観戦記2613 無敗対決! スティーブン・フルトンvsイサック・アベラール | 人生マイペンライ

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2023年も半分終わり、コロナ禍が明けたのに意外とビックマッチが実現していなく寂しい感じがする。なんと言っても、長年対決が熱望されたWBOウェルター級王者テレンス・クロフォードとWBAスーパー&WBC&IBFウェルター級王者エロール・スペンスJrの4団体統一ウェルター級王座戦が7月29日に伸びたのが残念だった。日本人では誰も成しえていない、世界的に選手層が厚いウェルター級(66.678kg)で初の4団体統一王者が誕生すると楽しみでしょうがない(WOWOWさん生中継ありがとう!)

なんせ両者の戦績が凄まじく、WBO王者のテレンス・クロフォードは39勝30KO無敗のKO率76.9%、3階級制覇王者でスーパーライト級で4団体統一王者。エロール・スペンスも28勝22KO無敗でKO率78。5%、WBCではダイヤモンド王座も獲得。

そして同じ7月には、なんとなんと日本時間での5日前に井上尚弥選手が4階級制覇を目指してWBC&WBOスーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトンに挑戦する!こちらも5月からの延期があっての実現なので低調だった2023年前半を吹き飛ばす試合に期待したい。

この4選手は全員無敗と言う痺れる統一戦だが、井上尚弥選手は無敗の選手との対戦は意外や2019年5月のWBSS準決勝でのエマニュエル・ロドリゲスとしかない 『観戦記1723』 片やスティーブン・フルトンは、3度の世界戦で無敗の王者が2回など9人の無敗選手を倒して無敗をキープしている。

 

1994年7月にアメリカのペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれた‘COOL BOY STEPHE‘スティーブン・フルトンは、12歳からボクシングを始める~2012年2月の全米選手権フライ級ベスト4~2013年4月の全米選手権バンタム級準優勝~5月のナショナル・ゴールデングローブはフライ級で優勝~2014年5月のナショナル・ゴールデングローブでは、バンタム級でベスト4などアマチュア戦績75勝15敗。

2014年10月にアメリカのコネチカット州でデビューし、イサック・アナグマに2RでTKO勝ち~その後も6連勝2KOし、2015年12月にはジョシュア・グリアに2-0の判定勝ち~さらに2連勝2KOして、2017年4月にルイス・サウル・ロサリオと無敗対決を大差判定勝ち 『観戦記2561』

 

12月にも、無敗のアダム・ロペスを判定で降す『観戦記2581』

 

2018年6月に、ヘスス・アウマダを9RにTKOで降す~9月にも、ヘルマン・メラスに判定勝ち。

 

2019年5月に元WBOバンタム級王者のパウルス・アムブンダをフルマークの判定で降しIBOスーパーバンタム級王座を獲得。

いよいよ世界戦が見えてきたなかで対戦するのは、またもや無敗の新鋭イサック・アベラール!

 

1997年11月にメキシコのアグアスカリエンテスで生まれた‘Canelito(赤褐色)‘イサック・エサ・アベラル・グティ・レスは、2015年5月に17歳でデビューしてミゲル・ペレスを2RにKOする~さらに12連勝7KOして、2018年2月には10回戦でアレハンドロ・レネ・フリアスを10RにTKOで降す~4月にもルイス・アラウホ・ラミレスを1RにKOし、2019年3月にはファン・アントニオ・ロペスを判定で降す。

 

17戦中、6人目の無敗選手との闘いとなるスティーブン・フルトン!アメリカのリング2戦目となるイサック・アベラールを降し、この日のメインで開催されるWBAスーパーバンタム級暫定王者決定戦の勝者に挑戦状を出せるか!?

 

2019年8月24日 無敗対決! スティーブン・フルトンvsイサック・アベラール

 

スティーブン・フルトン 16勝7KO無敗

 

イサック・アベラール 16勝10KO無敗

 

1R、サウスポーで大きいアベラールに対し、フルトンは低く構えながらジャブを真ん中に通していく

 

アベラールは強く振ってくる~フルトンは足を使い、ヒラヒラ廻りながらかわしていく

 

2R、素早く廻るフルトン~アベラールが詰めてきても、ダイレクトの右を当てて抜けていく

 

右周りするフルトンに、アベラールは身体ごと詰めていき打ちまくる!

 

フルトンが細かく上下に当てるも、アベラールは気にせず突っ込んで強振!

 

3R、ラウンド開始とともに勢いよく出てくるアベラールだが、フルトンはバックステップしながら右!

 

前に出るアベラールに、フルトンは廻りながらボディー~下がりながらもカウンター!アベラーは右目上から出血

 

4R、ジャブを入れてなかわら大きく廻るフルトンに、アベラールは突っ込んでボディー連打!

 

前に出続けるアベラール~フルトンはロープに詰まるも、身体を入れ替えて右!

 

5R、攻めているのはアベラールだが、軽いながらも当てているのはフルトン

 

それでもアベラールが、強引にフルトンをロープに追い込み打つ!

 

フルトンも出入りしながら、右を何度も大きく振っていく!

 

6R、右に大きく廻りながら細かくパンチを当て、アベラールのパンチをかわすフルトン

 

フルトンが右を振る~突っ込んでくるアベラールをかわして、右ストレートから左ボディー!

 

アベラール効いた!崩れ落ちるところに、フルトンが止めの左フック!

 

アベラールは動けず、レフリーは10カウントを数える!

 

見事にスティーブン・フルトンが、6RにKO勝ちで無敗対決を制す!フルトンらしく、基本的に遠い距離で闘い相手が入ってきたところにカウンターを合わせる。それでも行くときには行って8KO目を奪いKO率も47%に上げる。

この試合はスーパーバンタム級122ポンド(55.338kg)とフェザー級126ポンド(57.153kg)の間の124ポンド契約で開催されるなどフルトンはスーパーバンタム級で体重がキツイらしいが、次戦は5ヶ月後にアルノルド・ケガイとWBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦で対戦。初黒星となったイサック・アベールは、4ヶ月後の2019年12月に再起もミゲール・ティケに1-2の判定敗け~2020年12月に、サカリア・ルカスに判定勝ち~2021年5月に、エドゥアルド・ラミレスとのWBAフェザー級暫定王者決定戦に出場!

 

★この日のメインはブランドン・フィゲロアvsハビエル・チャコン 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村