『さくらの7日間戦争2日目 ~Gatoh-Move Japan Tour.120~』
☆2014年8月8日(金)
市ヶ谷チョコレート広場
観衆43人
◆第1試合 タッグマッチ 15分一本勝負
○さくらえみ&北沢ふきん(10分25秒、ラ・マヒストラル)「ことり」&里歩×
本日も「夏祭り」のダンスから大会スタート。
オープニングマッチは我闘雲舞の純血タッグマッチ。ふきんが大声で「お願いします」と握手を求めて、里歩と「ことり」をたじろがせる。
試合中も、声を出して元気の良さを前面に出すふきん。里歩の弓矢固めをこらえて、逆に里歩に弓矢固めをきめていく。
替わった「ことり」のクロスボディもキャッチして叩き落としたふきんは、逆エビ固め。「ことり」はマットの端をつかむなど、必死にエスケープ。ふきんはヒップアタック、ヒップドロップときめて「ことり」からあわやというカウントを奪い、さくらにタッチ。
さくらは「ことり」をボディスラムで投げ捨て、執拗にフォールに入る。激しいエルボー合戦となるが、さくらは「おーほっほっ」と高笑いして「ことり」のエルボーを受け止める。
しかし「ことり」は、壁を利用しての振り向きざまエルボーで攻守逆転。さくらを巴投げで壁に叩きつけ、窓からボディアタック。卍固めで絞め上げ、体落としから里歩にチェンジ。
里歩は「ことり」と2人同時に窓からフットスタンプをさくらに落とす。ここから里歩vsさくらならではの目まぐるしい攻防に。
ここでさくらがふきんに指示を出すと、ふきんが「ふき爆弾、いくぞ」と里歩にボディプレス。さくらが窓から冷蔵庫爆弾の追い打ち。なんとか「ことり」のカットが間に合い、カウント2。
里歩のくるくるリボンを振り払ったさくらは、掟破りの逆そうまとうを狙う。しかし、里歩がかわし、逆にショートレンジのそうまとうを叩きこむ。
里歩がフィニッシュとばかり、もう一回そうまとうに走りこもうとしたところ、さくらがヒザへのキックからラ・マヒストラル。
一発でカウント3を奪い、さくら&ふきん組の勝利。自力ではないものの、これがタッグマッチ含めて初勝利となるふきんが大喜びした。
◆第2試合 『夏のモノボケデスマッチ』3WAYマッチ 15分間
○沼澤邪鬼(ポイント判定)帯広さやか×&アントーニオ本多×
※沼澤4ポイント、本多3ポイント、帯広2ポイント
昨年、12月30日に同じカードでおこなわれた“モノボケ3WAYマッチ”の夏バージョン。ルールは15分間、試合をおこない、相手から2カウントを奪った選手がモノボケする権利を得る。そのボケが面白いとレフリーが判断した場合、ポイントが入り、最終的にポイントが多い選手が勝利となる。
レフリーはさくら。3選手の入場の後、「夏のモノの入場です」とアイテムが運び込まれる。選手コールの代わりに、選手がそれぞれ自己紹介をするという斬新な手法から試合スタート。
沼澤とアントンが「ジェントルメン」と言いながら「Wooooo!」とシャウト。そのあと3人と客席が、ずっと「Wooooo!」と叫び続けるという、明らかにおかしな空間の中、試合が進む。
まず、カウントを帯広から奪い、モノボケの権利を得たのはアントン。ビーチボールで「カラフルなデベソ」をやる。客席はしーんとしたが、なぜかレフリーのさくらがポイントを認める。客席から「えーっ」という声が上がるが、ともかくアントンが先制の1ポイントを獲得。
続いて沼澤がブレンバスターで帯広を投げ、モノボケの権利獲得。虫かごを使った「渡辺篤史の建もの探訪」というネタで爆笑を勝ち取り、圧倒的支持で1ポイント獲得。
帯広がクロスボディでアントンと沼澤をまとめてフォールしたため、一気に2回のモノボケ権利獲得。まずパイナップルと麦わら帽子で「床屋」を見せ、大うけで堂々の1ポイント獲得。
続いて鍋とうちわで「カンドリーチキンを焼くブリバトのSAKI」というネタを見せたが、わかる人が少なかったため、これはノーポイント。
外道クラッチで帯広をフォールした沼澤。虫取り網で「魔女」を披露。あまりの完成度の高さに、ポイントが入っただけでなく、帯広はマットを叩いて悔しがり、アントンも放心状態の表情で立ち上がれなくなる。
バイオニックエルボーでまとめて2人フォールしたアントン。1発目はスイカとビーチボールで「偏ったボイン」を出すが、下ネタが嫌いなさくらに突き飛ばされてノーポイント。
虫取り網と虫取り籠での「ストッキングをかぶった銀行強盗」もノーポイント。
攻撃しようにもネタが浮かばないせいか動きが止まるアントン。そこに沼澤が肩を組むふりをして河津落としをみまい、フォール。蚊取り線香の「キテレツ大百科のべんぞう」で、またもポイント獲得。圧倒的な強さを発揮し続ける。
帯広はアントンに虫取り網を預け「男色ドライバー」を出したが、ノーポイント。帯広は続いてネタの権利をつかむも、完全にパニックなのか、スイカを持ち出して「まちがえた…」と言い始めグダグダに。
アントンのひまわりを使った「ラジコン」も不発でノーポイント。
続いて沼澤が、大作モノボケ「ロボコップのリメイク版」を披露。しかし、レフリーのさくらがわからないため、まさかのノーポイントという番狂わせ。
帯広はビーチボールで「アタックNo.1」を演じると、さくらが認め、1ポイント獲得。
残り時間が少なくなり、モノボケもペースが早くなる。アントンが葉っぱを使って「もやし」を見せると、うけて久々のポイント獲得。
沼澤が麦わら帽子を投げて「矢追純一とUFO」で、文句なく1ポイント。
アントンはスイカとパイナップルで「トーテンポール」。1ポイント。
残り時間わずか。逆転を狙ってアントンが2回ボケる権利を得るも、焦ったか、ひとつをパイナップルで「乳首ぼーん」とやってしまい、無駄にノーポイント。
気合いを入れ直したアントンが、ひまわりで「河童」を出すが、ウケずノーポイント。
ここで15分のゴング。沼澤4ポイント、アントン3ポイント、帯広2ポイント。沼澤が神レベルの強さで今回も勝利を飾った。
◆第3試合 シングルマッチ 15分一本勝負
○マサ高梨(13分26秒、エビ固め)趙雲子龍×
※タカタニック
昨年、10月10日の新木場大会で組まれた高梨10周年記念試合以来、10か月ぶりの一騎打ち。市ヶ谷での対戦となると、さらに久々となる。
まずは、この2人らしいじっくりとした力の入ったレスリング。チョップ合戦も意地を張りあって打ち合う。
5分経過したあたりから、高梨が趙雲の左足に照準を絞る。各種のいやらしい攻撃で趙雲をじわじわと追い込んでいく。
それでも趙雲が必死に反撃を試みると、高梨は客席の丸椅子を持ち出し、趙雲を殴打。しかし、逆にその丸椅子を利用してのフェースクラッシャーで趙雲が攻守逆転に成功し、DDT、エルボースマッシュ、619、そして窓からカンフーキックと得意技を次々と繰り出す。
ここで趙雲が再び丸椅子をマットに立て、その上へのチャイニーズ・ゴリースペシャルを狙うも、高梨がこらえる。高梨は椅子を趙雲のヒザに据えると、そこにドロップキックを放ち、なおも趙雲の左足を破壊にでる。
趙雲を高々と抱えて両ひざからマットに叩きつけた高梨は、足4の字固めで一気にきめにかかる。苦しそうな表情で耐える趙雲、なんとかエスケープに成功。
タカタニックをふりほどいた趙雲だったが、高梨はジャンピング・ハイキック、レッグラリアットと畳み込み、もう一度、タカタニック狙いへ。しかし、趙雲がこれをチャイニーズ・ゴリースペシャルボムに切り返し、両者がダウン状態となる。
ふらふらの2人は、ヒザ立ちでチョップの打ち合い。立ち上がった高梨が頭突きを放てば、趙雲も内回し蹴り。
激しい切り返し合戦の中、趙雲が返し技でフォールにいくが、いずれもカウント2.9。
ここで高梨がトラースキックを放ち、一瞬のタイミングでタカタニックに成功。
趙雲、返せずカウント3。高梨が勝利をおさめるも、死力を振り絞った闘いに、試合後は2人とも大の字にマットに横たわった。
◆エンディング
本日は浴衣祭り。レフリーとしてそのまま残ったさくら以外の選手、プラス石田亜矢子が浴衣で登場する。
チームとして初勝利となったふきんが「明日のガトヌンクライマックスの一回戦、「ことり」さんとの試合でシングルマッチ初勝利をとる」と宣言。それに「ことり」は「自分はシングル初勝利までデビューしてから1年かかったのに、4ヶ月で勝たせるわけにいかない」と言い放った。
里歩は「自分はガトヌンクライマックスは、いきなり豊田さんとで、勝てる気はしないけど、5分ドローならルールでキャリアの浅い選手の勝ちになる。そこを狙っていきたい」とコメント。
アントンはあらためて沼澤に感服。途中の“魔女”で、心が折れたことを告白した。
最後、さくらが「この暑さ、なんとかならないかな」とつぶやくと、帯広が「そんなときにピッタリの曲があります」と立ち上がる。さくらは「『スイミー!』を歌うの? みんな浴衣なのに、さくらだけTシャツとかで嫌だ。ずるい」と文句をいう。
すると里歩が「さくらさん。馬子にも衣装で、自分たちはこうして浴衣でかわいくして、ようやくさくらさんの美しさに並んでいるんです」とお世辞を言って、さくらを納得させる。