だいぶ前になりますが、がっちりマンデーという番組でフィンテックの特集がありました。
フィンテックとは、ファイナンスとテクノロジーを組み合わせた造語で、ITを使った最先端の金融テクノロジーのことです。
その番組に出てきた企業の一つに、お金のデザインという会社がありました。
最低10万円からラップ口座でお金を世界の金融商品で運用してくれる会社です。
ラップ口座とは別名投資一任勘定ともいい、普通の金融機関の口座は◯◯の株を買うとか、◯◯の投資信託を買うとか自分で購入する金融商品を選択しなければならないのに対し、預けたお金を金融機関が最適と思われる金融商品を選んで運用してくれる口座です。
ただし金融機関にとっても手間がかかる分、10年くらい前までにラップ口座で運用してもらうには海外の金融機関に口座を開き、最低1億円(もしかしたら3億円くらいだったかもしれません)のお金が必要だったはずです。
今でこそ日本でもラップ口座は珍しくなくなりましたが、それでも調べたところ、野村證券で5000万円から、みずほ証券で500万円から、大和証券で300万円からとまとまったお金がないと口座を開けないようです。
そんな口座が10万円から作れる?
しかも日本の投資信託の多くは購入時に手数料を3.24%と取り、さらに運用報酬として1.62%くらい取るのが多いのに対し、ここの手数料は預けたお金の1%です。破格に安い。(ちなみにアメリカの投資信託で購入時に手数料を取るものはないと聞いています。事実は確認しておりません)
ちょっと驚き、試しに口座を作ってみました。
なんと、ネット上で完結し、簡単に口座を作れました。
しかも、口座を作るまでは必要な金額は0円です。
運用するには口座を作ってから、それから10万円を振り込めば良いようです。
昔は億円単位じゃなければ作れない口座がタダで作れ、10万円から運用できるというのは私にとって衝撃的でした。
基本的に日本の金融は今までだいぶ売り手市場だったと思います。
でなければ、今頃になって金融庁がフィデューシャリー・デューティーなどと言い出さないでしょう。
フィデューシャリー・デューティーとは、簡単に言うと、自分の利益ではなく客様のために忠実に運用しなさいということなのですが、今更ながらこのような言葉が出てくるということは、これまでの金融機関がお客様の利益ではなく自分の利益を優先していたということの裏返しということのような気がします。
そういうことから考えると、このお金のデザインが提供しているTHEOという商品はなかなか良いと思います。
ただし、私は口座は作りましたが、実際に運用はしておりませんので、このブログを見て資産運用をして損が出たとしても、責任は持てません。
自己責任でお願いします。
PS:ラップ口座の良いところはリバランスと複利なのですが、リバランスと複利とはなんなのか、なぜ日本ではなく世界の金融商品に投資した方がよいのか、など自分の考えを伝えたいことはまだまだあるのですが、それを説明するとあまりにも長くなるので今回はやめておきます。
次に気が向いたときか、教えて欲しいというコメントがある程度きたときにまたアップするか考えます。