観戦記2816 シュートボクシング 笠原弘希vs前口太尊 | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

今日の(現地時間6月29日)UFC303ラスベガス大会で、鶴谷怜選手のセコンドにWWEで大活躍中の中邑真輔選手が付いて勝利後には2人で「イヤァオ!」ポーズまで魅せた!中邑選手と言えば、中学校を卒業と同時にプロレスラーを目指すも母親に「高校に行ってからでも遅くない」と説得され、高校に進学しレスリング戦績を上げるが再びプロレス入りを希望も「大学に行ってからでも遅くない」と、再び母親に説得され大学でもレスリング全日本学生選手権で銅メダルを獲得する。大学卒業後に念願の新日本プロレスに入団するが、当時の新日本プロレスは迷走中で大晦日のINOKI BOM―BA―YEではMMAでダニエル・グレイシーに1本敗け~その後もMMAに駆り出され3勝無敗1無効試合。

MMA初期はプロレスラーの多くが対策も浅く‘プロレス幻想‘のままMMAに出場し惨敗を重ねたが、その後は当たり前だがMMAとプロレスは別物と日本でも多くの人に認識された。

そしてMMA選手がプロレスのリングに上がるのも増え、柔道五輪メダリスト~UFC女子王座を6度防衛したロンダ・ラウジーもWWEで大活躍して王座も獲得している。修斗、UFC、RIZINで活躍した佐々木憂流迦選手も最近は増量してプロレスラーとして活躍。立ち技系からプロレスラーは適正もあり少ないが、K-1とボクシングで活躍した藤本京太郎選手はプロレスのリングにも上がっている。そして、今はプロレスラーとして活躍する元J-NET WORKライト級王者の前口太尊戦選手はキック時代にも様々なリングに上がって格リングを盛り上げていた。

 

1986年9月に東京都江戸川区で生まれた‘永遠の反抗期‘前口太尊選手は、学生時代は野球をしていたらしいが、本人いわくは 「高校まで全てが中途半端で何もやることがなくなり、高校卒業と同時に人生を変えたくてキックボクシングを始めました」 アマチュアでは、2006年新空手全日本大会で2位、2008年のJ-NETWORKアマチュア全日本大会3位と輝かしい成績で、2010年4月にJ-NET WORKでデビューし宮澤惇宏選手に3RでKO勝ち~3連勝3KOで、2010年11月にRISEで元樹選手を2RでKO~さらに2連続KOし6勝6KOで、2011年4月に仲江川裕人選手とRISE80で対戦も3RにTKO負けで初黒星~さらに、2011年10月のRISE84で達晃選手に判定負けで連敗~J-NET、RISE、MAキックで4勝2敗後の2013年5月に、J-NET WORKライト級次期王者挑戦者決定戦で増田卓仁選手を2RでKOして挑戦権獲得~8月に、カズ☆ソーンパヤックを1Rの28秒でKOし王座獲得。

しかし、11月のRISE96でシュートボクシングの歌川暁文選手に判定負け~しかし、2014年2月にBig Bangでカンチャイ・LAGYMに判定勝ち~ファーカムワン・リバイバルを2RでKO~6月のM-FIGHTでシントンノーイ・ポー・テラクンに2RでKO負け~8月には、J-NET WORKでライト級王座の防衛戦も高橋幸光選手に判定負けで王座陥落~10月のREBELS.31で黒田アキヒロ選手に判定負け、12月のBLADE.1で花田元誓選手に判定負けと3連敗~しかし、2015年3月のRISE.104で久井淳平選手に判定勝ち~5月のJ-NET WORKでも、覇家斗選手に1RでKO勝ち~6月には中国のジWLF武林風でン・インに判定負け~しかし、8月に高橋幸光選手との再戦を判定で制しJ-NET WORKでライト級王座を取り戻す~11月のNO KICK NO LIFEで中尾満選手に2RでKO勝ち~2016年1月には、REBELS.40で翔センチャイ選手を2RでKO~3月に、NO KICK NO LIFEであの‘爆腕‘大月晴明選手から3RにTKO勝ち~5月にはRISE111に凱旋も、野辺広大選手に判定負け~11月のREBELS.47でもスアレック・ルークカムイに判定負け。2017年6月にKNOCK OUTに初参戦し、ライト級トーナメント1回戦で山口侑馬選手を2RにTKOで降す~8月の準決勝では、勝次選手と大激闘も5RにTKO敗け 『観戦記1463』

 

2018年10月のKNOCK OUTでも、町田光選手に判定敗け~11月にはシュートボクシングで、村田聖明選手に判定敗け

 

2019年4月のKNOCK OUTでも、松本芳道選手に判定敗け~所属ジムをTEPPENジムに代え、2019年7月にRISE133に参戦も直樹選手に1RでKO敗け~11月のRISE135で、氏原文男選手に判定勝ちし連敗脱出。

 

そして、2020年は再びシュートボクシングに参戦!対戦するのは、シュートボクシング2階級制覇の笠原弘希選手!

 

1999年8月に東京都台東区で生まれた笠原弘希選手は、小学校4年生からシュートボクシングを始め弟の笠原友希選手もシュートボクサー~数々のアマチュア大会で活躍し、2015年6月になんと15歳11ヶ月でデビューして竹野元希選手に判定勝ち~その後も8連勝4KOの快進撃も、2016年10月のREBELS.46でPhoenixx祥梧選手に2RでTKO負け。

2017年に入り3連勝して、9月にPhoenixx祥梧選手とシュートボクシングで再戦し3RにKO勝ち~2018年2月に浜本‘キャット‘雄大選手に判定勝ちし、6月にも直也選手を1RでKOする~9月には、元貴選手とシュートボクシングフェザー級王座決定戦を判定で制し王座栄冠~しかし、11月のS-CUPではNJKFのMOMOTARO選手に判定負け~2019年4月のREBELSとの対抗戦では、小笠原裕典選手にダウンを奪い判定勝ち

 

6月には、元SBスーパーバンタム級王者の内藤大樹選手を再々延長のうえ判定で降す~そして9月に、2年前のリベンジとSB2階級制覇を目指してSBスーパーフェザー級王者の深田一樹選手に挑戦し2RにKO勝ちして2階級制覇達成 『観戦記1984』

 

12月のGroud Zeroでは、新日本キックの重森陽太選手と対戦も延長でヒジによる出血でTKO敗け 『観戦記2389』

 

成人式を終えたばかりの笠原弘希選手と、33歳の前口選手がヒジ有り投げ有り立ち関節有りで激突!若いこれからのシュートボクシングを背負うテクニシャンに、新天地で復活を期する剛腕がロングスパッツを履いて激突!

 

2020年2月15日 シュートボクシング 笠原弘希vs前口太尊

 

笠原弘希 19勝4敗 SB日本スーパーフェザー級王者

 

前口太尊 22勝14KO17敗 元J-NETWORKライト級王者

 

1R、ゴングと同時に前口選手が出ていき、ジャブからインロー!

 

弘希選手は、ジャブを突きながら廻る~前口選手が左ミドルを蹴れば、弘希選手は左ハイキック!

 

お互いに、よく動きながら手数出す~前口選手が突っ込んできのを、弘希選手はかわして立ち関節か締めを狙う

 

お互いにリズミカルに動く~前口選手が低く入って左フック!

 

弘希選手は距離を取りながら、タイミングよく右ストレートで飛び込む!

 

真っ直ぐ入ってくる前口選手に、弘希選手は狙い済ました顔面前蹴り!

 

前口選手は、タックルから投げを狙うも崩れる

 

2R、真っ直ぐ突っ込んでくる前口選手に、弘希選手は前蹴り~ジャブで止める

 

前口選手が振り回しながら組み付いて投げを狙うも、弘希選手に崩される~離れて左ハイキック!

 

前口選手は正面から突っ込み、ボディー連打から右を大きく振る!

 

前口選手が連打も、弘希選手は下がりながらカウンターの右!

 

さらに弘希選手は廻りながらハイキック~左フックで廻しヒジ連打!

 

前口選手が大きく振る~弘希選手が右カウンター!

 

前口選手は手とヒザを付くが、何故かレフリーはダウンを取らない

 

再開後は前口選手がパンチを振るが、弘希選手は組み付いて右ヒジ!さらに、一旦離れてから左ヒジで飛び込む!

 

前口選手は右目上から出血が激しい~弘希選手は傷口に前蹴り!

 

前口選手の傷に、ドクターチェックが入るが何とか再開

 

止められたくない前口選手が突っ込んでいくも、弘希選手はジャブで止める~しかし、弘希選手はよく見て左で止める

 

それでも前口選手が振っていくが、弘希選手はよく見てカウンターの右!

 

3R、ポイントでは劣勢だろう前口選手が、開始と同時に突っ込む~押したような左フックだが、尻餅をついた弘希選手にレフリーはダウンを取る!

 

前口選手は一気に極めにいく~パンチからバックスピンも、弘希選手はキャッチして傷口にパンチを狙う

 

前口選手は振り回しているが、弘希選手のパンチは真っ直ぐ伸びて顔面を捕らえる

 

さらに弘希選手は、前口選手のパンチをかわしながら左ヒジ!

 

前口選手はバックブローも、かわした弘希選手は右ストレート!

 

さらに弘希選手はヒジ!ヒジ!首相撲からヒザ!ヒザ!

 

出血が酷くなった前口選手に、再度ドクターチェックが入るも・・・・今度はダメ!

 

見事に3RTKO勝ちで、笠原弘希選手が外敵を降す!ヒジ有りルールを生かした弘希選手だったが、前口選手もらしい剛腕を振ってダウンを奪う魅せ場をつくった。しかし、相変わらずのレフリングで、2Rの友希選手のカウンターをダウンを取らずに3Rの前口選手の押したような左フックをダウンに取る統一性のないレフリング。それでも対抗戦らしい熱戦となり、シーザー会長も 「この試合が今日のベストバウトだった。前口も良かった」 と話す。

笠原弘希選手は 『前口選手は凄くゴツくてプレッシャーがあり、パンチを1発ももらっちゃいけないと思って 『もらわないようにするにはどうすれば』 と試合中に考えてしまったり、ガツガツ攻撃されたので 『目には目を攻撃には攻撃を』 と思って僕もガツガツいってしまいました』 と話し、さらなる強敵との対戦を望むが・・・・この後の世界中がコロナウィルスの脅威に試合どころではなくなり、次戦は9ヶ月後の2020年11月シュートボクシングのリングでハルク大城選手と対戦。前口選手は、7ヶ月後の2020年9月RISE142で森本“狂犬”義久選手と対戦。

 

★前口太尊選手とともに高橋幸光選手もプロレスデビューしている 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村