ひとのこ / 新井英樹
「その人を救え! 彼の死はお前の死だ」
鬼才・新井英樹が全てを「揺らす 」問題作!!!
世界一の傲慢な大富豪・ジェイムズが不思議な天啓にうたれる。
額に生じた不思議な「痕」と激烈な「痛み」に苛まれながら
見知らぬ「放浪者」に会うために日本へ……
一方、東京の繁華街で「放浪者」が騒動を起こしてーーー
この作者は本当に鬼才としか言いようがないね。
多分、好き嫌いが分かれるんじゃないかな?
私は割かし好きなほう。作品によりますけど・・
『ザ・ワールド・イズ・マイン』
なんかは結構好きかな。
今回の『ひとのこ』はあんまりネタばれせずに読んで欲しい一冊(上下巻)
割かし、タブーにふれそうなギリギリを(人によってはアウトかな?)を思いっきりついて来ます。
色々と煙に巻くような途中の説教じみたセリフはともかく、
本当に伝えたい事は自分の中にあるものと根が一緒だと感じました。
人によってはそこを突かれると不快に感じたり、
結局何が言いたいと怒り出すかも知れません。
―― なぜならば
この大富豪をスティーブ・ジョブズに置き換え彼の代表する物を思い出すと納得がいくかも知れません。
田口ランディさんの著書に通じる部分も感じられました。
田口ランディさんは一時期色々と叩かれた作家ではありますが、
その要因の一部は若者の痛い部分をこれでもかと突き刺さるような文章を書いていたからだと私は思って居ます。
そして、共感するって言うファンをも突き放したからじゃないかな。
と、話は全然関係無い方へ行ってしまうので、
おはりますw
なまねこ、なまねこ
とっぷんぱらりのぷぅ!