観戦記2566 再起戦! 岩佐亮佑vsジェネシス・セルバニア | 人生マイペンライ

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4月8日にアメリカのテキサス州で、まさかまさかのムロジョン・アフマダリエフがマーロン・タパレレスに判定敗けしてWBA&IBF王座から陥落。無敗の2団体王者アフマダリエフは、スーパーバンタム級では井上尚弥選手の最大の敵と言われていただけにビックリして残念な想いだ。マーロン・タパレスが素晴らしい闘いをしたのは分かるが、やはり無敗で70%を超えるKO率を誇るアフマダリエフと井上尚弥選手とスティーブン・フルトンの勝者が4団体統一というのが観たかった!

マーロン・タパレスがIBFスーパーバンタム級王座挑戦者決定戦で、勅使河原弘晶選手に2RでKO勝ちし挑戦権を獲得したのが2021年12月だった。しかし、WBAスーパー王者のダニエル・ローマンがIBF王者のTJ・ドヘニーと統一戦をして2-0の判定勝ちで王座統一 『観戦記2469』 さらに2020年1月に、そのWBAスーパー&IBF王者のダニエル・ローマンはWBA1位のムロジョン・アフマダリエフとの防衛戦で1-2の判定敗け。

新WBAスーパー&IBF王者のムロジョン・アフマダリエフは、IBF暫定王者の岩佐亮佑選手との統一戦を5RにTKOを降す 『観戦記2158』 ストップのタイミングが早く、岩佐選手としても納得がいかずに引退の話しもあったが再起!

 

1989年12月に千葉県柏市で生まれた‘Eagle Eye‘岩佐選手は、元WBAスーパーフライ級王者のセレス小林会長が2003年11月に柏市に開設したセレスジムに中学2年で直ぐに入会~中学卒業後に、プロに成ろうとするも社会人経験がしっかりあるセレス会長らしく高校への進学しアマチュアで実績を積むよう説得される~名門・習志野高校に進み、ボクシング部で高校3年生時には選抜・インターハイ・国体を制覇し3冠を達成。

 

2008年8月に18歳で6回戦デビューし、高橋慎弥選手に5RでTKO勝ち~10月に、メキシコのエドガー・アレンデに判定勝ち~2009年2月に花木章年選手を1RでKO~ファラソナ・フィダル、マービン・タンパス、佐藤裕樹選手、臼井欽士郎選手に8連勝6KO無敗で、日本最強後楽園にも優勝し日本バンタム級1位までランキングを上げる。そして、2012年3月のチャンピオンカーニバルで後のWBCバンタム級王者の山中慎介選手の日本バンタム級王座に挑戦 『観戦記172』 素晴らしい熱戦も最終ラウンドにTKO負けで王座獲得ならず。

 

8月にインドネシアのラス・マヌディンを2RでKOし再起~11月に、山中選手が世界戦を控え返上した日本王座をゼロフィット・ジェロッピ瑞山と争い判定勝ちで王座栄冠~2012年3月の初防衛戦は、日本2位でKO負けがない村井勇希選手を1RでKO~7月の2度目の防衛戦は、益田健太郎選手を7RにTKO勝ち 『観戦記231』 10月に2012年10月に亀田興毅さんのWBAバンタム級王座に挑戦したデビッド・デラモラに大差判定勝ち~2013年3月に東洋太平洋10位のマーク・ジョン・ヤップには最終ラウンドにあわやKO負けか!の場面があるも判定勝利 『観戦記423』 7月にジェッカー・ブハウェにジャッジ3者が100-90を付ける完勝~12月には、東洋太平洋バンタム級王者の椎野大輝選手に挑戦し5RにTKO勝ちで王座栄冠~2014年3月に、東洋太平洋バンタム級1位のリチャード・プミクピックに判定勝ちで初防衛に成功 『観戦記750』 2014年12月には、IBFバンタム級4位の岩佐選手とIBFバンタム級6位のセルヒオ・ペラレスとによるIBFバンタム級挑戦者決定戦の入札があり帝拳プロモーションが落札。東洋太平洋バンタム級王座を返上して、挑戦者決定戦に臨む予定もペラレスが膝を負傷したため、フィリピンリカルド・ロアと闘い2RにTKO勝ち~世界戦が決まりそうでなかなか決まらず、IBFの挑戦者決定戦も流れて岩佐選手も 『心が折れそうになった』 と漏らすほど・・・しかし、IBFバンタム級王者のランディ・カバジェロが足首の負傷により、IBF3位の岩佐選手と4位のリー・ハスキンスでIBFバンタム級暫定王座決定戦も敵地イギリスの大声援に押され6RにTKO負けで王座獲得ならず 『観戦記915』

再起戦は、11月にスーパーバンタム級契約でマーロン・アルシリヤを5R負傷判定で勝利 『観戦記1091』 再起2戦目は、2016年2月にデニス・トゥビエロンを7Rにボディーで倒す 『観戦記1085』 自ら苦手と公言するサウスポーをKOしての再起2連勝~体重もキツクなりスーパーバンタム級で世界を狙う岩佐選手の再起3戦目は、2016年7月に1階級上のフェザー級でIBF12位パトムシット・パトムポンと契約体重56kg契約(スーパーバンタム級 55.338kg、フェザー級 57.153kg)を3RにKO 『観戦記1168』 なかなか決まらない世界再挑戦に岩佐選手もモチベーションが下がっている試合をこなし、その間に日本王座を争った山中慎介さんは12連続防衛を重ねる。

2016年10月に、IBFスーパーバンタム級3位の岩佐選手と8位のルイス・ロサ・ジュニアとでIBFスーパーバンタム級挑戦者決定戦をアメリカで11月に行うよう指令が出る!しかし・・・・前日軽量でルイス・ロサ・ジュニアが体重超過で失格~挑戦権は岩佐選手が獲得!そして、9月に小国以載選手のIBFスーパーバンタム級王座に挑戦し6RにTKO勝ちして念願の王座栄冠 『観戦記1371』

念願の世界王者となり、2018年3月の初防衛戦はIBF13位のエルネスト・サウロンに大差判定勝ち 『観戦記1436』 しかし内容に岩佐選手自身が 『スーパーバンタム級最弱チャンピオンです』 と口にするほど。さらに、8月の2度目の防衛戦ではIBF1位のTJ・ドヘニーに判定負けで王座陥落 『観戦記1516』

 

引退も考えたらしいが・・・・IBFスーパーバンタム級挑戦者決定戦のオファーを受け、2019年2月にアメリカのロスアンゼルスでセサール・フアレスを10R負傷判定で降し挑戦権獲得~しかし、IBF王者のダニエル・ローマンが負傷で暫定王座決定戦へ・・・12月にアメリカのニューヨークで、IBF3位のマーロン・タパレスとIBF暫定王者決定戦で対戦し11RにTKO勝ちして暫定王座を獲得 『観戦記1858』

 

しかし・・・WBAスーパー&IBFの2冠王者のダニエル・ローマンは、2020年1月にWBA1位のムロジョン・アフマダリエフと防衛戦をして1-2の判定負け~そして2021年4月に、WBAスーパー&IBF王者のムロジョン・アフマダリエフと岩佐選手でウズベキスタンで王座統一戦も5Rに微妙なタイミングのストップでTKO敗け 『観戦記2158』

 

引退かと揺れた岩佐選手が、もう1度世界王者へと1階級上げてフェザー級での再起!対戦するのは元WBOフェザー級1位のゼネシス・カシミ・セルバニア!

 

1991年8月生まれフィリピンのネグロス島出身のセルバニアは、6人兄弟だが幼い頃に父親が逮捕され母親1人が苦労して育てる~中学校を辞めて家計を助けるためにバイクのタクシー(トライシクル)で働きながらボクシングを始める~2009年2月に17歳でデビューして、マイク・エスパノサを2RでKOする~その後も16連勝4
KOして、2012年6月にヘナロ・ガルシアを12RにTKOで降してWBCインターナショナルスーパーバンタム級シルバー王座を獲得~さらに8月には、ホルヘ・パソスを判定で降しWBOアジア太平洋スーパーバンタム級王座を獲得~2013年3月に、アンキー・アンコッタを7RにTKOで降しWBOアジア王座の初防衛に成功~5月にイサック・ジュニアを3RにKOして、7月には富山浩之助選手を9R負傷判定で降してWBOアジア王座の2度目の防衛に成功~10月にラファエル・コンセプションを2RにTKOで降し、WBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座を獲得~2014年3月に、元WBAスーパーフライ級王者のアレクサンドル・ムニョスを12RにTKOで降してWBOインターコンチネンタル王座の初防衛に成功~9月にも、ホセ・カブレラを10Rに棄権に追い込み2度目の防衛に成功~2015年2月には、ファン・ルイス・エルナンデスを判定で降し3度目の防衛に成功~さらにノンタイトル戦を2連勝して、日本のカシミジム所属になる~2016年4月にラルフ・ジョン・ルルを2RにTKOで降してWBOアジア太平洋フェザー級王座を獲得。

 

そして2017年9月にアメリカのアリゾナ州カーソンで、WBOフェザー級王者のオスカル・バルデスに挑戦しダウンを奪うが判定敗け 『観戦記1837』

 

12月に金沢市で再起し、クロペット・シットジャーチャートを1RでKOする~さらに2連勝2KOして、2019年2月にアメリカのオークランド州でカルロス・カストロとWBC米大陸スーパーバンタム級王座決定戦で対戦するも判定敗け~8月に名古屋で、アーマド・ラヒザブを1RにTKOで降す~12月には石川県金沢市で、元WBOバンタム級王者のプンルアン・ソーシンユーに6R負傷判定勝ち~2021年8月に、アメリカのオクラホマ州でアンドレス・コルテスに1RでKO敗け。

 

ムロジョン戦で死にきれなかったと、再起を決意した岩佐選手が2階級制覇へ向かう!しかし・・・ゼネシス・カシミ・セルバニアがフェザー級(57.153kg)の契約を、試合目に59kg、さらに62kgに上げてくれと要望しライト級(61.235kg)より重くなったのに、前日計量で62.6kgと600gオーバー!最計量もギブアップし、当日64kgまでの増量幅での試合となる・・・・

 

2022年10月25日 再起戦! 岩佐亮佑vsジェネシス・セルバニア

 

岩佐亮佑 27勝17KO4敗 元IBFスーパーバンタム級王者

 

ジェネシス・セルバニア 34勝16KO3敗 元WBOアジア太平洋フェザー級王者

 

1R、セルバニアは減量の影響もあり、短期勝負なのか出てくる~岩佐選手は下がりながらも、鋭いジャブを伸ばす

 

岩佐選手がポンポン手数多く出していく~セルバニアは入れなく、岩佐選手はリーチを生かした長い左ストレート!

 

2R、岩佐選手の手数にセルバニアは入れない~ガードを固めて突っ込むも、岩佐選手は左ストレートで弾き返す

 

前進が止まったセルバニアに、岩佐選手から出ていきボディー!

 

セルバニアは距離が合わないか!?パンチが出なく、岩佐選手が左ストレートを伸ばす!

 

3R、やはり、岩佐選手がジャブを素早く弾いてセルバニアを近づけない~タイミングいい左ストレート!

 

入れないセルバニアは、岩佐選手の打ち終わりを狙う

 

岩佐選手のペースだが、ガード固く頑丈そうなセルバニアに攻めあぐむ

 

4R、セルバニアは、岩佐選手の打ち終わりに入っていきアッパー!

 

岩佐選手は細かいパンチでセルバニアをロープに追い込むも、なかなかクリーンヒットを奪えない

 

セルバニアも身体ごと当たってくるが、岩佐選手がボディー~左アッパー連打!

 

セルバニアは後方に崩れる!ダウン!

 

なんとかセルバニア立ち上がろうとするも、足元はフラフラで終了!

 

見事に岩佐亮佑選手が、4RTKO勝ちで再起を飾る!まぁ、相手がどうのこうのという闘いでは無くなり、岩佐選手の気持ちとフェザー級での動きという試合だった。国内での試合がTJ・ドヘニーに同じ後楽園ホールで敗けて以来4年4ヶ月振りだった。

岩佐選手は 『久しぶりに、デビューの時から応援してくれている人の前で試合できてうれしい。急きょ契約体重が変わった。プロスポーツは命賭けてやっているので、いろいろなことがあるが、勝って良かった。この試合で勝っても負けても引退の文字もありました。このプロ生活に納得できればいつでも辞める覚悟はできている。失うものないので挑戦できるし、強い選手に挑戦できると思っている。』 と話す。

さらに控室でセレス会長は 『フェザー級の岩佐が見たい。上にいけばいくほど、次への意気込みを作ることが大変。調整試合は一切、しない。強い相手とやらせる。やらないなら辞めなさいと言うとキッパリ。岩佐は「フェザー級の選手層はブ厚いそうで、すぐに世界挑戦とは言えないが、1つ扉は開いた。全力で『次』だけを考えたい』 と話す。そして、岩佐選手の次戦は3日前の2023年4月15日に韓国でのジャフェスリー・ラミド戦がラストマッチ。

 

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