初めは官庁から回り、次に県内の民間会社、そして東京の民間会社の順で回るのが例年のパターンです。
いろんな会社を訪問させていただいているのですが、その中には上場企業もあります。
そのなかで、今回はI社のN会長とお話しさせていただきました。
この方は、経営危機のI社を立ち直し、優良企業に生まれ変わらせた有名な経営者です。
いろんな話しを聞かせていただきましたが、平社員時代から社長に間違いを問いただしていたそうで、その現状打破の姿勢に驚きます。
なにせ、平社員の時にはいくら言っても聞いてもらえなかったので、労働組合の委員長になって意見し、面倒くさがられて労働組合から脱退させるために課長に上げられても、課長会というものを組織して意見し、部長に上がっても役員になっても会社に良いと思うことを実現するためにありとあらゆることをし、最後には潰れる寸前の会社から逃げずに連帯保証をして社長になり会社を立て直したのですから、さすがに迫力が違います。
経営は1対99の戦いだという言葉は心に沁みました。
もう一つ驚く会社が、一部上場企業のK社です。
この会社は、技術的に世界でもオンリーワンの超々優良企業なのですが、その社長様が私に直に会ってくれます。
それだけでも恐縮なのですが、社長はじめ社員の皆さんが謙虚なのです。
最後には社長はじめ皆様で出口までお見送りします。(やめてくれ~というくらい恐縮します。)
更には、駅からほんのちょっと離れているだけなのですが、帰りは社長車で駅まで送迎されてしまいました。
挙げ句の果ては、社長車の運転手の方までにこやかで丁寧なのです。
あまりにも格が違うのに、ここまで丁寧に全ての社員の方から対応されてしまうと恐縮至極でどうしたらよいか頭がパニクってしまいますが、これを社風というのでしょう。
本当に誰とお会いしても変わらず、その社風には恐れ入ります。
この年始の挨拶は、いろんなことが勉強になり自分と自社の至らなさを感じることができ大変刺激になります。
そしてお客様から教えていただけるということに本当に感謝です。