観戦記2555 再起2戦目! マルコ・フックvsニック・ギバス | 人生マイペンライ

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5月7日の井上尚弥選手4階級目となる、WBC&WBOスーパーバンタム級王者スティーブン・フルトンへの挑戦が井上選手の拳の怪我で延期になってしまった。なんとも残念な話だが、7月ぐらいに開催予定の延期だけに破断にならなくてよかった。そうなると、2023年の井上選手は1試合だけになりそうだ・・・・2014年4月に、デビュー6戦目でWBCライトフライ級王者なった井上尚弥選手。ライトフライ級では1度防衛すると、2014年12月にWBOスーパーフライ級王者のオマール・ナルバエスを衝撃的なKOで降し2階級制覇 『観戦記1947』 その後は7度防衛して 『観戦記1036』 『観戦記1121』 『観戦記1190』 『観戦記1251』 『観戦記1321』 『観戦記1367』 『観戦記1416』

2010年代より前は複数階級制覇より、連続KO防衛記録の方が重きをおかれていた気がするが、2010年12月に亀田興毅さんが日本人初の3階級制覇を達成。その後は長谷川穂積さん、八重樫東さん、田中恒成選手が3階級制覇を達成。さらに、井岡一翔が4階級制覇を達成。

そんな複数階級制覇全盛の2010年代でも、2010年1月にWBAスーパーフェザー級王者になった内山高志さんが11連続防衛。山中慎介さんが2011年11月にWBCバンタム級王座を獲得すると12度の防衛と、具志堅用高さんの13連続防衛に肉薄した。

ライトフライ級での13度防衛とバンタム級12度防衛では、バンタム級の方が価値があるように思えてもくる。そして17階級のボクシングで(WBCのブリージャー級は・・・)2番目に重いクルーザー級で13度連続防衛したのが元WBOクルーザー級王者のマルコ・フック!

 

1984年11月にセルビアシェニツァで生まれた‘キャプテン‘マルコ・フックことムアメル・ヒューキックは、10歳からテコンドーとキックボクシングを始める~17歳でキックボクシングのヨーロッパ選手権で優勝、18歳の時には世界選手権で優勝する。その後はボクシングに転向して、アマチュアボクシングで15戦無敗~20歳になる寸前の2004年11月にデビューし、パベル・チロクを1RにTKOで降す~さらに15連勝12KOして、2006年12月にEBU-EU圏クルーザー級王座決定戦でピエトロ・アウリーノを2RにTKOで降し王座獲得~2007年1月に、イスマイル・アブドゥルを2RにTKOで降し初防衛に成功。5月に、IBFクルーザー級王座挑戦者決定戦でバティム・トカレフに判定勝ちして挑戦権を獲得~しかし、12月にスティーブ・カニンガムのIBFクルーザー級王座に挑戦も12RにTKO負けで王座獲得ならず。

2008年4月にレオン・エンザマを5RにTKOで降し再起すると、5月にはフランチェスク・カザニックを9RにTKOで降しIBFインターコンチネンタルクルーザー級王座を獲得~9月にも、ジーン・マーク・モンローズを12RにTKOで降しEBU欧州クルーザー級王座を獲得~10月に、ファビオ・トゥイアヒを2RにTKOで降して初防衛に成功~2009年1月には、ジェフリー・バッテロを3RにTKOで降し2度目の防衛に成功~5月にも、ビタリー・ラサールを5RにTKOで降し3度目の防衛に成功~ランキングをWBO2位まで上げて、8月にWBOクルーザー級王者のビクトル・ラミレスに挑戦し判定勝ちで王座栄冠~12月には、暫定王者のオラ・ファラビを判定で降し初防衛に成功~2010年3月にも、WBO11位のアダム・リチャーズを3RにKOして2度目の防衛に成功~5月には、WBO5位のブライアン・ミント9R終了時に棄権に追い込み3度目の防衛に成功~8月にも、WBO8位のマット・ゴドフリーを5RにTKOで降し4度目の防衛に成功~12月には、WBO1位のデニス・レベデフを2-1の判定で降し5度目の防衛に成功~2011年4月には、WBO10位のラン・ナカシュを判定で降し6度目の防衛に成功~7月に、WBO15位で元WBA王者のウーゴ・ガライを10RにTKOで降し7度目の防衛に成功~10月には、WBO15位のロヘリオ・ロッシを6RにKOして8度目の防衛に成功~そして、2012年2月にWBOクルーザー級王座を保持したままWBAヘビー級王者のアレクサンドル・ポペトキンに挑戦するも判定負けで2階級制覇ならず。

5月にWBOクルーザー級暫定王者のオラ・アフォラビと統一戦も、1-0のドローで9度目の防衛成功も王座はとういつされず~11月に、WBO8位で元WBA王者のフィラット・アルスランに判定勝ちして10度目の防衛に成功~2013年6月に暫定王者のラ・アフォラビと再戦し、2-0の判定勝ちで11度目の防衛に成功しWBO王座を統一。

2014年1月に、WBO1位のフィラット・アルスランとの再戦を6RにTKOで降し12度目の防衛に成功~8月に、WBO12位のミルコ・ラルグヘッチに判定勝ちして13度目の防衛に成功~2015年8月に、WBO1位のクシシュトフ・グウォヴァツキに11RでKO負けして6年間保持した王座から陥落。

2016年2月にIBOクルーザー級王者のオラ・ファラビに挑戦し、10R終了時にTKO勝ちしてIBO王座を獲得~11月に、ディミトリ・クッシャーを判定で降し初防衛に成功~2017年4月に、WBCクルーザー級王者のトニー・ベリューが名誉王者に認定され・・・・WBC1位のマイリス・ブリエディスとWBC2位のマルコ・フックで王座決定戦も判定負けで王座獲得ならず~9月にWBSSクルーザー級トーナメントに参戦も1回戦でWBO王者のオレクサンドル・ウシクに10RでTKO敗け 『観戦記1815

 

2018年6月に再起し、ヤクブ・サグラムを4RにTKOで降す。そして、11ヶ月開いて2度目のアメリカ上陸となる対戦相手はニック・ギバス!

 

アメリカのカンサス州出身のニコラス・ギバことニック・ギバス(ニック・ギバ、ニック・グィバスは)、2011年10月に地元のカンサス州でデビューもリッキー・トンプソンとドロー~12月に、チャールズ・八ックマンに判定勝ちし初勝利~その後は7勝5KO1敗で、2014年3月に初の国外となるオーストラリア遠征もボウイ・ツボウに6RでTKO敗け。

その後はアメリカで4連勝4KOするも、2015年8月に後にオレクサンドル・ウシクのヘビー級デビュー戦で闘うチャズ・ウィザスプーンに3RでTKO敗け~12月に、マシュー・グリーに判定勝ち~2016年5月に、ジャレル・ミラーとNABOヘビー級王座決定戦も2RでTKO敗け 『観戦記2483』

 

さらに2連敗するも、2017年4月にトーマス・ジョーンズに判定勝ち~しかし、その後も1勝3敗1分~2019年2月に、エリック・モリナに判定敗け。

 

WBOクルーザー級王座を13連続防衛したマルコ・フックが、WBSS敗退からの再起2戦目で4年振りのアメリカマットに参上!デビューからヘビー級のニック・ギバスに対し、ヘビー級では3戦目のマルコ・フックがどんな闘いを魅せるか!?

 

2019年5月17日 再起2戦目! マルコ・フックvsニック・ギバス

 

マルコ・フック 41勝28KO5敗1分 元WBOクルーザー級王者

 

ニック・ギバス 14勝9KO10敗3分

 

1R、マルコ・フックが、ジリジリ前に出ていく~ギバスは、体型に似合わず鋭い踏み込みからジャブを連射!

 

手数は出ないがプレスをかけるマルコ・フックに、ギバスがワン・ツーで押し返す

 

それでも、マルコ・フックが圧力をかける~左の差し合いから、揉み合ってマルコ・フックが右!

 

ギバスは後方に崩れ、早くもダウン!

 

立ち上がったギバスに、マルコ・フックが極めにいくが揉み合う

 

マルコ・フックが、左腕でギバスを抱え込むような対戦から右を振り落とす!

 

効いたギバスに、マルコ・フックを振りかぶって右を打ち降ろす!

 

レフリーはブレイクを入れようとしたのか!?微妙なタイミングで割って入るが、ギバスは座り込む

 

タイムのポーズをしていたレフリーだが、コーナーにギバスを連れていき終了を告げる!

 

圧巻の1RKO勝ちとなったマルコ・フックかと思われたが・・・・なんと!レフリーの中途半端なストップの中でのマルコ・フックのパンチだったらしく!?なんと試合後に無効試合に変更されてしまう。なんとも解せない判定だが、ラビットパンチには見えないしレフリーが入ってからの加撃でもない。カシメロvs赤穂亮と似たような感じだが、やhり両方とも後から裁定が代わるのは何ともスッキリしない。

会場も含めてなんとも寂しい元世界王者マルコ・フックの再起2戦目だったが、やはりクルーザー級王者時の輝きは無いマルコ・フックの次戦は1年3ヶ月後にドイツに戻りデニス・レバンドウスキーとヘビー級で対戦。連敗とはならなかったニック・ギバスは、この試合の後は試合をしていないみたいだ。

 

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