ちょっと前に電車内でたばこを注意 を注意した高校生が暴行を受ける事件がありましたね。
色々と考えさせられる案件ですね。
「周りの人は止めにも入らずに何をしていたんだ?」
と言う意見もちらほら見られますが、なかなか難しい問題かも知れません。
こういったちょっとキレた人物に対して関わるのは非常に危険が伴うので関わりになるのは出来る限り避けた方が良いと言うのはある意味事実だったりします。
かといって、見過ごしておいては寝覚めが悪くなりますよね?
その時果たして自分は動けるのか?
もし相手が凶器を隠していたらと思うと躊躇してしまうのではないでしょうか?
以前に新幹線の殺傷事件にて他人をかばって亡くなられた方が居ました。
走行中の東海道新幹線で乗客3人が刃物で殺傷された事件で、襲われた女性2人の助けに入って亡くなった会社員梅田耕太郎さん(当時38)
この人はとんでもない勇気の持ち主だと思います。
私が武術を始めたのもその事件がずっと頭の中にあったのも一つのきっかけでした。
この物騒な世の中で家族や弱者を守る為にも格闘技の心得位が必要ではないかと常々思っていました。
そして、
50にして天命を知る
と言う言葉がありますが、
自分の後半の人生は何時か誰かの為に命を落とす事が運命であるかも知れないと考える様になっていました。
そんなヒーロー像に酔って稽古をしている毎日でしたが、
(そう、決してカッコよくありません!自分に酔っているだけなのです。)
先日先生から稽古終わりに訓示がありまして、
「死んでも良いと思うような闘い方をしていると、実際に死んでしまいます。
その後、残された者は誰が助けるのでしょう?
決して死なない様な、自らの身を守るべき闘い方を身に付けましょう。」
エスパーかよ?
と思いつつ、
まだ入門する前に失礼な質問をしていたことを思い出しました。
前述の様なシチュエーションに立ち会った場合、武術の心得があれば動けるのでしょうか?
今思うと恐れを知らぬ素人ならではの恥知らずな質問であったと思いますが、
先生の回答は
「まずは関わりにならない事、揉め事を起こさない様に務めるのが前提で、
その場にならなければなんとも言えないが、
一つだけはっきりしているのは
もし、自分の家族や生徒に危害がおよびそうになった場合は命がけで守るでしょう。」
と、
きっぱりとおっしゃられていました。
この人に武道を習いたいなあ、とその時私は思ったのでした。
お は り !