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今日(6月2日)発表されたIBFの2022年度年間最優秀選手に、元3階級制覇王者の井上尚弥選手が選ばれた!来月にはWBC&WBOスーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトンに挑戦するが、IBFスーパーバンタム級王座はWBAスーパー王座も保持するマーロン・タパレスは前王者のムロジョン・アフマダリエフと再戦みたいなのでスーパーバンタム級でのIBF王座挑戦は2024年になってしまうか!?これほどの実績を上げる井上尚弥選手は、デビュー前から‘怪物‘と騒がれていたがデビュー戦からライトフライ級王者時代は日本最速記録をつくっても減量苦もあり強いが‘怪物ブリ‘は発揮されず、正直言えば人気も追いついていなかった。
しかし、スーパーフライ級に上げていきなりWBO王座に挑戦したオマール・ナルバエス戦 『観戦記1947』 とんでもない者を見た!と興奮したが、その後のスーパーフライ級での防衛戦は6戦5KOと素晴らしかったが‘怪物‘らしさは薄れていた。しかし、バンタム級に上げてWBA王者のジェイミー・マクドネルを1Rに粉砕 『観戦記1470』 続くWBSSでブッチギリの優勝。怪物どころか世界の‘MONSTER‘になっていった。
そして‘中京の怪物‘と呼ばれる、元3階級制覇王者の田中恒成選手や次世代のスター候補アマ13冠の‘NEXT MONSTER‘堤駿斗選手など‘怪物‘が多くなった。そして、WBOフライ級王座を返上してWBOスーパーフライ級王座決定戦に挑むのが‘愛の戦士‘から‘NEXT MONSTER‘と言われるようになった中谷潤人選手!
1998年1月に三重県東員町で生まれた中谷潤人選手は、両親の礼儀作法を学ばせたい気持ちもあり小学4年生から空手を習う~小学6年生時に階級がしっかりしているボクシングに転向~三重県桑名市で、東洋太平洋スーパーバンタム級王者の石井正三さんが開設したKOZO BOXING GYMに入会し、2012年アンダー15の32.5kg級優勝。2013年にもアンダー15の40kg級で優勝~中学を卒業して高校には行かずに、アメリカに渡り畑山隆則さん、伊藤雅雪選手の指導で知られるルディ・エルナンデスの指導を受ける。
2015年4月にデビューして、糸賀純一選手を1RにTKOで降す~その後も3連勝して、2015年度ルーキーズトーナメントライトフライ級優勝。2016年は4連勝4KOで東日本新人王に輝き、12月にも矢吹正道選手を判定で降し全日本フライ級新人王に輝く~2017年は3連勝2KO後の8月に、ユーリ阿久井政悟選手を6RにTKOで降し日本フライ級ユース王座を獲得~さらにフィリピン人、メキシコ人、フィリピン人に3連勝2KOして日本ランキング1位になる~2018年10月に、日本フライ級2位の小坂俊選手との日本王座次期挑戦者決定戦に判定勝利して挑戦権を獲得 『観戦記1709』 そして、当時日本フライ級王者の黒田雅之選手がIBFフライ級王者のモルティ・ムザラネに挑戦する為に返上。そして、1位の中谷選手と2位の望月直樹選手で王座を争い9RにTKO勝ちで中谷選手が日本王座を獲得 『観戦記1747』
6月に中野ウルフ選手と初防衛予定も、中野ウルフ選手が怪我で出場できず代役のフィリピンバンタム級8位のフィリップ・ルイス・クエルドを6RにTKOで降す~10月に世界前哨戦として、元IBFライトフライ級王者でWBCライトフライ級9位のミラン・メリンドと対戦し6RにTKO勝ち 『観戦記1885』 そして、大晦日にWBOフライ級王座3度目の防衛に成功した 『観戦記1866』 田中選手がスーパーフライ級へ階級を上げるために王座を返上~2020年4月に、WBOフライ級1位のジーメル・マグラモと王座決定戦予定も・・・・コロナウィルスの影響で8月に延期。しかし、8月でもコロナウィルスの猛威は衰えず再度延期・・・・そして、ついに7ヶ月遅れで11月に王座決定戦となりジーメル・マグラモを8RにKOして王座獲得 『観戦記2056』
コロナ禍で防衛戦がなかなか出来ず、10ヶ月を置いての初防衛戦はアメリカのアリゾナ州ツーソンで元WBOライトフライ級王者のアンヘル・アコスタを4RにTKOで降し初防衛に成功 『観戦記2230』
2021年末の2度目の防衛戦予定は、コロナウィルスの影響で延期~2022年4月に、WBO2位の山内涼太選手を8RにTKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記2356』
11月に元IBF&WBOミニマム級王者で、2021年9月に井岡一翔選手のWBOスーパーフライ級王座に挑戦した 『観戦記2225』 フランシスコ・ロドリゲスJrに大差判定勝ち 『観戦記2478』
そしてWBOスーパーフライ級1位にランクされ、WBOスーパーフライ級王者の井岡一翔選手に挑戦か!?となったが、井岡選手は年末に引き分けたWBA王者ジョシュア・フランコとの再戦へと王座を返上~WBOスーパーフライ級王者決定戦で対戦するのは、WBO2位のアンドリュー・マロニー!
1991年1月にオーストラリアのビクトリア州で生まれた‘The MONSTER‘アンドリュー・ジョン・マロニーは、双子の兄であるジェイソン・マロニーもボクサーで河野公平選手や 『観戦記2022』 井上尚弥選手とも対戦 『観戦記2053』 アマチュアでは2009年世界選手権、2010年コモンウェルスゲームスに出場~2014年コモンウェルスゲームスではフライ級で優勝。
2014年12月にオーストラリアのメルボルンでデビューして、ウィレム・マラヒナ3RでKO勝ち~12月には、オーストラリア・ビクトリア州バンタム級王座決定戦でジョナサン・リガスを1RにKOして王座栄冠~さらに2連勝し、2015年12月にもロベルト・リリオを4RにKOしてオーストラリアバンタム級王座を獲得~2016年3月には、高橋竜平選手を大差判定で降しWBOオセアニアバンタム級王座を獲得。
ノンタイトル戦を3連勝2KOして、10月にジェッハー・オリバを6RにTKOで降しWBOオセアニア王座初防衛に成功~12月にも、カルロス・ルーベン・ダリオ・ルイスを4RにKOしてWBOオセアニア王座2度目の防衛に成功~2017年2月に、レノエル・パエルに判定勝ち~6月に、アラミス・ソリスに3RでKO勝ちしてWBOオセアニア王座3度目の防衛に成功~2017年8月にも、レイモンド・タブゴンを4RにTKOで降し東洋太平洋スーパーフライ級シルバー王座を獲得。
10月にはハシム・ズベリを4RにTKOで降し、コモンウェルススーパーフライ級王座を獲得~2018年2月には、レネ・ダッケルを判定で降し東洋太平洋スーパーフライ級王座を獲得~5月にはリチャード・クラベラスを判定、9月には元WBAフライ&スーパーフライ級王者のルイス・コンプセションを10RTKOで降す~2019年3月に、ミゲール・ゴンサレスとのWBAスーパーフライ級王座挑戦者決定戦を8RにKO勝ちして挑戦権を獲得~6月に、セレマニ・バンガイザを1RにTKOで降す~11月にWBAスーパーフライ級暫定王座決定戦で、エルトン・ダリ―を9RにTKOで降し暫定王座を獲得。
WBA正規王者のローマン・ゴンサレスがスーパー王者に上がり、暫定王者のアンドリュー・マロニーが正規王者。6月に、WBA12位のジョシュア・フランコに判定敗けして王座陥落~11月にダイレクトリマッチも、2R終了時バッティングによるフランコの負傷で無効試合~2021年8月に、3度目のジョシュア・フランコとの対戦も判定敗け。
12月に、フローイラン・サルダールを判定で降しWBOオリエンタルスーパーフライ級王座を獲得~さらに2連勝2KOして、2022年10月にはノルベルト・ヒメネスを判定で降しWBOインターナショナルスーパーフライ級王座を獲得。
井岡一翔選手が、年末に引き分けた 『観戦記2507』 WBAスーパーフライ級王者のジョシュア・フランコとの再戦を優先し返上したWBOスーパーフライ級王者決定戦!指名挑戦権を持っているWBO1位の中谷選手と、前WBAスーパーフライ級王者でWBO2位のアンドリュー・マロニーが、4団体統一ライト級王座戦のアンダーカードで激突!
2023年5月20日 WBOスーパーフライ級王者決定戦 中谷潤人vsアンドリュー・マロニー
アンドリュー・マロニー 25勝16KO2敗1無効試合 WBO2位
中谷潤人 24勝18KO無敗 WBO1位
1R、サウスポーの中谷選手が、スタンス広く長い右を突いていく~マロニーはガード高く細かく動きながら入っていく!
マロニーは左に廻りこもうとするも、中谷選手がアウトを取って左ストレート!
2R、動き廻るマロニーだが、中谷選手のワン・ツーが捕らえる!マロニーが突っ込んできても、中谷選手はショートのアッパーを連打!
マロニー効いたか!?必死にクリンチも、中谷選手の右アッパーで早くもダウン!
立ち上がったマロニーは、中谷選手のパンチを貰いながらも猛然と突っ込んで打つ
3R、マロニーはカットもあり鼻血も出るが、頭から突っ込んでいきバッティング!今度は中谷選手もカット
突っ込んでくるマロニーに、カウンターを狙う中谷選手~ワン・ツーから右アッパー!
4R、手数多いマロニーも、中谷選手はパンチを当てては抜けていく
中谷選手は動き廻りながらも、ダイレクトの左ストレート~右アッパー!
5R、詰めてくるマロニーに中谷選手は左ストレートで突き放そうとするも、マロニーは詰めてヒットポイントをズラし打ってくる
中谷選手は、ジションをズラしながら左右のアッパー連打!中谷選手が、下がりなかまらもカウンターの左ストレート!当たりは浅かったか!?
6R、まだまだマロニーが身体ごと当たり、中谷選手をロープまで押し込む~廻った中谷選手が左フック!
勝気なマロニーは、ダメージを感じさせず直ぐに左フックを返す!
7R、中谷選手はマロニーを入らせないようジャブを長く突いていくが、マロニーはスイッチしながら果敢に入っていく~右ストレート!
さらにマロニーが、ボディーで前に前に出てくる~中谷選手は廻りながらアッパー連打!
8R、マロニーが接近戦でグチャグチャにすると、中谷選手はペースを取られる~ブレイク後に離れると、中谷選手の遠い距離からのワン・ツー!
中谷選手が動いてスペースをつくる~離れると、中谷選手のワン・ツーが生きる!
9R、ゴングと同時にマロニーが、頭から突っ込んで身体ごと打っていく!
中谷選手は、アッパーを連打で突き上げる~必死に返そうとするマロニーも、中谷選手の左フックがカウンター!
10R、流石にマロニーは突進力が弱まってくる~中谷選手が、回り込みながらパンチをまとめる!
それでもマロニーは、手数が出ないが前に出る~いなした中谷選手が、身体を入れ替えワン・ツー!
11R、中谷選手のジャブを受けようとも、マロニーが突っ込むがパンチは当たっていない
中谷選手が、動きながらジャブで突き放す~マロニーが、入ろうとするも長いワン・ツー!マロニー吹っ飛んだダウン!
立ち上がったマロニーに、中谷選手が極めにいく~レフリーが止めるタイミングを見ているが、何とかマロニー堪える
12R、極めきりたい中谷選手が出ていく~マロニーも、まだ攻めようとはしている
必死に前には出てくるマロニー~中谷選手は動きながら当て、沈み込むような体勢からサイドに抜けるように左!
マロニーはバッタリ倒れ、顔面は血だらけで動けない!レフリーはカウントを数えずに試合終了!
衝撃的なパンチで中谷潤人選手12RTKO勝ちし、WBOスーパーフライ級王座を獲得して2階級制覇達成!興奮というよりも寒気がするようなKOシーンに、アンドリュー・マロニーの身体が心配になるほどだった。中谷選手は倒れたマロニーを観て直ぐに立てないのが分かったような喜びで 『ありがとうございます。すごく興奮したし、大舞台で勝つことができてとてもハッピーです。ずっと練習してきたパンチがスムーズに出ました。相手が来るタイミングで出すパンチで、打った感覚はなかった。統一戦、やりたいです。チャンピオンなら誰とでも』 と話す。
私は、井岡一翔選手がWBOスーパーフライ級王座を返上した事についてネットで湧き出ていた 「井岡選手が逃げた」 とは思わなく 「何故、井岡選手が逃げる必要があるんだ」 と思っていたが、そんな思いを覆させられるほどのKO劇で、放送のゲストだった村田諒太さんも「KO・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるのではと話していた。
そして、中谷選手は 『目標の一つがパウンド・フォー・パウンドに名を連ねること。スーパーフライ級は、そうなるためにチャンスがたくさん転がっている階級。井上尚弥さんのように「強い」と言われている人と対戦したいという気持ちは常に持っています。尚弥さんがトップであるうちに追いつきたい。感謝! 感謝!』 と話してネクスト・モンスターでは無く、アメリカでMONSTERになったような1戦だった
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