【試合結果】2014年3月9日(日)大塚プロレスバンク | 我闘雲舞(ガトームーブ)公式ブログ 

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『Gatoh-Move Japan Tour.94』
☆2014年3月9日(日)
大塚プロレスバンク
観衆77人(超満員)



◆オープニング


 ANNA☆SのSUZUKAがプロレス参戦ということで、明らかに普段と違う客層で超満員となった大塚プロレスバンク。さくらが前説に登場しただけで大歓声がおこり、さくらはすっかり上機嫌となる。しかし、メインのどちらを応援するかを挙手させたところ、案の定、圧倒的にみんなANNA☆Sファンだった。

 いつものようにオープニングでさくらが歌おうとする。今日はSUZUKAが作詞した『涼夏のお仕事』という曲の替え歌『さくらのお仕事』と曲フリしたところで「ちょっと待ったーっ」と乱入してきたのが、ANNA、YU-NA、そしてSUZUKAのANNA☆Sの3人。

 SUZUKAが「『涼夏のお仕事』は私が作詞した。それを替え歌にするとは…」、助けを求めて振り向いたSUZUKAにYU-NAが「著作権」と小声で教えてあげると「著作権の侵害なんだよ」と見栄を切るSUZUKA。


 さくらは「難しい言葉知ってるね、YU-NAちゃんは」というと、とりあえず素直に謝る。


 しかしここで「ということで聴いてください。『涼夏のお仕事』」とSUZUKAが歌おうとすると、今度はさくらが「なんで勝手に歌うんだよ」とストップする。

 さくらは「こうしよう。メインでSUZUKAが勝ったら『涼夏のお仕事』を歌わせてやる。その代わり、私が勝ったら『さくらのお仕事』を歌わせてもらうよ。しかも、私が歌うときは、もちろんANNAちゃんとYU-NAちゃんもバックで踊ってもらうよ。今日は“サクナッツ”の結成だっ。どう?」とSUZUKAに提案すると、SUZUKAは「イエスっ」とあっさり即答。びっくりするANNAとYU-NA。


 「なに、そんなに堂々と答えてるの。あんた、なんにも考えてないでしょ」というさくらだが「まあ、その勇気は認めよう。じゃあ、特別にハンディを与えてあげるよ。題して“涼夏のお仕事ルール”」と発表。

 『涼夏のお仕事』という曲の歌詞は「2推しでいいのよ」とあるため、2おし・・・ということで、涼夏は2カウントでフォール勝ち、さくらは通常の3カウントで勝ちとなる特別ルールというもの。


 「そのくらいのハンディでちょうどいいでしょ」というさくらに対し、SUZUKAの答えは、なんと「ノーっ」と拒否。


 「ハンディなんかいらない。さくらえみからスリーカウントをとって勝ってやるっ」と高らかに宣言してSUZUKAは退場した。


◆第1試合シングルマッチ 10分一本勝負
○倉垣翼(6分54秒、アルゼンチン・バックブリーカー)帯広さやか×


 リングアナ兼レフリーは山田太郎。帯広がガッチリ握手を求め、戸惑い気味の倉垣。


 ゴングが鳴るとロックアップ。倉垣が簡単に押し込むと、その後も圧倒的なパワーの差で、倉垣のペースとなる。

 帯広はエルボーを倉垣の胸板に連打するが、倉垣は一発返すだけで帯広を打ち倒す。帯広が「あげるぞー」とボディスラムを狙っても、微動だにしない倉垣が逆に簡単に投げ捨ててしまう。


 倉垣の逆エビ固めをピチピチとはねてフォールに切り返した帯広が、帯広ロープワーク。変幻自在のロープワークに倉垣はオロオロ。客席からロープワークにあわせて「オイッ。オイッ」という掛け声が飛ぶ。コーナーにのぼった帯広が回転エビ固めをきめてカウント2。「なんだコイツ…」と思わずつぶやく倉垣。

 帯広は続けて帯広マジックを狙うが、倉垣に潰されてカウント2。


 5分経過。帯広は全力で水平チョップを見舞うも、倉垣が軽く打ち返す1発のほうが重い。それでも帯広は、ダブルチョップで追い込む。しかし走りこんだところ、カウンターのバックエルボーをくらう。


 倉垣のカナディアンバックブリーカーを暴れて脱出した帯広は、バース狙い。しかし「つかまえた」と倉垣はキャッチして、そのままバックドロップに。なんとかカウント2で返す帯広。

 倉垣はトラースキック、ロープに磔にしてのラリアットと追い込むと、カナディアンバックブリーカーで持ち上げ、そのまま持ち替えてアルゼンチン・バックブリーカーに。

 ゆさゆさと絞め上げ、帯広はたまらずギブアップ。倉垣がパワーで圧勝した。


◆第2試合 タッグマッチ 15分一本勝負
○里歩&梶トマト(11分1秒、片エビ固め)サワディー仮面&「ことり」×
※そうまとう


 我闘雲舞に初登場となる梶トマト。ガウンをたたむとトマトの形となり、里歩もびっくり。

 先発の里歩と「ことり」が素早い攻防でわかせれば、替わったサワディーとトマトもハイレベルな技を出し合う。


 観客の声援にノリノリのトマトは、里歩と“トマトマトレイン”をきめ、「発射!」と号令をかけダブルドロップキックを放つ。

 ドロップキックを打ち返したサワディーは「オレはトマトが嫌いなんだっ」と叫び、「ことり」にタッチ。「ことり」は思い切りトマトの胸板にエルボーを打ち込んでいく。たじたじとなるトマト。


 サワディーが「ことり」を抱えて「ことりトレインっ」とトマトにつっこみ、「ことり」のキック。負けじとトマトがコーナーの「ことり」に攻撃しようと走りこむと、そのたび「ことり」が足を出しカウンターのキックをみまう。最後は「ことり」がラリアットをくらわせた。

 サワディーの逆片エビ固めを、自ら客席にトマトコールを煽ってトマトがエスケープ。トマトはフライングエルボーを一発返して、ようやく里歩にチェンジ。


 里歩はドロップキック連発。ニーアタック、コーナーから飛びつきウラカンラナ、エビ固めからのフットスタンプとサワディーを攻め込む。回復してチェンジしたトマトも、コーナーからギロチンドロップをおみまい。

 ウラカンラナで反撃したサワディーが「ことり」にタッチすると、「ことり」はトマトにボディスラムを狙う。トマトがこらえると、「ことり」はエルボーをこれでもかと連発し、最後は強烈な張り手一発。ひるんだトマトをボディスラムで投げ切り、喝采をあびる。


 トマトは「調子にのるなっ」と強烈な低空ドロップキックを「ことり」に放つ。あまりの威力にブーイングをあびながら里歩にタッチ。

 里歩vs「ことり」の局面になり、里歩がニーアタック、ノーザンライト・スープレックス、「ことり」は一本背負い、大外刈りからのエビ固めと、まさに一進一退の攻防を繰り広げる。


 ここでカットに入ったサワディーが、トマトにスクンビット・ソイ・サンシップサン・タップヌーンを狙うが、案の定、技の名前を言っているうちにトマトが切り返してレッドアイ。トマトはあとを里歩に託し、サワディーを場外に分断する。

 里歩がボディスラムの体勢に入ると、「ことり」が切り返して回転エビ固め。さらに変形ジャックナイフ固めもきめて、あわやのカウント。


 しかし、立ち上がった里歩が間髪入れずショートレンジのそうまとう。そして続けて、助走をつけてそうまとうを打ち込み、これでカウント3。

 里歩がフォール勝ちでトマトとのタッグを勝利で飾った。


 マイクを持った里歩は、トマトに「入場も、試合後も私の曲で、トマトダンスが踊れなかったから、踊りましょう」とうながす。負けたサワディーと「ことり」も一緒になって、勝利のトマトダンス。アイドルファンも得意の振りコピで、トマトダンスを踊った。 


◆第3試合 シングルマッチ 15分一本勝負
○さくらえみ(10分15秒、逆エビ固め)SUZUKA×


 まずはAWFのベルトを携えて、さくらが入場。続いてANNA☆Sの5thシングル『恋予報』をエントランステーマにSUZUKAがリングに登場する。今日のために作ったというコスチュームの上に、ANNA☆Sの白いパーカーを羽織ったSUZUKA。セコンドにはANNAとYU-NA。

 SUZUKAがコールされると黄色い紙テープが大量に舞う。正面には、やはりファンがこの日のために作ったというSUZUKAの垂れ幕が掲げられている。試合前から場内は早くも大SUZUKAコール。「うるせーっ」と怒鳴るさくらには大きなブーイング。

 SUZUKAの差し出した握手の手を、さくらが振り払って興奮MAXの中、いよいよゴング。

 ANNAとYU-NAの2人は、リング下に下りずエプロンに立ったまま応援。大SUZUKAコールの中、ファーストコンタクトはがっちりとロックアップ。簡単に押し込んださくらがポンっとSUZUKAの体を叩いて余裕のブレイク。

 再度、ロックアップすると、またさくらがロープに押し込むが、さっと体を入れ替えたSUZUKAが、同じようにブレイクしてみせる。ふてぶてしいSUZUKAに、どよめきと拍手。

 さくらに手四つを挑むSUZUKA。しかし、これはさくらが軽く腕をひねりあげる。前転して逃げたSUZUKAが、さくらの胸板にエルボー。SUZUKAのエルボーにあわせて、客席は「おいっっ! おいっっ!」の掛け声が飛ぶ。続けて首投げを狙ったSUZUKAだったが、さくらがこらえると、モンゴリアンチョップを3発。

 さくらが逆に首投げでSUZUKAを投げようとするが、SUZUKAがさくらの背中に飛び乗りスリーパーホールドへ。「落とせーっ」という声援が飛ぶ。

 コーナーにSUZUKAをぶつけて脱出したさくらは水平チョップをみまうが、SUZUKAが身を沈めてかわしたため、コーナーポストに手をぶつけてしまう。

 体を入れ替えたSUZUKAが、逆にさくらに水平チョップを2連発。「もういっちょー」とアピールして、さらに水平チョップ。

 ロープに走ったSUZUKAがクロスボディを見舞うが、さくらがキャッチして落とす。「さくらえみ70キロ」と叫んでから、最近、目に見えてウエイトアップしたさくらが全体重をボディプレスであびせる。これできまってもおかしくない技だったが、SUZUKAがカウント2で返した。

 さくらは、続けてロメロスペシャルへ。エグく絞り上げるさくら。必死に耐えるSUZUKA。

 続けてさくらはダブルアーム・スープレックスの体勢に入ろうとするが、SUZUKAが何度もスルリと逃げ、さらにさくらの股の間をくぐりぬけてバックをとると、コブラツイストを見事にきめる。

 強引に投げて脱出したさくらは、SUZUKAのほっぺたをつねって、客からブーイング。さくらがロープに走るが、そこをカニ挟みで倒すことに成功したSUZUKAは、リバース・インディアンデスロックへ。

 客席の拍手を煽ったSUZUKAは、そのままきれいにY字バランスをきめると、ブリッジして鎌固め。

 さくらは、なんとそれを噛みついて逃げる。もちろん場内ブーイング。「何が反則だ」と毒づくさくらは、しつこくSUZUKAの手を噛み、そしてロープに噛みつくパフォーマンス。レフリーが抗議するANNAとYU-NAに気をとられている間もSUZUKAの手を噛み続け、ついでに注意するレフリーの山田にも噛みつく暴挙。

 SUZUKAは先ほどに続いて、もう一度、首投げを狙うが、さくらがこらえて投げられない。ならばと、SUZUKAはエルボーを3連発叩きこみ、さくらがひるんだところを、とうとう首投げで投げることに成功する。

 続けてクロスボディで飛んだSUZUKAだが、さくらがキャッチするとバックブリーカー。背中を押さえるSUZUKAにさくらは逆エビ固め、そして逆片エビ固めをきめる。厳しい角度で絞められるが、SUZUKAはなんとかロープエスケープ。

 さくらは「きめるぞー」とアピールし、リバース・スープレックスで投げようとするが、これを回転エビ固めで鮮やかに切り返すSUZUKA。カウント2を奪う。もし、試合前のハンディを受けていたら、ここでSUZUKAが勝っていた。

 SUZUKAはさらにジャンピング・フロントキックをぶち込み、さくらをダウンさせる。しかし、ここまでのダメージのせいか、SUZUKAも倒れこみ、両者ダウン状態に。客席はSUZUKAコールの大合唱。

 膝立ちの状態のままSUZUKAがさくらにエルボーを連発。掛け声で後押しする観客。しかし、さくらが強烈な水平チョップを一発見舞い、逆転。この一撃にはANNA☆Sファンも思わず息を飲む。

 さくらはコーナーにもたれかかるSUZUKAに、さくらえみ70キロを直撃。終わりかと思われたが、SUZUKAが自らの体をひねってカウント2で返し、大きな拍手がおこる。

 ここでさくらは、応援するセコンドにちょっかいを出す。そしてSUZUKAの髪の毛をつかんで投げるが、SUZUKAはこれをきれいな側転でかわすと、YU-NAも中に入り前転。

 戸惑うさくらの両手をSUZUKAとYU-NAがおさえると、リーダーのANNAがさくらの上に乗り「We are ANNA☆S!」とポーズをきめて会場内のヴォルテージは最高潮に。

 さらにSUZUKAが押さえるさくらに、ANNAとYU-NAもキックを見舞うと、SUZUKAが卍固め。ガッチリと極まったが、さくらはじりじりとロープに歩み寄り、なんとかエスケープ。

 SUZUKAはなんとトップロープにのぼる。コーナーからANNAとYU-NAの声援を受け、3人の気持ちをひとつにきれいなフォームのフライング・ボディアタック。あわやあわやのカウント2.9。

 しかし、さすがにSUZUKAもここでスタミナ切れでうずくまってしまう。先に立ち上がったさくらが、ダブルアーム式背骨折り。これもなんとかカウント2で肩をあげるSUZUKA。

 ならばとさくらは逆エビ固め。しゃちほこのようにSUZUKAの体を真っ二つに絞め上げ、SUZUKAとうとうギブアップ。

 勝者、さくらのテーマ曲が流れた。


◆再試合
○SUZUKA(36秒、ラ・マヒストラル)さくらえみ×


 マイクを持ったさくらは「約束通り、サクナッツ結成っ」と叫ぶが、会場内はブーイング。さくらがマイクを続ける。

 「SUZUKA。なにギブアップしてるの? さくらえみからスリーカウントとってやるって言った勢いはどこにいった? 1回きりのプロレス挑戦かもしれないよ。でも、悔しいよね? だったら何度だって挑戦したっていいんじゃないかな。いつだってやってやるから、そのときはみんなでかかってこいっっ!」

 するとSUZUKAは「いつだって? じゃあ今やってやるっ」と、さくらに襲い掛かる。「えっ、今?」と驚くさくらだが、レフリーの山田が再試合のゴングを要請。

 コーナーのさくらにエルボーを連発するSUZUKA。しかし、さくらはモンゴリアンチョップ1発で反撃し、セコンドの2人を場外に落とす。

 そしてさくらがラ・マヒストラルを狙うが、これをSUZUKAが切り返して逆にフォールに入る。惜しくもカウント2。

 さくらはSUZUKAに張り手を一発見舞い、ロープに走るが、これをSUZUKAがカニ挟み。すると。なんと掟破りのラ・マヒストラルに入る。

 ここでANNAとYU-NAもとびこみ、3人で押さえ込んで、カウントスリー。

 さくらからスリーカウントを奪った。


◆ANNA☆Sのライブ


 勝ち名乗りをあげるANNA☆Sの3人。「ちょっと待ってよ」とさくら。「みんなで押さえたよね?」と抗議するさくらに、「みんなでかかってこいって言ったじゃん」と言い返すANNA。言い返せないさくら。

 「では約束通り歌います」というSUZUKAに、さくらは「そんな約束してない」とケチをつける。


 するとANNAが「さくらさんはANNAのファンなんですよね?」と優しくする。ANNAのメロメロ攻撃にふにゃふにゃしてしまうさくら。とどめにANNAがさくらの肩に手を置くと、さくらはもうダメ。ANNAの釣りに耐えられなかったさくらは「今からANNA☆Sのファンに戻ります。客席から応援するから『涼夏のお仕事』聞かせてくださいっ」とリング下におりる。

 「いくぜーっ」とSUZUKAが、いつものアイドルに戻り『涼夏のお仕事』を熱唱。「どうせあんたもさくらのファンでしょ」「どうせあんたも帯広のファンでしょ」と変えて歌った。

 歌い終わると、さくらがリング下から「もう一曲ーっ」とアンコールをリクエスト。さくらの要請に応えて、ANNA☆Sで『だってLOVE ME DO』も歌われた。

 さくらほか、我闘雲舞のメンバーがリングにのぼり、あらためてあいさつ。SUZUKAだけでなく、なぜか帯広が感動して涙を流していて「帯広さんが泣いている」とANNA☆Sに見つかる。おび感動。


 SUZUKAは「最初は怖いっていう気持ちがたくさんあったんですけど、特訓に行って、そして技も早く覚えられるようになって・・・なんか・・・ふぁぁぁぁぁ(泣)。この先もできたらいいなって思いました」と声をしぼりあげた。さくらは「SUZUKAのチャレンジ、大成功ーっ」と叫ぶ。

 ここでANNA☆SからライブとCDの告知。5月6日に発売となるニューシングルのCD予約を受け付け中で、今日、予約すれば我闘雲舞の会場でも引き換え可能に。「今日だけで予約が100枚とか入れば、また我闘雲舞で歌ってくれちゃうんじゃないかなー」と期待するさくらは、プロレスファンにまとめ買いを命令していた。


 ANNAとYU-NAは、自分たちのコーチだった帯広が大きな選手に立ち向かう姿に感動したことや、白米キックとはなにかというトーク。

 そして最後は、我闘雲舞のファンもANNA☆Sを、ANNA☆Sのファンも我闘雲舞を応援してほしいという気持ちをこめて、「ANNA☆S。我闘雲舞。2推しでいいのよーっ」とみんなで唱和してしめくくった。