ハプニング・ピクニック・イン・ワンダーランド2+2.5(PartⅡ) | Love&Sex Navi!

ハプニング・ピクニック・イン・ワンダーランド2+2.5(PartⅡ)

その日から数週間後。私は、一周年と数週間を迎えたサロンにいた。実は、先日の社会科見学に参加予定だったが、お仕事の関係で、参加できなかったという女性を引率していたのだ。見学会の補習、特別講習という感じだろうか。




勿論、この世界は初めてという女性である。好奇心を抱き、覗いてみたいと思っていたが、不安や恐怖で、二の足を踏み、飛び込めないでいた。ところが、私とのご縁で、一歩を踏み出す。先日のツアーに参加できなかった悔しさもあるのだろう。雪辱である。団体旅行(!?)としては最小催行人数の2名であるが、引率させていただくことになった。




サロンは前回とは違い、適度な人数で、座るところもちゃんとある。人疲れしない程度で、まず人数に圧倒されてしまうということはなさそうだ。




ラウンジを見ると、知っているカップルがいた。この世界の長老で、皆から愛されている方である。成熟した色香を漂わす女性を伴っている。二人とも何度も会っている。知り合いがいると、安心すると同時に、引率した女性のデビューの絵図も見えてくる。




引率した女性は、私のブログの熱心な読者(巷では、“ハルキスト”ならぬ、“アツシスト”というらしい。勿論、嘘である!)で、前述通り、興味津々であるものの、このようなところは初めて、この世界に対する好奇心と、私への信頼感だけで、ここへ来てしまった。




日常は共有したことはないが、間違いなく仕事ができるという理知的な佇まいながら、そこに険はなく、ある種の親しみやすさがある。それでいて官能というものを具現したような体躯を持っている。震い付きたくなるといったら、いささか、品性を欠く表現になるが、たわわな胸に括れた腰に桃のような尻と、まさにそんなダイナマイトなフォルム。なだらかな曲線は官能的造形美とでもいうべき、シェイプを描く。知性と痴性を併せ持つ。サロンの男性からは熱い視線を浴びている。




そんな熱視線をさりげなく、遮りながら、まずは、知り合いのカップルと談笑。この世界の最近の話題などをひとしきり話す。情報を収集していただく。




どんな話の流れか忘れたが、長老の連れの女性が女性にも興味があり、引率した女性を気に入ったようだ。この世界の初体験は、女性を交えてもいいかもしれない。新たな絵図が浮かぶ。




そんなことを心に秘めながら、そのサロンの内覧(!?)に付き合う。遊び心溢れる間取りや仕掛けに驚く。奥座敷では蠢くものものいて、いきなり、行為を間近で見ることになる。当然の如く、そんな機会はあまりあるものではない。目の当たりにするだけで、興奮をしてくるというもの。




そのまま雪崩れ込むのもありだが、敢えて、そんな興奮を鎮めるようにラウンジに戻り、飲み物を勧める。軽く食事なども取りながら、まわりの状況を見ていただく。やはり、どさくさまぎれみたいなことは避けなければならない。




気付くと、知り合いのカップルは奥へと消えていた。私は彼らから少ししたら来るように、耳打ちをされている。ちょっと落ち着いたところで、また、奥へと誘う。


二人の風情ある睦事へ引率した女性に加わるように促す。最初は躊躇いながら、その女性の身体に触れる。次第に、その躊躇いを好奇が上回る。気付くと、男性とは違う、柔らかな感触を楽しみ、喜びに震えていく。3人がハーモニーを奏でる。私はそんなトリロジーの官能のタクトを指揮者のように、振る。




同時に、少しざわつきだした秘密の部屋の交通整理もしなければならない。欲望の三角州に無断に踏み入ろうするものは、門番よろしく、摘み出す(笑)。逆“キャッチャー・イン・ザ・ライ”みたいなものだろう。




その女性の顔は上気し興奮している。まさか、自分がこんなことをしていることが信じられないようだが、カップルの巧みな御業で、快感に身を任せ、心を委ねる。解放とでもいうのだろうか。




官能的な造形美を弄ばれ、快感の波を身体で受け止めていく。どれだけ時間がたっただろうか。3人の演者は、素敵なドラマを見せてくれる。官能のタクティシャン(戦略家)、艶出家(!?)としても彼らの上々のプレイに満足である。




その女性は何度も絶頂を経験し、気を失いそうになりながらも“行きつ戻りつ”を繰り返す。奥座敷はさらに同時多発テロのようにざわつきだす。とばっちり(!?)を避けるため、出る。




熱くなった女性をラウンジでクールダウンしてもらう。アルコールを遣りながら、本人もまさか、こんなことをするなど、信じられないという感じで、戸惑う。勿論、その戸惑いは後悔などではなく、あんなことができてしまう、欲望の底深さに驚いているかのようだ。




ソファーで寛いでいると、他のカップルからお誘いもあるが、その女性自体、かなり“いっぱいいっぱい”の状況だったので、やんわりとお断りさせていただく。経験を積むことも大事だが、無理は禁物である。ここら辺は引率者が同行のものの経験値を考慮しながら、体調、気持ちを推し量る必要がある。




カップルが奥座敷に消え、それに併せ、男性達も大移動する。すっかり人気の消えたラウンジ。奥とは対照的に静けさが支配する。その女性はいきなり私の膝の上に、対面座位のような感じで跨る。そして、艶っぽい笑顔を見せ、媚態を作りながら、官能の曲線を描くように動き回る。悪戯をされてしまう。ちょっとした遊びのようなものだが、私的には、この日、一番、興奮させられた。




そんなプレイ(!?)をしていると、カップルと男性達が戻ってくる。このまま進めていると、乱入しそうなので、寸止めする。その女性からはもっとという熱いまなざしを向けられるが、このくらいにしておく。おそらく、雪崩を打って、なし崩し的な大団円の盛り上がりは、その女性にとっては、望むべきものではないだろう。適当にさじ加減をさせていただく。物足りさもあるかもしれないが、過剰なのは良くない。腹八分目くらいがちょうどいいところ。




時間は終電を過ぎたあたりで、宴は、まだ、これからというところだが、少し早めに、その場を後にさせていただいた。早退である。本来であれば、“河岸”を変えてというのもあったかもしれないが、実は連日のイベント対応と、折からの気温の急変化もあって、体力の限界を感じ、車で送らせていただいた。予め、朝までコースは無理と判断し、車を用意しておいたのだ。




その女性の住むところに送るのだが、折角なので、遠回りさせていただいた。夜景が綺麗な、湾岸を望むハイウェイを、最近、お気にいりのデビッド・ボウイの新作『The Next Day』をかけながらドライブする。




同作は、ボウイがまだ東西は統一される前のベルリンで録音し、冷戦中の緊張と欧州の退廃を閉じ込めた傑作『HEROES』のオマージュ。新作は、その緊張と退廃の気運を孕みながらも新世界への希望を繋げる。




まさに“次の日”へ架け橋をかけた女性に相応しいBGMではなないだろうか。その日、起こったことを話しながら湾岸を飛ばす。




その女性は、最初の“3人芝居”が強烈な印象に残っているという。いまでも自分がそんなことをしたと信じられないようだが、彼らだから飛び込めたともいった。大人の男と女の醸し出す気品のある色香が自然と心を開かせようだ。




楽しい時間を振り返るとともに、その場にいた人達のコンゲームのような思惑や駆け引きを説明していく。そんなプレイバックする時間も、この遊びの楽しみ。醍醐味でもある。





漸く、積み残し&居残り(!?)も終わり、こうして、大人の社会科見学の模様を報告させていただくことができた。“ハプニング・ピクニック・イン・ワンダーランド22.5”という感じの報告になってしまった。




この大人の社会科見学、昨年は檀密の映画鑑賞もしたが、次は、どんな企画で、どこへ行くか。もし、ご興味があるという方がいたら、ご連絡いただきたい。“赤信号、みんなで渡れば怖くない!”(byツービート)ではないが、皆で出没しようではないか。大人にも「社会」を知るために見学会が必要だ。