼女はくるくるよく働く、動く人。
昨年彼女の家に呼ばれて遊びに行ったときは、ご馳走が並ぶ並ぶ。そして手際がいい。
スタイルはいいし、背が高く顔もかわいい、そして一番素敵なのは明るくって決して自慢をしないこと。

子どもさんはまだまだ充分時間があるくらい小さいけれど、
彼女とのお話で、子育てのアドバイスの話になった。

今のうちに子どもさんには何かスポーツと音楽の楽器をやらせておいたほうがいいよ。
それからそれをだんだん大きくなって学業が忙しく苦しくってもずーっと続けて辞めないことだよ。と私はアドバイス。彼女のお子さんは既にスポーツも楽器も習わせているとのこと。
私は息子と娘にこのスポーツと楽器を長く続けさせなかったので失敗した。
つくづく続けさせれば良かったと今になって後悔している。(テコンドーとギター。小さい頃はテニスも、水泳も習わせた)

アメリカの大学の入試のアプライ(申し込み)の欄にも大学院の申し込みの欄にも、面接でもなにか地元に貢献したか?(つまりボランティアの経験があるか?)とかスポーツや音楽は?と書く欄があるのだ。
実際に娘がハーバードの面接を受けた時には面接官に他の子はチェロを弾いたり楽器を演奏したり、自分の作った何か模型を持って来たり、絵を持って来たりだったと。

娘は得意の楽しいおしゃべりで気に入ってもらえたけれど。
ちなみに面接は個人面接で2時間ぐらい?2時間30分ぐらいだったか?忘れたけど。
私立大の場合、日本の私立大と違ってお勉強君だけでは難しいんだとおもった。

息子や娘は全て学費も寮費も食費もすべて奨学金で結局、州立の大学に行き、
(なぜか面接は不要だった)スポーツも音楽も必要なかったけれど。

スポーツでのスカラシップ、音楽でのスカラシップなどで留学している子や、合格している子などいろいろ。州立でも私立でも留学生の優秀な子は高額ではないけれどスカラシップをだしてももらえるんだということが最近になって分かった。(こちらアメリカに来てから申し込むんだそうだ。)

自分の子どもの得意なところ、才能を素早く見極めてその子の才能を伸ばしてあげるのが親の仕事だと思う。そのためには子どもの好きなことを見つけて理解してあげること。そしてそれを認めてあげて応援してあげることだ。

つくづく思ったことは、これからは資格の時代。
ただ目的も無く大学を出るだけではダメだ。
専門学校で資格を取ったり好きなことで実力を伸ばし、お金を稼いで(昔でいうと獲物を自分で穫って)生きて行くことを教えなくては。

だからたとえ大学の受験で失敗しても親御さんも本人も泣かないで欲しい。
結局最後に笑うのは誰かということだ。

私が中学生の時に同級生のある男の子のお母さんが学校から呼び出されて廊下で泣いていたのを思い出す。ちょっと不良と呼ばれる子だった。
同級生のその男の子は、バイクは盗むし勉強は嫌いだし万引きはするし喧嘩で友だちを殴るし。
でも同窓会で久しぶりに会った時はびっくりだった。
その子は、バイクで事故。もうダメかもという時にカイロプラクターの先生にであって治してもらったそうだ。それからその子はカイロプラクターの資格と鍼灸師の資格を取って、
綺麗な奥さんを貰って大きな家を買い、子どももできてお金も結構稼いでいるとのこと。何年か前のこの同窓会に出たとき、その子が
「人との出会いって大切だね。僕の場合はカイロプラクターの先生だった。いい人に出会えて人生は変えられる。そして大切なのは資格だ。大学に行かなくても資格を取ればこうやって幸せになれる。」
服装もぱりっとしたおしゃれないでたちだった。
中学時代に受験で必死に勉強していたお勉強君の頭のいい子が就職難でぱっとしなくって、当時親泣かせの子が出世。
人生って分からない。


子どもだけでなく親も何か資格をとるとか勉強することが大切。
先日あるお母さんが
「こちらアメリカにいるうちに子どもだけでなく私も勉強しようと思ってコミュニティカレッジに通っていて、私、今のところオールAなんですよ。もうすぐ卒業です。資格も幼稚園、小学校の先生の資格取れるんです。」
顔が輝いていた。
いろいろなお母さんに出会うことがあるけれど何かに打ち込んでいるお母さんの顔は美しい。
ここのところ、腰が痛いとか疲れるとか文句ばっかり言っていた私は恥ずかしかった。

栗おこわを作って来てくれた友だちも実はアメリカの大学院を出ている。
そして最近地元の公立の学校にサブの先生として働き始めた。お子さんがまだ小さいので
毎日働くわけではないけれどやはり生き生きしている。
コミカレに通い、資格をとる!と張り切っているお母さんももうすぐ学校の先生だ。
子どもに勉強しろというだけでなく自分も勉強するというのは素晴らしい。

私も久しぶりになんだか燃えて来た!
って何しようか?何の資格とる?英語もあんまり出来ないのにさぁ。
まあ、まずは、おせんべいでも食べながらゆっくり考えるとしよう。