《本日のDVD鑑賞》
9月に入り、9月と云えばサウル‘カネロ‘アルバレスと言っていいメキシコの独立宣言した記念日(9月15日)にちなんでビックマッチを開催する。お金の関係もあり、ビックマッチしかサウル・アルバレスが出場できないのもビジネスとしては分からなくはないが・・・・WBC暫定王者のデビット・ベナビデス、WBAレギュラー王者のデビッド・モレル、さらに4団体のランカーとの防衛戦が観たい。アメリカではPPVで開催されるだろう1戦だが、日本ではWOWOWが基本料金で生放送してくれる事を本当に感謝したい!
それでも、なんでスーパーウェルター級のジャーメル・チャーロなんだ!は拭えないが、アメリカ人同士とはいえPPVは売れるのだろうか!?なかなか100万件売るPPVファイトが無い中で、4度の100万越えPPVを記録していて50万件は見込まれるカネロの人気はたいしたもんだ。しかし、2023年はジャーボンテイ・デービスvsライアン・ガルシアが4月に120万件を売り上げた対決をした!
ライアン・ガルシアも人気者とはいえ初のPPVメインで、ジャーボンテイ・デービスは6度目のPPVとはいえ今までは20万件~22万件。まさにマッチメイクの勝利だが、これで勝利したデービスが1つ格上のスターになるのか!?ジャーボンテイ・デービスはプロで無敗の3階級制覇王者だが、アマチュアでも206勝15敗の凄まじい戦績。その15敗の内の1敗が、フェザー級の世界ランカーであるジョエト・ゴンザレス!
1993年10月にアメリカのカルフォルニア州グレンドラで生まれたジョエト・デ・ヘスス・ゴンザレス(ジョエ・ゴンザレス)は、アマチュアでは2007年度アンダー13ネイションシルバーグローブ優勝~2010年度ジュニア・ネイション優勝~2011年度USAネイションズ準優勝~~2012年度USAネイションズ優勝。
2012年7月に地元カリフォルニア州でデビューして、ヘスス・カルモナに判定勝ち~さらに18連勝11KOして、7月にラファエル・リベラを2-1の判定で降しNABO北米フェザー級王座を獲得~12月にも、ハビエル・ガヨを2RにKO~2019年3月に、元IBFスーパーフライ級王者のロドリゴ・ゲレーロに5RにTKO勝ちしてNABO北米王座初防衛に成功。
そして、さらなる4団体世界ランキングを上げるのにWBAコンチネンタル&WBOグローバル王座決定戦で対戦するのが元IBAフェザー級王者のマヌエル・アビラ!
1992年2月にアメリカのカリフォルニア州バレーオで生まれた‘Tino‘マヌエル・アビラは、アマチュア戦績は少なく2010年11月にカリフォルニア州ロスアンゼルスでデビューしてアレクシス・ヘルナンデスに判定勝ち~さらに16連勝7KOして、2015年8月にジョアンドリス・サリナスを6RTKOで降しNABF北米スーパーバンタム級暫定王座を獲得。
10月に、ホセ・アンヘル・ベランサに判定勝ち~2016年4月に、後にWBAスーパーフェザー級王者になるレネ・アルバラードに判定勝ち~7月に、プロスペル・アンカラに判定勝ちしIBAスーパーフェザー級王座獲得~11月に、2-1のホセ・ラミレスに判定勝ち~しかし、2017年5月にNABF北米&NABO北米フェザー級王座決定戦で後の2階級制覇王者ジョセフ・ディアスに判定敗け~11月に再起して、ディウル・オルギンに判定勝ち~2019年3月に、ホセ・サントス・ゴンサレスとはドロー。
無敗のスター候補ジョエト・ゴンザレスが、世界前哨戦ともいえる地域王座決定戦に登場!1敗はしているものの、ジョセフ・ディアスに判定敗けのみのマヌエル・アビラと明らかに中南米出身の家系を持つ両者の世界ランカー対決!
2019年7月13日 WBAコンチネンタル&WBOグローバルフェザー級王座決定戦 ジョエト・ゴンザレスvsマヌエル・アビラ
ジョエト・ゴンザレス 22勝13KO無敗 元NABO北米フェザー級王者
マヌエル・アビラ 23勝8KO1敗1分 元NABF北米スーパーバンタム級暫定王者
1R、お互いに左を打ってしていくが、ゴンザレスの左がよく伸びる
アビラが左を突きながら廻るが、ゴンザレスはガンガン詰めて振っていく
2R、やはり、左を出しながら廻るアビラに前に出るゴンザレス~手数はアビラが多くワン・ツー!
ヒット数少ないゴンザレスは、ボディーに左を伸ばす
3R、前進止まらないゴンザレスも、手数は多いアビラ~コンビネーションで打ちまくる
動くアビラに、ゴンザレスは左右のボディーを強振して止めにいく
4R、手数は少ないが、ガードを固めながらプレスをかけるゴンザレス~アビラも廻りきらず、足を止めて打ち返す!
前へ出続けてボディーのゴンザレス~さらにワン・ツー!
ゴンザレスが打ちまくる~再びボディー連打からワン・ツー!
5R、アビラのジャブではゴンザレスを止められない~コーナーに追い詰め右!
さらにゴンザレスの右!必死に廻るアビラに、ゴンザレスのアッパー!
アビラ効いている~ゴンザレスが連打で極めにいく!
アビラは、しゃがみこむがスリップ~再開後もゴンザレスが連打!レフリー止めるか!?アビラはヒザを付きダウン!
なんとかアビラは立ち上がり、ゴンザレスが詰めたところでラウンド終了
6R、ラウンド開始と同時にゴンザレスが走って極めにいくも、アビラも打ち返してくる!
しかし、ゴンザレスを止めることは出来ない~ゴンザレスが上下に打ちまくる!
なんとか廻るアビラも、ゴンザレスは逃がさず連打!
返そうとはしているアビラも、流石にレフリー止めに入り終了
見事にジョエト・ゴンザレスが、6RにKO勝ちでWBAコンチネンタル王座&WBOグローバル王座を獲得!アメリカ人同士だが、メキシコ系の両者らしい打ち合いで場内も盛り上がった素晴らしい1戦。アビラは、もう少し離れて闘いたかっただろうがゴンザレスは詰めて詰めてアビラも応えて打ち合う。両者ともに上下に手数多く、こんな試合をたまたま観たら入場料金を割り増しで払ってもいい内容。
そしてジョエト・ゴンザレスは、WBOランキングを2位に上げ、次戦はWBOフェザー級1位のシャクール・スティーブンソンとWBOフェザー級王座決定戦。2敗目となってしまったマヌエル・アビラは、1年7ヶ月後の2020年2月にメキシコでルーベン・トスタド・ガルシアに判定勝ちしている。
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