《本日のDVD鑑賞》
昨日(3月26日)奥さまの妊娠を発表した‘柔術界の鬼神‘クレベル・コイケだが、1月のRIZIN.45終了後に 『体重を作れずベルトを剥奪され、大晦日に負けて、凄い色々なプレッシャーがあった。でも今回は、何も考えず、試合だけを欲した。ベルトのこととかも考えず、斎藤選手のことだけを考えた。身体もすごく楽でリラックスしていてプレッシャーは無かった。いろいろあっても最後に勝てて良かった』 と話し、さらに 『2023年は、これまで人生で望んでいた自身の家を買うことが出来た。4月には名古屋に新しいジムを作る契約にもサインをした』 と、復活に賭けた想いを話していた。
以前は、条件面で揺さぶる想いもあったのだろうが「海外からのオファーもある」と話していたクレベル。RIZIN参戦前には、ONE Champion ShipでのRoad to Centuryに出場して西浦"ウィッキー"聡生選手に1Rで1本勝ちも 『観戦記2668』1年3ヶ月後のRIZIN.26でカイル・アグォンに1Rで1本勝ちした 『観戦記2294』
クレベルは日本で本格的に柔術を始め日本でMMAキャリアを築いた後に、ヨーロッパ最大のMMA団体ポーランドのKonfrontac Sztuk Walki(KSW)で、58,000人完全アウェーの中でKSWフェザー級王座を奪取している。そしてクレベルは、RIZIN王座と同じくKSW王座も体重超過で手放している・・・・そのKSWの王者は当然ポーランド人が多いが、日本でもPRIDEで活躍したソクジュがライトヘビー級王者になっている。KSWライトヘビー級王座は、2011年3月にポーランドのヤン・ボラホヴィッチから獲得~11月に、ヤン・ボラホヴィッチとの再戦に敗けて手放している。
そして、ヤン・ブラホヴィッチはKSWライトヘビー級王座を3度防衛した後にUFCへ参戦!
1983年2月生まれポーランドのシロンスク出身のヤン・マチェイ・ブラホヴィッチは、アマチュアムエタイの世界王者になるなどした後の2007年2月にFCP.3でデビューするが判定負け~ポーランド最大のMMA団体KSWに参戦し、12勝1敗の戦績を上げ2011年3月にラモー・ティエリ・ソクジュのKSWライトヘビー級王座に挑戦するも、2Rに2RでTKO負けして王座獲得ならず~5月の再起戦を2Rに1本勝ちし、11月のKSW.17でラモー・ティエリ・ソクジュの王座に再挑戦し判定勝ちして王座栄冠。
王座2度防衛を含む3連勝して、2014年にUFCと契約~10月のUFC Fight Night.53で、イリル・ラティフィを1RにTKOで降す~2015年4月のUFC Fight Night.64で、ライトヘビー級9位のジミ・マヌワには判定負け~9月のUFC191で、コーリー・アンダーソンに判定負け~2016年4月のUFC Fight Night.86では、イゴール・ボクラヤッチに判定負け~9月のUFC Fight Night.93ではセミファイナルで、ライトヘビー級2位のアレクサンダー・グフタフソンに判定負け~2017年4月のUFC210では、ライトヘビー級12位のパトリック・カミンズに判定負け~10月のUFC Fight Night.118では、デビン・クラークに2Rで1本勝ち~12月のUFC on FOX.26でも、ジャレッド・キャノニアに判定勝ち~2018年3月のUFC Fight Night.123では、ジミ・マヌワとの再戦を判定勝ち~9月のUFC Fight Night.136でニキータ・クリロフを2Rに1本勝ち 『観戦記1951』
ライトヘビー級4位までランキングを上げるが、2019年2月のUFC Fight Night.145で、6位のチアゴ・サントスに3RでTKO敗け 『観戦記2168』
7月のUFC239で、元ミドル級王者のルーク・ロックホールドを2RにTKOで降す 『観戦記2544』
そして、わずか4ヶ月でまたもミドル級から上げてきた元UFCミドル級4位のホナウド・ジャカレイ・ソウザと対戦!
1979年12月にブラジルのエスピリトサント州で生まれたホナウド・ジャカレイ・ソウザ 「ジャカレイ」 は出身のブラジルの公用語であるポルトガル語で「サメ」の意味。少年時に素行があまりにも悪く、兄の住むアマゾンに両親に強制的に送られたこともあるらしい。15歳の時に柔術に出会い住み込みで習うようになり、道場のシンボルが「ワニ」だったらしい。21歳の2001年には柔術世界一~2003年には寝技世界一大会のアブダビコンバット~2003年9月のアントニオ猪木さん主催のJugle Fightでデビューするも1RでKO負け~ブラジルで戦績を積んだ後に、2008年4月から日本でDREAMミドル級グランプリに参戦。決勝まで残るも、ゲガール・ムサシに1RでTKO負け。2009年5月のDREAMでミドル級王座決定戦に出場するも、ジェイソン‘メイヘム‘ミラーに反則のサッカーボールキックを喰らい出血し無効試合~12月からStrike Forthに参戦し、2010年8月にはティム・ケネディを破りミドル級王座を獲得。2011年1月には、後のUFCウェルター級王者のロビー・ローラーにチョークで1本勝ちし初防衛成功~しかし9月に、後のUFCミドル級王者のルーク・ロックホールドに判定負けしStrike Forthミドル級王座を奪われる。しかし、2012年3月に再起しブリストル・マルンデを3Rに1本勝ち~8月にはデレク・ブランソンに1R41秒でKO勝ち。
2013年5月からUFCに参戦し、UFC on FOX.8でクリス・カモージーに1Rで1本勝ち~9月のUFC Fight Night.28で岡見勇信選手に1RでKO勝ち 『観戦記571』
さらに2014年2月のUFC Fight Night.36で、フランシス・カーモンに判定勝ち~9月のUFC Fight Night.50でゲガール・ムサシに1本勝ち~2015年4月のUFC on FOX.15ではクリス・カモージーに1Rで1本勝ち~しかし、負けなしの8連勝で王座挑戦が目の前だったがヨエル・ロメロに悔しい1-2の判定負け(しかし、後にロメロは薬物違反が発覚)2016年5月のUFC198で再起し、ビクトー・ベウフォートに1RでTKO勝ち~9ヶ月空いて2017年2月のUFC208で13位のティム・ボッシュを見事な動きからジャカレイが1Rで1本勝ち 『観戦記1315』 ランキングも3位まで上げ、次期挑戦者決定戦か!?と、言われた2017年4月のUFC on FOX 24でロバート・ウィテカーに2RでTKO負け 『観戦記1368』 さすがに9ヶ月間を置き、2018年1月のUFC on FOX 27のメインでミドル級8位のデレク・ブランソンと対戦し1RにTKO勝ち 『観戦記1596』 ミドル級ランキングを2位まで上げて王座挑戦間近と思われたが、2018年5月のUFC224でミドル級5位のケルヴィン・がステラムに1-2の判定負け 『観戦記1748』
11月のUFC230で、元王者でミドル級3位のクリス・ワイドマンを3RにTKOで降す 『観戦記1993』
2019年4月のUFC Fight Night.150で、ミドル級10位のジャック・ハーマソンに判定敗け 『観戦記2385』
ストライカーのブラホヴィッチと柔術世界王者のジャカレイがブラジル大会のメインで激突!階級を上げたジャカレイは 『いつも減量し過ぎていた。ミドル級ディビジョンで私は大きい選手だったから、自分にとって素晴らしいことだね。コーミエとは一度食事しているときに会ったことがあって、彼は私に“今はハッピーウェイトで戦っている”と言っていた。それがまさにハッピーウェイトだね。調子がいいんだ。素晴らしいことだね』 と話すが、デビュー以来ライトヘビー級で闘っているブラホヴィッチは身長では3cmもリーチは6インチ(15.24cm)差があり、打撃での闘いはブラホヴィッチ有利か!?
2019年11月16日 UFC Fight Night.164 ヤン・ブラホヴィッチvsホナウド・ジャカレイ・ソウザ
ヤン・ブラホヴィッチ 24勝8敗 ライトヘビー級6位
ホナウド・ジャカレイ・ソウザ 26勝7敗1無効試合
1R、ジャカレイがジリジリ前に出るも、ブラホヴィッチは下がりながらインロー~ハイキック!
さらにブラホヴィッチがカーフキックも、ジャカレイがタックルから金網に押し込む
崩せないジャカレイに、ブラホヴィッチは切ってオクタゴン中央へ~ブラホヴィッチはローからハイキック
ジャカレイが、パンチから金網に押し込む!ブラホヴィッチは崩されず、内股を狙う~ジャカレイはしつこく押し込みラウンド終了
2R、お互いに長い蹴りで牽制~パンチの打ち合いから、ジャカレイがショートの右!
ブラホヴィッチはカーフキック~ジャブで距離を計りつつ右ストレートを狙う!
さらにブラホヴィッチは、ジャブとカーフキックをコツコツ当てる
ジャカレイが再びタックルも、ブラホヴィッチは受け止めテイクダウンは奪えない
オクタゴン中央に戻ると、ブラホヴィッチが長いミドルキックでジャカレイに入らせない
3R、やはり、先に攻めていくのはブラホヴィッチでカーフキック!
ジャカレイもパンチを振るが、ブラホヴィッチはジャブとカーフをコツコツ当てる
ジャカレイから組み付く~やはり、金網に押し込むも展開はない
お互いに手数少なく、場内からはブーイングが飛ぶ~ブラホヴィッチは細かくカーフキック、ジャカレイはパンチを振る
ジャカレイがブラホヴィッチを金網に押し込み、テイクダウンを狙うもブラホヴィッチ防ぐ~カウンターを狙う
4R、やはり、カーフキックを狙うブラホヴィッチ~さらにハイキックを出すブラホヴィッチだが、お互いにパンチは出すも当たらない
組み付いてブラホヴィッチが金網を背にするが、ジャカレイは崩せず離れる~打撃では、ブラホヴィッチが細かく当てる
ジャカレイは組み付くも崩せない~ブラホヴィッチもジャブだけで攻め込めない
5R、サウスポーになるジャカレイに、ブラホヴィッチもサウスポーからカーフキック!
5R、サウスポーになるジャカレイに、ブラホヴィッチもサウスポーからカーフキック!
ジャカレイが、ブラホヴィッチのパンチをかわしてタックル!
やはり、ブラホヴィッチを崩せず離れる~しかし、再びジャカレイがタックル!
金網を背に堪えるブラホヴィッチ~ブレイク後は、ブラホヴィッチが距離を取りながら左を当てる
ジャカレイは何度もタックルにいき、ブラホヴィッチは切ってパンチをまとめる
判定は、47-48 48-47 48-47 2-1でヤン・ブラホヴィッチの判定勝ち!
判定はスプリットとなるが、両者ともに手数少なくブーイングが飛んだなかでヤン・ブラホヴィッチの判定勝ち。地元だからかジャカレイに1票入ったという印象だったが、ブラホヴィッチは下がりながらだったがジャブ&カーフキックが冴えてジャカレイの足のダメージは明らかだった。
再三、タックルからのテイクダウンを狙ったジャカレイだが 『マネージャーとチームは、私が次に戦う階級について話し合っているから、今ここでは色々あるんだよ。自分たちにとって何がベストなのかを考えてすぐに決定を下すだろう。205ポンド(ライトヘビー級93kg)に留まるのか、それとも185ポンド(ミドル級83.9kg)に戻るのかを検討しているんだ。彼をテイクダウンすることがこれほど難しいとは思わなかった。彼のサイズにも驚いたよ。私はこの試合に向けてヘビー級としてトレーニングしたんだが、彼は本当に大きかったよ』 と話す。
判定は、ジャッジ2者が1R、2Rをジャカレイで、3R~5Rをブラホヴィッチ支持。もう1人のジャッジは、1R、2R、3Rをジャカレイで4R、5Rをブラホヴィッチだった。
ライトヘビー級1戦目を落としたホナウド・ジャカレイは、ライトヘビー級15位にランクされる。しかし、ジャカレイの次戦は1年2ヶ月後のUFC256でミドル級に戻すも15位のケビン。ホランドに1RでTKO敗け。ヤン・ブラホヴィッチは、3ヶ月後のUFC Fight Night.167でライトヘビー級5位のコーリー・アンダーソンと対戦。
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