【国道1号線徒歩の旅】Part598:土山支所前交差点 | きまぐれの国道1号徒歩の旅

土山町北土山は土山地域の広範囲を占める地区であり、

土山町南土山のすぐ北に広がります。

 

北部のほとんどが森林に覆われており、主な施設や居住区は

国道1号や県道539号の通る南部に集中しています。

 

 

その県道539号と交差する土山支所前交差点の角に置かれた

平成万人灯の大きさに圧倒されたところです。

 

 

 

国道に戻ります。

 

この地区は、土山宿のすぐ北に広がる土山地域の中心地であり、

信号の設けられた交差点も4か所と少し多いです。

 

 

その2つ目、まもなく差し掛かる土山支所前交差点を前に、

土山宿の本陣跡をはじめ、「青土(おおづち)ダム」「大河原温泉」

などといった主な周辺施設が案内されました。

 

 

 

道路標示が摩耗して消えていますが、右折レーンが追加されて

2車線で同交差点に進入します。

 

 

 

 

交差点に入る直前で、440.7km地点を通過します。

 

 

 

 

土山支所前交差点に入ります。

 

この交差点では、県道9号と県道539号、2つの県道と交差します。

 

 

「卒塔婆(そとば)」の通称で知られる国道・県道番号の標識は、

国道を示す赤の国道1号が東西方向を、

主要地方道を示す緑の県道9号が北方向(左折先)を、

その他の県道を示す黄の539号が南方向(右折先)を指し示します。

 

 

 

左折先の県道9号 大河原北土山線は、土山町大河原より始まる

国道477号の「鈴鹿スカイライン」とを結ぶ11.8kmの地方主要道で、

大河原側が起点、本交差点が終点です。

野洲川付近の森林地帯を通るルートで、

青土ダムの横を通過した後、南下して本交差点に至ります。

 

鈴鹿スカイラインは1972年に有料道路として開通し、

1993年に国道指定された後、1997年に無料開放されています。

鈴鹿山脈を越えて鈴鹿国定公園を横切るルートをとっており、

山岳道路ならではの高低差や急カーブが多いことが特徴です。

冬期は積雪や路面凍結により閉鎖しており、

大雨などによる災害で通行止めになることもあるようです。

 

 

ちなみに、交差する通りには県道9号・539号側ともに

本交差点付近の区間では「一の松通り」の名称がついており、

国道1号の北を並行するトラバースロードとの交差点まで続く

県道9号側の沿道には、松の木が植えられています。

 

 

 

一方、右折先は県道539号 岩室北土山線です。

こちらも本交差点が終点となっており、

起点は4.5km先の甲賀町岩室(いわむろ)にあります。

 

交差点手前の分岐案内では、右折先の方面が岩室ではなく

「大沢」となっていましたが、土山町大沢から先は

進路が大きく西へと変わってしまっているからかと思われます。

 

 

下り南東の角には、交差点名から察するに土山支所らしき建物が…

と思いきや、こちらは民間企業「松山産業」の本社社屋のようです。

 

テントハウスやシートシャッターをはじめとしたシート製品や、

ライトな建築物を取り扱う資材メーカーで、

2007年にはISO(国際標準化機構)を認証取得しており、

その旨が看板で告示されています。

 

 

 

なお、信号横の標識では、交差する道路側では「土山支所前」、

国道1号側では「土山支所」となっており、表記が揺れています。

 

交差する側には「甲賀市」の表記もあり、国道1号側に無いことから

市制が施行された頃に交差点名が変更となったのか、

以前は省略していたのを正式に記すようになったのか

といったところでしょうが、詳細は分かりません。

 

 

なおここで、脇の看板では

土山サービスエリアまでの距離が直進4kmと示されています。

 

 

 

設置された信号は、交差する県道側も感応式や押ボタン式でなく、

比較的交通量のある道路同士の交差であることが分かります。

 

 

なお、この交差点が滋賀県内の上り区間で

感応式信号を使用しない最後の信号交差点となりました。

 

 

 

そして下りでは、この交差点を境に歩道が途切れたようです。

 

 

上り・下りともに田村神社前まで続く

土山町北土山地区の長い区間は、まだまだ続きます。

 

 

 

つづく