風景 | 後藤組社長 後藤茂之のブログ

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最近の武蔵野小山社長の台詞に多いのは「風景」です。
先日の実践経営塾第1講でも「風景になっている」という台詞が多数出てきました。
曰く、「看板が風景になっている」「デジカメを使うのが風景になっている」など。

この「風景」という台詞は、私が社内でよく使う「目的と手段」と同意義だと思います。
することが目的になってしまい何のためにするか考えていないので(あるいは忘れてしまうので)、状況が変わっても以前と同じやり方を続けてしまうためにそれが風景になってしまうということです。
要は、目的と手段を履き違えるということ。
私の持論は、「世の中の失敗の90%以上は目的と手段を履き違えることが原因で引き起こされる」です。
実際、社内や周りのうまくいかない事象は、ほとんどこの目的と手段で説明できてしまいます。
それくらい、何のためにこれをしているのか、考えていない人が多いということです。

そういえば昔、青年会議所の山形ブロックで会員大会の担当副会長をしたときに、会員大会を開く目的は何なのか尋ねたら、何をバカなことをこいつは聞くんだ?という顔で皆に見られたことがあります。
そもそも何の為の大会か目的を共有しなければ、きちんとした大会コンセプトを作れないじゃないかと思ったのですが、あまりにも皆が呆れた顔をしていたのでこれ以上議論しても時間の無駄と諦めましたが、メンバーのほとんどが会社を経営している人である青年会議所でさえそうなのですから、目的と手段について深く考えている人が少ないのも仕方がないのかもしれません。

成果の上がらないことを一生懸命やってしまうというような無駄な時間の使い方をしないためにも、常にこの「目的と手段」については意識しなければと思います。
そういえば「目的と手段」と同じくらい大事な私の持論に「トレードオフ」があるのですが、それはまたいつかブログに書きたいと思います。