日本の校長先生・・覚えられる?生徒全員の顔と名前。450人。 | アメリカおばさんのブログ

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アメリカの学校の先生と日本語学校の補習校の先生をしています。教育のこと、習慣の違いに驚いたこと日々感じたこと、起こったことなど独り言を書いてみたいと思っています。趣味は料理です。

私の働いている学校は小学校の低学年の校舎、高学年の校舎と別れている。一般にアメリカの学校は日本のように頻繁に転勤というのがない。
だからもし小学校の1年生の先生になったら自分が辞めたいと希望しない限りずーっと小学校1年生の先生。しかも他の学校に転勤が無い。

それから驚くのは日本なら同じ学校内に夫婦が働くことは無い。なるべく避けるけど、アメリカの学校はそうではなくって校長先生の奥さんがスピーチのクラスの先生だったり、先生の子供が自分の母親先生の生徒だったりする。自分の子供を他のこと同じように平等に見る。
私が驚いたのは他にもある。それは小学校の高学年には450名の生徒がいるけど、高学年の校長先生はなんと生徒全員の顔と名前を覚えているということだ。

中学校の校長先生も教頭先生も生徒全員の顔と名前を覚えている。
朝、お早うございますと生徒が校長先生に挨拶すると、お早う◯◯◯◯!と挨拶するのだ。
果たして、日本の学校の校長先生は出来るだろうか?

生徒全員の顔を覚える、名前も覚える。中学校の校長はさらに一度会ったら保護者の顔と名前まで覚えている。
生徒は校長先生が自分の名前を覚えてくれているというだけですごく親近感を持つのだろう。プライベートなことまで校長先生に話しかける。だから校長先生は人気者だ。
それから校長はいろいろな部活の大会に応援に来てくれるのだ。
単語をどれくらい覚えているかの学校の対抗戦、数学大会、バスケットやバレーボール、フットボールの試合に忙しい中をぬって応援に来てくれる。

それから校長先生は自分の部屋に閉じこもらず、度々あちこちのクラスに顔を出す
逆に教頭先生はすごく恐い存在、役目になっているの。
悪い生徒は教頭先生のところに行かされる。
「オフイスに行きなさい!」と先生に言われると大きな体格のアメリカ人の中学生の悪ガキも震えて泣き出すのだ。最悪の場合は公立の中学校でも退学制度があるし警察にも連れて行かれるからだ。裁判所に連れて行かれる。大男でマッチョのアーノルドシュワルツネーガー似の教頭先生ににらまれ叱られる。アメリカの学校は日本の学校と違ってすぐ警察を学校に呼ぶ。


日本の学校と、アメリカの学校の大きな違いは、休み時間だ。
休み時間はボランテイアの親が子供達の外遊びを見張る。担任の先生はその間プリントやお便りを作る。中学校からは休み時間は無い。トイレ休憩はあるけど。
そしてそのトイレ休憩4分間は、先生は各教室から廊下に出て、各教室のドアの前に立つの。
そして生徒を見るの。イジメは無いか、生徒の顔色はどうか、など。

廊下には防犯カメラが至る所に設置されている。
ずいぶん多いなあと思っていたら、娘の高校では400個以上も防犯カメラが設置されているんだって。

インデアナでは最近防犯がうるさくなって学校の入口は鍵がかかっているの。
登校時間が過ぎると、
外部からの人が校舎に入る場合、普通ベルを押してモニターから覗かれどういう理由できたか話して校舎の中に入る。サインをしてビジター札をもらいその札を首からかけて校舎の中を歩く。

娘の高校ではさらにドライバーライセンスを見せてサインをしてからビジターの名札を貰って校舎の中に。



さて余談だけど、校舎ではワイファイ(無線のインターネット接続)になっている。
実は娘の高校はシニア(日本で言う高校3年生)は全員が今年からラップトップのパソコンを持つことになったの。だからこれのレンタル料金が授業料の他に掛かっちゃった。
ちなみにレンタル代と保険をかけるので授業料一年間が、今までは教科書レンタル代だけだったのに
500ドルになった。
娘の登下校の格好!!!!
教科書ぎっしり。そしてラップトップをケースにいれて首から下げる。
宿題も先生にメールで送ったりで便利になったけど。先生によっては宿題をインターネットからコピペする生徒がいるので手書きで宿題を提出しなさいと言う先生もいるんだって。


長話でごめんね。
今日はこの辺で。ではまた!!!