観戦記2637 再起戦! ジャーメル・チャーロvsホルヘ・コタ | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV鑑賞》

 

元WBAスーパーウェルター級王者のオースティン・トラウトがパンチドランカーと呼ばれる事が多い「慢性外傷性脳症(CTE)」神経変性疾患の発症、治療法の研究に多大な協力をしたらしい。アメリカのボストン大学CTEセンターの神経学研究者であるマイケル・アロスコ氏は「この研究が画期的なのは、長い時間をかけて脳の変化がどのように進行していくのかを示したことです」この研究は、当初プロの格闘技選手に限定されていたが、その後モータースポーツやロデオなどほかのスポーツの選手にまで拡大された。『頭への衝撃のパターンによって、長期的に違いがあるのかどうかわかりません』 と、バーニック氏は話す。6年間の検査の結果、トラウトには認知能力の低下や脳の容量の変化を示す証拠は見つからなかった。トラウトは、頭部への損傷リスクが少ないとされる素手のベアナックル・ボクシングに転向している。『この年齢でこのレベルで戦ってこられたのは、私の防御スタイルにあると思います。多くのボクシング選手は、相手を打つために打たれますが、私は逆に、打たれないために打つのです』 と誇る。

トラウトはボクシングで36勝18KO5敗1分で、敗けたのはサウル・アルバレス 『観戦記483』 エリスランディ・ララ 『観戦記709』 ジャーマル・チャーロ 『観戦記1323』 ジャレッド・ハード 『観戦記1845』 ジャーメル・チャーロ 『観戦記2077』 の世界戦での5敗。

最後の世界戦となった2018年6月のジャーメル・チャーロ戦では、嫌らしいテクニックを存分に魅せるも0-2の判定敗け。無敗でWBCスーパーウェルター級3度目の防衛に成功したジャーメル・チャーロだったが、6ヶ月後の4度目の防衛戦ではトニー・ハリソンにまさかの判定敗けで王座陥落。双子のジャーマル・チャーロとともに同時世界王者だったジャーメル・チャーロだったが、次戦でトニー・ハリソンに初黒星を喫して王座を陥落した。

 

1990年5月19日にテキサス州リッチモンドで生まれた‘アイアンマン‘ジャーメル・デアバンテ・チャーロは、当然双子の兄のジャーマルも同日に生まれる~2005年のジュニア五輪の銅メダリストになるなどトップアマで鳴らし、弟のジャーメルが2007年12月にコーリー・サマービルを判定で降し白星デビュー(兄は翌2008年9月にデビュー)テキサスをホームで試合を重る~19連勝後の、2013年1月にハリー・ジョー・ヨルゲイとWBC米大陸スーパーウェルター級王座決定戦を8RにKOして初の王座栄冠~続き6月に、ディミトリアス・ホプキンスのUABA全米スーパーウェルター級王座に挑戦し判定で王座栄冠~10月にホセ・アンヘル・ ロドリゲ スを10RでTKO勝ち~2014年1月に、後にゲンナディ・ゴロフキンのWBAミドル級王座に挑戦する 『観戦記414』 ガブリエル・ロサドに判定勝ち~5月には、日本から世界王座へのチャンスを求めて渡米していたチャーリー太田とIBFスーパーウェルター級王座挑戦者決定戦で判定勝ち 『観戦記1509』 12月にはマリオ・アルベルト・ロサノに判定勝ち~2015年3月には、デメトリアス・アンドレイドを破りWBOスーパーウェルター級王座を奪取したこともある 『観戦記633』 バーネス・マーティロスヤンに判定勝ち~10月にヨアキム・アルシンも6RにTKOで降し、WBCスーパーウェルター級1位までランキングを上げる。そして、フロイド・メイウェザーが引退により空位になったWBCスーパーウェルター級王座を、2016年5月にWBCスーパーウェルター級2位のジョン・ジャクソンと争い8RにKOして双子兄弟同時期に同界級世界王者を達成 『観戦記1309』

 

初防衛戦は、2017年4月にWBC1位のチャールズ・ハトリーの挑戦を6RにKOして初防衛に成功 『観戦記1701』

 

10月には、WBC1位のエリクソン・ルビンの挑戦を161秒でKOする 『観戦記1851』

 

2018年6月にも、元WBAスーパーウェルター級王者でWBA9位のオースティン・トラウトを2-0で判定で降し3度目の防衛に成功 『観戦記2076』

 

2018年12月に、WBC4位のトニー・ハリソンの挑戦を受けるも判定敗けし王座陥落 『観戦記2320』

 

まさかの王座陥落となったジャーメル・チャーロだが、WBCからトニー・ハリソンとの再戦指令が出る~ハリソンが右足の怪我で延期となり、3年振りのノンタイトル戦で対戦するのはホルヘ・コタ!

 

1987年12月にメキシコのハリスコ州で生まれたホルヘ・ルイス・コタルーゴはメキシカンらしくアマチュア歴は短いが、年齢的には遅い2009年6月に22歳でデビューしてセルヒオ・メンデスを2RでKO~その後も3年の間に15連勝15KOで、2012年6月にIBFインターナショナルミドル級王座決定戦で後にWBCミドル級暫定王座を獲得するマルコ・アントニオ・ルビオと対戦するも7RにTKO負けで初黒星~しかしその後は8連勝6KOで、2015年8月にはアテネ五輪銀メダリストのユデル・ジョンソンに判定勝ちしWBC7位までランキングを上げる。

 

2017年3月にエリクソン・ルビンに4RでTKO敗け~9月に再起して3連勝3KO。

 

2019年4月に、ヘイソン・ロサリオに1-2の判定敗け。

 

本来ならばジャーメル・チャーロは王座を奪われたトニー・ハリソンとダイレクトリマッチの予定だったが、ハリソンが足首の負傷でノンタイトル戦でコタと再起戦!急遽の代打となったホルヘ・コタはサウスポーで、こちらも再起戦となる!リングサイドには、怪我で決場となったが次戦には再戦するだろうトニー・ハリソンが観ている!

 

2019年6月23日 再起戦 ジャーメル・チャーロvsホルヘ・コタ

 

ジャーメル・チャーロ 31勝15KO1敗 前WBCスーパーウェルター級王者

 

ホルヘ・コタ 28勝25KO3敗

 

1R、サウスポーに構えたコタが、低い体勢から右を突き出す~ジャーメルは廻りながら右ストレート!

 

コタが独特な動きから振り回してくる~ジャーメルも、距離を取りながら大きいパンチを狙う

 

ベタ足でホタが入っていく~ジャーメルは、やりづらそうに下がる

 

2R、ジャーマルはコタの動きに攻めづらそう~コタが左フック!

 

ジャーマルも強引に入っていくが、コタもかわして返す~手数はコタが多いが、なかなか当たらない~ジャーマルはバックステップしながら右!

 

3R、ジャーマルはタイミングが掴めたか!?アウトを取って踏み込んでいく!

 

コタも返すが、ジャーマルがショートの右!コタ吹っ飛んだ!ダウン!

 

立ち上がったコタに、ジャーマルが走っていきワン・ツー!

 

コタはエプロンに頭が出るほど吹っ飛んで、レフリーはカウントを取らずに終了!

 

見事に3Rにジャーメル・チャーロがKO勝ちで再起を飾る!サウスポーのコタを全く苦にせず、セオリーの右ストレートを中心に攻めて豪快にKOしたジャーメル。ノンタイトル戦ながら挑戦者決定戦として12回戦で開催された興行はFOXで121万人の視聴者で、ジャーメル・チャーロ100万$(約1億800万円)ホルヘ・コタ75,000ドル(約800万円)のファイトマネーを獲得。そしてジャーメル・チャーロの次戦は、6ヶ月後の12月にトニー・ハリソンとのリ・マッチ!連敗となったホルヘ・コタは、わずか4ヶ月後の10月にメキシコでセサール・チャベスを3RにKOする。

オースティン・トラウトはジャーメル・チャーロに敗けた後は、11ヶ月後の2019年5月にWBA13位のテレル・ガウシャとドロー 『観戦記2582』 その後は格下選手に3連勝3KOしてベアナックル・ボクシングに転向~2023年2月にUFCライト級王座挑戦経験のあるディエゴ・サンチェスを4RにTKO勝ちしている。

 

★1週間遅れで兄のジャーマル・チャーロがWBCミドル級王座戦 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村