Das leise Sterben 静かな死・・・福島から遠く離れた横浜も ストロンチウム | 上関原発阻止 もう時限原子爆弾はいらない。

上関原発阻止 もう時限原子爆弾はいらない。

プルトニウムの毒性影響を高さで例えます。
建物3階くらいとか。理解できますね。
プルトニウム100万年毒性が消えず高さは火星くらいもあって。
古くなると「人類の手に負えない原子時限爆弾」になる・・・。
母なる地球に原発必要ありません。



Das leise Sterben 静かな死から

*****   *****

Das leise Sterben 静かな死

これは3月、
福島原発が爆発した直後に
ドイツのニュース専門チャンネル
n-tv オンライン版に掲載された記事です。

タイトルからしてあまりに衝撃的で、
当時とても
和訳する気にならなかったのですが、

福島から遠く離れた横浜でも
ストロンチウムの検出された今、
翻訳してみることにしました。

ここでインタビューに答えている
ドイツの女医ドルテ・ズィーデントプフさんは

同じ時期、
ドイツ第一テレビARD局の
『遺伝子の中で荒れ狂うチェルノブイリ』 にも

登場されていました。

ソース:Das leise Sterben

*****

ドルテ・ズィーデントプフさんは
20年来チェルノブイリ近郊の汚染地域を訪れ、
現地とドイツとで、
放射能の被害者達の救援活動を行っています。

ズィーデントプフさんは
核戦争防止国際医師会議 I
PPNWのメンバーでもあります。

n-tvとのインタビューでは白ロシアの村の人々の
悲しみに満ちた生活とその静かな死について、

そして
原発事故の起こった福島を待ち受けている
将来について語ってくださいました。


n-tv:
20年間チェルノブイリの放射能犠牲者を

ご覧になっていらっしゃる経験から、
日本人を待ち受けている将来について
どのようにお考えになりますか?

急性放射線障害に脅かされている
原発作業員達の運命については
誰しも想像がつくでしょうけれども、

低線量被曝に晒される何千人、
何万人もの人間にも着目しなければなりません。

事故のおぞましい映像や、
遅かれ早かれ死に見舞われ、
あるいは病に倒れるだろう
作業員達の運命にも関わらず、

私達はあまりにあっさりと、
低量被曝を受けた人々の間に
長い年月に渡って広がっていくことになる
病気を忘れてしまいます。


n-tv:
福島原発周辺地域の
放射能汚染に関する
具体的な報告はありますか?

残念ながら信頼できる情報はほとんどありません。
セシウムが環境に放出されたとらしいと
いうのが私が最近耳にした情報です。

そこでセシウムを例にとって説明しましょう。

セシウムは生物学的にカリウムと似ており、
人間の体は良性のカリウムとセシウムとを区別出来ません。

セシウムは呼吸と食物を通して人体に侵入します。

セシウムの身体への侵入を防ぐことは出来ません。

人間の体に入ったセシウムは
独立して細胞に取り付き、
細胞のエネルギー源を破壊します。

肝臓であろうと膵臓
または脳細胞であろうと
問題ではありません。

セシウムに取り付かれた細胞は、
隣接する細胞を同様の状態にした後、
死亡します。

こうやって不気味な悪循環が始まるのです。

生命は細胞から誕生しますが、
この場合、
細胞は死の出発点となるのです。

n-tv:
細胞に取り付いた
セシウムの潜伏期間はどれくらいですか?

それはセシウムを取り込んだ人の年齢によります。

子供は細胞分裂を絶え間なく行っていますから、
より大きな危険にさらされています。

成長期にある子供は
常にエネルギーを必要とし、
常に傷ついた細胞と
共存していかなければならないのです。

すでに臓器の成長が終わり、
細胞分裂の総数が少ない成人は、
即座には脅かされません。

そう言う訳で、
子供の方がずっと早い時期に
悪性の疾患に見舞われます。

チェルノブイリの経験から
早ければ一年後から四年後とわかっています。

成人の潜伏期間は20年から25年です。


n-tv:
つまりチェルノブイリ事故から25年を経た今、
当時いわゆる低線量被曝を
受けた人間が発病しているということなのですか?

その通りです。

当時の大人は25年間生き延び、
今病気になっています。

私達はそれを”静かな死”と呼んでいます。

当時の子供達はもうとっくに発病しています。

そして多くが死んでしまいました。


n-tv:
人間の生殖活動には
どのような影響があるのでしょうか?

セシウムは遺伝細胞にも存在します。
厄介なのはセシウムが
女性の卵巣や卵細胞にも取り付くことです。

これらは再生しない細胞なので、
生涯傷つくことになります。

男性の精子は再生しますが、
生殖活動の中で、
傷ついた情報が伝達されていきます。


そうなるとまったく子供が生まれなくなるか、
または生まれても、
父親と母親から傷ついた情報を受け継いでいるのです。

その結果はとても想像できません。

日本の責任者達は
とっくに女性や子供を
南に移住させていなければなりません。

何故彼らがそれを実行しないのか、

私には皆目理解が出来ません。

将来大量の白血病が出現するでしょう。

今回のセシウム雲は
日本人にとって大変な惨劇です。

しかも
その他の放射性核種については
まだ何もわかっていないのです。


n-tv:
ヨウ素とストロンチウムも話題に上っています。

ヨウ素というのは放射性ヨウ素のことで、
子供の甲状腺に様々な影響を与えます。

子供達は成長途上にありますから、
甲状腺は大人よりも多くの放射性ヨウ素を

取り込んでしまいます。

チェルノブイリの経験から、
子供達の甲状腺癌が
飛躍的に増加することが予測されます。

残念ながら
日本の方々は覚悟をしていなければなりません。

n-tv:
ストロンチウムは?

ストロンチウムもセシウムに似て、
厄介極まりない核種です。

人間の体はストロンチウムも
区別することが出来ず、

食物に含まれていれば吸収してしまいます。

ストロンチウムは
骨と歯に取り付いて放射を続け、

血液
(つまり赤血球や白血球、血小板と言った基本細胞)を

製造する器官のある骨髄を攻撃します。

これらの血液細胞は
ストロンチウムによって傷つけられます。

それも生涯に渡ってです。
というのはストロンチウムは
一度取り付いた場所を離れることは決してなく、

そこで短いベータ線を放射し続けるからです。


n-tv:
事故を起こした原子炉の周辺地域が
どれくらいの時間で
再び清浄になったと言うことが出来る

データは存在しますか?

半減期というのは
放射線の半分が消滅する期間を指すだけです。

生物環境から
放射性核種が完全に消滅する時期を

想像するには、

それぞれの半減期に10を掛けなければなりません。

ストロンチウムとセシウムの場合は

だいたい400年ということになります。

つまり想像しうる
あらゆる生物環境いたるところに
低量の放射線が存在すると言うことです。

もちろん地下水にも。

n-tv:
汚染地域で生きること言うことを、
どのように想像したらいいのでしょうか?


生きるですって? 


何よりも人々は死んで行くのです。

静かに死んでいきます。

主に癌が原因ですが、
あらゆる病気で人々は死んでいきます。

ストロンチウムも大きく起因しています。

例えば
エネルギー交換が
不可能となって心筋がやられます。


ベラルーシーで行った診察は、
子供達が2歳、3歳、4歳にして

急性心不全で死んで行くことを証明しています。


癌だけではないのです。

腎臓不全、

肝不全や

多くは血液製造障害が原因で
人々は死んでいきます。

これらは「チェルノブイリ・エイズ」と

いう名称で知られ、

生き延びられるチャンスはほとんどありません。

n-tv:
事故との共存が
社会的に受け入れられることが
最終的にあるのでしょうか?

外見上はあります。

私はかれこれ20年に渡って
定期的にチェルノブイリの周辺地域を訪れていますが、

今でも現地の人々は事故のこと、
自分達の将来のことについて
語るのを嫌います。

彼らは身を小さくして、
死と共に生きています。

死人を出さない家族はありません。

若い人々、

うんと若い人々が
本来は老人にしかありえない病に侵されています。


チェルノブイリでは、
家を出た途端倒れて死ぬ若者がいます。

急性の心不全です。

20歳,25歳,30歳での
心不全は決して珍しくありません。


n-tv:
プルトニウムについてまだ話をしていません。

もしも大爆発が起こったら
環境に放出される可能性がありますね。


万一原子炉のひとつでも
本当に爆発することになったら、

私には想像したくもない惨事になるでしょう。

プルトニウムはこの世で一番恐ろしい毒物です。

福島の原子炉の燃料の半分は
プルトニウムを含んでいるという話です。

ほんの少量でも
プルトニウムが体内に侵入すると肺癌に発展します。

これに対して人間の体はまったく無防備です。

そしてこれは不治です。

何十万という人々が命を落とすことになるかもしれません。

(Peter Poprawa によるインタビュー)





10 commentaires:

Anonyme22 octobre 2011 à 03:10

Tomoさん 
またしても翻訳をありがとうございました
原発の爆発直後のコメントなのですね

汚染地域で生きるのではなく 
死にゆくということ
そうだとは感じていましたが
やっぱり衝撃的です
                yuuko

Répondre
Tomo23 octobre 2011 à 10:54

yuukoさーん! 
こんにちは。

なんだかブログがきれいに表示されなくなってしまって
(私だけかな?)トホホなのです。

事故直後には
こちらではこういう情報が毎日溢れ返っていたのに、

ある時からピタッとほとんど見なくなりました。

時々ご紹介しているZDFなども深夜放送でこっそり流れるだけだから、

ほとんど誰の目にも留まらないの。

「何にも聞かなくなっちゃったけ

どどうなってるの?」とよく言われます。


今日は『みえない雲』を読了しました。

是非是非お勧めです。

今の絶望感を
こんな的確に表現してくれているなんて。

これが1987年に既に書かれていたことも衝撃でした。


Répondre
yuuko23 octobre 2011 à 20:11

そちらで話題に
出なくなるのは当然ですけど 
こちらは現地なのにもう問題はなくなったかの感じです

ただ 
放射線量は相変わらず
あちこちで高い所が見つかっています

私は先日
「私たちの涙で雪だるまが溶けた」
(子供たちのチェルノブイリ)という本を買いました

子供たちの作文集です

「みえない雲」も読みたいけど 
文庫本は読めないかもしれないの
目が痛くて小さな文字がとても苦手なんです

Tomoさんは 目はすっかりいいのですか?


Répondre
Tomo24 octobre 2011 à 01:19

yuuko さん、日本でも話題にならないの?? 

次々にホットスポットが見つかったり、

ストロンチウムが出たりしているのにね...。

雪だるまといえば、

エンテルヒェン! 

kekkow ねえたまのお庭に避難したよね...。

日本でも雪だるまが涙で
とけちゃう時代が来るのかも、

と思うと苦しいです。

でもそれが現実なのよね。

そうか、
小さい字は読みにくいのね。

大判本になってくれればいいのに。

映画の予告編も見たけど、
ちょっとストーリーを変えている気がしました。

たぶん原作の方がいいんじゃないかなあ。

私も眼精疲労が
ひどくて昨日も頭痛薬飲んで寝ました(涙)。



Répondre
Anonyme4 janvier 2012 à 02:35

こんにちは
エジプトのKYOKOさんが
紹介して下さって
このページを読ませて頂いています。

被災地岩手のFumikoYといいます。

ドイツ語の
ガンダルマくんがいてビックリ!

私が創ったものだからです。

被災地支援に岩手から

「まけるもんか!&ストップ!」キャラクターです。

世界中で使って下さい。

このガンダルマくんは、

岩手という名の起こりをあらわしています。

古代、
人間とここに住む鬼と
呼ばれるものが争って生きていました。

鬼はもう暴れることはないと
約束の手形を岩に押しました。

それが岩手の起こりとされています。

つまり、人間と自然地球はひとつである。

どちらかをだいなしにしたら
終わりなのだと言うことですね。

ありがとうございました。


Répondre
ゆん4 janvier 2012 à 14:48

おひさーー!!

いろいろ歪も出てきてるけど、
知ってたりいっしょに活動してる

魚家や農家、林業家は
がんばってるよー!


Répondre
Tomo6 janvier 2012 à 01:08

Anonymeさん、

ブログのご訪問ありがとうございます。

なんとガンダルマくんを
作られたご本人とは感激です。

岩手には
鬼と人間が争って住んでいたのですね。

今では人間が大きな顔をして、
どんどん自然を
勝手に破壊しているように思います。

もう少し謙虚な気持ちを取り戻して欲しいです。

ほんとに自然地球があってこその人間なのに... 

ガンダルマくんの
英語版を別のところでも見かけました。

全然知らない人のところだったのですが
嬉しかったです。

世界中に想いが届きますように....!


Répondre
Tomo6 janvier 2012 à 01:09

ゆんさん、
どうしてるかなぁーって心配してました。

最近はあんこしゃんも
がんばってずいぶんネットに書いてるし!

つらいこと理不尽なこともいっぱいだけれど、
光もあるよね♪

ゆんさんもがんばってね!


Répondre
プロバンスの猫27 janvier 2012 à 16:27

初めまして、プロバンスの猫と申します。

素晴らしい翻訳をありがとうございます。

こちらの記事を転載させて頂きました。


今、
こちらの様な
海外の記事を取り上げるのには
勇気が要りますね。

けれど大切なことだと思います。

日本では未だ真実を
しっかりと伝えて貰えていないし、

その為に
内部被爆させられてしまった方が
どれ程沢山いらっしゃるか・・。


その事が心底悔やまれてなりません。

これからもどうぞ宜しくお願いします。


http://blogs.yahoo.co.jp/proneko5/folder/601798.html


Répondre
Tomo28 janvier 2012 à 08:22

プロバンスの猫様

コメントをありがとうございます。

ジーデントプフさんは
先月にも別のインタビューが登場しました。

現在ドイツで
一番真実を語ってくれている方と言う気がします: 

http://vogelgarten.blogspot.com/2011/12/taz.html

ご紹介していただいたブログを
訪問させていただきました。

高輪クリニックの内部被曝検診結果が

「ヨウ素131: 103Bq以下で検出限界値以下。
ヨウ素133: 121.94Bq以下で検出限界値以下。
セシウム134: 167.5Bqの±0で検出限界値以下。
セシウム137: 219.3Bqの±0で検出限界値以下」

とありましたが、

これはBq/kg という数値なのでしょうか? 

私は医学や数学にはまったく弱いのですが、

最近訳したバンダジェフスキー博士のインタビューに、

セシウム137は70Bq/kg でも

「高い数値」と言う部分があったので、

なんだかとっても気になってしまいました...



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