観戦記2776 UFC109 ホーリス・グレイシーvsジョーイ・ベルトラン | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD観賞》

 

いよいよ6月29日のUFC303に、Road to UFC Season.2フライ級トーナメント優勝の鶴屋怜選手が参戦する!キング・オブ・パンクラスフライ級王者で9戦無敗!父は元パラエストラ千葉の代表でThe Blak Belt代表である鶴屋浩さんというサラブレット。日本でもボクシングなどでは親子での活躍も珍しくなくなってきたが、やはりMMAでは鶴屋親子のように父親が修斗出身が圧倒的に多い。鶴屋浩さんといえば、2005年ルタドールNO―GI JIU-JITSU無差別級決勝戦で柔術世界王者ビビアーノフェルナンデスを破って優勝したのが忘れられない。実子の鶴屋怜選手、所属する平達郎選手と世界に羽ばたく選手を抱える鶴屋代表は 『新しいチームの名は THE BLACK BELT JAPAN。私は学生時代、国際武道大学に在籍し、武道についての論文を書きました。武道の武というのは戦という字の略語で、戦いを止める道と書いて武道という意味があります。今の社会情勢では、無意味な戦争や無意味な争いが多くあります。MMAの試合でも対戦相手をリスペクトしていない選手が多く見られます。試合が終わればノーサイド。礼に始まり礼に終わる。これが本来の格闘技、武道の基本です。このような日本の古来からある武道をこれから若い選手に伝承していくのが私たちの使命だと思います。武道の中には柔術、柔道、空手等があります。その武道を極めた人間には黒帯が授与されます。黒帯の形態を最初に作ったのは(柔道の)嘉納治五郎先生だと聞いております。黒帯すなわちブラックベルト、ブラックベルトジャパン、日本の黒帯のチームです。このチームで、世界のMMAファイターや世界の柔術家たちと戦っていきたいと思います』 と日本人としてワクワクする発言をしている。

1993年11月の第1回UFC大会でホイス・グレイシーが優勝し 『観戦記484』 柔術、闘い、前田光世さん~木村政彦さんと多くの日本人が忘れていたものを想い出させてくれた。

そんなグレイシー柔術も、意外やUFCには一族からの出場は少ない。ホイス・グレイシーがUFC4でダン・スバーンに勝利して以来のグレイシー一族UFC勝利を目指しUFCに参戦したのがカーロス・グレイシーの孫であるホーリス・グレイシー!

 

1978年7月にブラジルのリオデジャネイロ州で生まれホーリス・グレイシー・ジュニオール(ホーレス・グレイシー)は、ヒクソン・グレイシーやホイス・グレイシーの父であるエリオ・グレイシーの兄で前田光代さんから直接指導されているカーロス・グレイシーの第五夫人の息子である伝説のホーウス・グレイシーの長男。当然、幼いころからグレイシー柔術を一族から習い柔道やレスリングも習う~エリオ・グレイシー派のグレイシーウマイタはカリフォルニア州を中心に活動、カーロス・グレイシー派のグレイシーバッハはニューヨークを中心に活動したのでヘンゾ・グレイシーについて練習を重ねる。2007年5月のアブダビコンバットでは、99kg以上級決勝でファブリシオ・ヴェウドゥムに敗け準優勝。

9月にアメリカのIFLでデビューして、サム・ホロウェイに1Rで1本勝ち~2009年5月にAOW.12で、バガ・アガエフに1Rで1本勝ち~9月のAOW.14でも、ピーター・グラハムに1Rで1本勝ち。

 

そして、ついにUFCへ参戦!対戦するのは、同じくUFCデビューとなるジョーイ・ベルトラン!

 

1981年12月にアメリカのカリフォルニア州オーシャンサイドで生まれた‘The Mexicutioner‘ジョーイ・ベルトランは、名の通り両親がメキシコの移民だが、早くに親が離婚をして姉とともに母親のみに育てられる~10歳からボクシングを始め、喧嘩も絶えなく中学からはレスリングも始める~高校ではレスリングの強豪でならし、大学にも推薦で入学し在学中にMMAを薦められる。

MMAをする為に大学を中退して、2007年2月にStrike Forthでデビューもヨハン・ハンクスに判定敗け~4月にはTotal Combat.20で、ポール・イングラシアに1RでTKO勝ち~さらに3連勝するも、2008年5月にKOTCでトニー・ロペスに1Rで1本敗け~その後もTotal Combat、Gladiator Charenge、KOTC、Bellator、5150 Combatで6勝1敗。

 

UFCにグレイシーの名が登場するのは、UFC60でのホイス・グレイシーvsマット・ヒューズ以来!ヒクソン・グレイシー以前のグレイシー一族最強と云われたホーウス・グレイシーの息子ホーリス・グレイシーが再び柔術神話をアルティメットから総合格闘技になったUFCで魅せるか!?

 

2010年2月6日 UFC109 ホーリス・グレイシーvsジョーイ・ベルトラン

 

ホーリス・グレイシー 3勝無敗 2007年ADCC準優勝

 

ジョーイ・ベルトラン 10勝3敗

 

1R、パンチで出てくるベルトランに、ホーリスはタックル!

 

ベルトランは1度切るも、ホーリスは直ぐに押し込んでいく

 

さらにホーリスがヒザ~離れて再びタックルから金網に押し込み、ホーリスが足をかけテイクダウンを奪う

 

ホーリスがマウンを取る~嫌がったベルトランをコントロールしてバックを取る

 

ホーリスがひっくり返して、一気にバックチョークを狙う!

 

極らないと判断したホーリスが、スルッと廻りマウントを取りパウンド!

 

しかし、勢い余りベルトランに返される上を取られる

 

ガードポジションから狙うホーリスも、スタンドに戻り打撃ではベルトラン郵政か!?

 

しかし、ホーリスも長い右ストレート!ベルトランは右クロス!

 

しかし、ホーリスも長い右ストレート!ベルトランは右クロス!

 

やはり、ホーリスのタックルはベルトランに読まれ切られる

 

ホーリスがパンチでも優位攻める~ラウンド最後にタックルも、ベルトランはガブり殴る

 

2R、パンチで突っ込んでくるベルトランに、ホーリスがタックル!

 

しかし、ベルトランはガブって上から殴る!

 

スタンドに戻り再びホーリスがタックルも、ベルトランは完全に読んでいてかわす

 

何度もタックルにいくホーリスも、ベルトランが防ぐ展開が続く

 

ベルトランが上から押さえて殴る!ホーリス完全に効いた!

 

さらに拳を振り落とすベルトランに、ホーリスは意識が飛んでいるか!?レフリーが止めに入る!

 

見事に2Rにジョーイ・ベルトランがTKO勝ち!うぅ~ん・・・なんとも前世代的なタックルからの崩しを狙うホーリス・グレイシーだったが、読まれて潰されパウンドで失神。ジョーイ・ベルトランはムスタファ・アルタークの欠場による急遽の出場だったが、得意の打撃を抑えてホーリスの組み付きに対応したのが勝利に繋がる。

バックチョークで魅せ場はつくったホーリス・グレイシー(ホーレス・グレイシー)は、UFCからはリリースされマイナー団体で2連勝した後、2012年2月にONE FC.2でボブ・サップと対戦し1Rにパウンドでギブアップを奪う~その年の大晦日には日本で、INOKI―BOM―YEに参戦し川口裕介選手に1Rで1本勝ち。さらにWSOF~ヨーロッパ最大のMMA団体KSWでカロル・ベドルフのKSWヘビー級王座に挑戦も1RにTKO敗け。

 

★次のUFCへ上がるグレイシーは2ヶ月後のUFC112でヘンゾ・グレイシー 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村