観戦記2489 日本ウェルター級王座戦 矢田良太vs永野祐樹 | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

ワールドカップ真っ盛りで、普段サッカーを観ない私もスッカリにわか振りで観ています。まさか日本がドイツに勝ち、アルゼンチンがサウジアラビアに敗けたのもビックリした。やはり中東での開催という事で中東のチームに注目も集まるが、ガーナも優勝候補のポルトガルに、3-2と面白い試合を魅せてくれた。ポルトガル代表と云えば、世界のスーパースターであるクリスティアーノ・ロナウドがいる。そのクリスティアーノ・ロナウドに俳優から政治家に転身した‘ターミネーター‘で一世を風靡したアーノルド・シュワルツェネッガーが 「NBAにはいま、『ターミネーター』と呼ばれる選手がいるね。そう呼ばれる選手がサッカー界にいるかは分からないが、なぜ、誰もロナウドを『ターミネーター』って呼ばないんだい? 彼は新たなるターミネーターといっても過言ではないはずだ」 と、37歳となっても衰えを見せないロナウドに“不死身”のサイボーグであるターミネーターの名を捧げている。

日本ではF1ドライバーのミハエル・シューマッハや、K-1~UFCで活躍した‘ターミネーター‘の愛称を付けたこともあったがボクサーで‘浪速のターミネーター‘と呼ばれたのがグリーンツダボクシングジムの矢田良太選手!

 

1989年6月に大阪府枚方市で生まれた矢田良太選手は、小学校から枚方リトルリーグで野球をして高校でも鹿児島の樟南高等学校で甲子園を目指す~卒業後はサラリーマンを4年するが 『周りの人とは違う人生を送りたい』 ボクシングならチャンピオンになって人生を変えられる!と、2012年4月に尼崎ジムからデビューして岩永勝利選手に1RでKO勝ち~7月の2戦目は、御木雅行選手に判定負け~11月に橋本拓也選手に1RでKO勝ちも、2013年4月の西日本新人王スーパーフェザー級予選では大黒拳選手に判定負け~12月に影山徹選手に判定勝ちも、2014年4月の西日本新人王スーパーライト級予選で福山一磨選手に判定負け。

しかし、その後は9連勝8KOの快進撃で2016年12月にジェイアー・インソンとWBOアジア太平洋ウェルター級王座決定戦で対戦も7RにTKO負けで王座栄冠ならず。

2017年に入りタイ人に2連勝2KOして、10月に尹文鉉との日本ウェルター級王座挑戦者決定戦を判定勝利して挑戦権を獲得~2018年4月に、有川稔男選手の日本ウェルター級王座に挑戦し8RにTKO勝ちして王座獲得~8月に地元の枚方市で初防衛戦で、日本ウェルター級9位の岡本和泰選手を迎え7RにTKO勝ちし初防衛に成功 『観戦記2094』

 

12月にも、日本7位の藤中周作選手を9RにTKOで降し2度目の防衛に成功。そして、3度目の防衛戦で迎えるのが日本1位の永野祐樹選手!

 

1986年6月に福岡県大牟田市に生まれた永野選手は、元々テレビで格闘技中継を夢中になって観ていたらしく、実家の近くにボクシングジムができたのをきっかけに21歳でボクシングを始める~同じ九州出身のクレイジー・キム選手に憧れ、アマチュア戦績は無いもの上京して帝拳ジムに所属し2012年2月にデビューして宮崎俊太選手に1RでKO勝ち~8月の新人王予選では、田中亮治選手に判定負け~2013年7月に飯塚稔選手に1RでTKO勝ちするも、9月の新人王予選では松坂拓哉選手に1RでKO負け~しかし、その後は4連勝2KOして2015年12月にはジラフ麒麟神田選手を1RにKOしてウェルター級新人王を獲得。さらに2連勝1KOして、2016年12月には垂水稔明選手との再戦を6RにKO勝ち~その後も3連勝3KOして日本ランキングも6位まで上げ、2018年5月に日本スーパーウェルター級3位の長濱陸選手を5RにTKOで降す~10月に‘九州のタイソン‘別府優樹選手との日本ウェルター級王座挑戦者決定戦を判定勝ちし挑戦権を獲得。

 

デビュー4戦で2勝2敗の戦績だった永野選手が、その後は13連勝で挑戦権を獲得して王者のホーム大阪に乗り込む!同じくデビュー4戦で2勝2敗だった矢田選手は、勝った試合のKO率は83%と打ち合い&ド突き合い信条で3度目の防衛なるか!?

 

2019年4月21日 日本ウェルター級王座戦 矢田良太vs永野祐樹

 

矢田良太 18勝15KO4敗 2度目の防衛戦

 

永野祐樹 15勝11KO2敗 日本ウェルター級1位

 

1R、摺り足で廻る矢田選手に、永野選手は中央で待ち構えながら左!

 

さらに永野選手が左ストレートを中心に攻める~矢田選手はスタンス広く出ていき、ボディー~ガンガン振り回す!

 

2R、サウスポーだが、左廻りする永野選手の左ストレートがド真ん中を通す!

 

前には出る矢田選手だが、永野選手が上手く廻り込みながら当てる~ボディーから左ストレート!

 

3R、やはり、永野選手がタイミングのいい左ストレートを上下に伸ばす!

 

下がりながらも、永野選手が圧倒的な手数~それでも矢田選手が身体で押し込み右!

 

しかし、永野選手は廻る~絶妙な距離を保ちながら左!矢田選手はダウン!

 

立ち上がった矢田選手に、永野選手が走っていき左!左!も、ラウンド終了

 

4R、やはり、永野選手の左ストレートが矢田選手のガードを抜け入っていく!

 

さらに永野選手が左を連打も、矢田選手は前に出ていき右を上下に打ちまくる!

 

凄まじい打撃戦になってくる~永野選手が下がりながらも左!左!

 

矢田選手は腰が落ちるがロープに救われる~それでも永野選手が、左の連打で矢田選手を追い込む!

 

しかし、矢田選手は相打ち覚悟の左フックでダウンを奪う!

 

立ち上がった永野選手に、矢田選手が猛ラッシュもラウンド終了

 

5R、永野選手が左ストレートを連打~左と思わせて右フックで、矢田選手はバランスを崩す

 

それでも出てくる矢田選手に、永野選手は廻りながらジャブを通す~ダイレクトの左!

 

矢田選手が、振りながら前に出るが当たらない~永野選手が細かく当てるが、矢田選手の豪快な右!

 

6R、前手同士を当てながら、摺り足で前に出る矢田選手~下がりながら左ストレートを狙う永野選手だが、矢田選手の左フック!

 

永野選手は廻る足を速めながら、ド真中に左ストレート!

 

お互いにボディー~矢田選手のプレッシャーがキツく、永野選手ロープを背負う

 

7R、前には出ている矢田選手だが、永野選手にプレスは効いてない~永野選手が左ストレート!

 

矢田選手効いた!必死に返してはいるが、足元が揺れる~永野選手の左ストレート!

 

永野選手が勝負に行く~追いかけて左!矢田選手も返すが当たらない!

 

動きが落ちた矢田選手に、永野選手が死角から右フック!効いた!一気に連打!

 

矢田選手は防御ができない~レフリーが止めに入る!

 

見事に7RTKO勝ちで永野祐樹選手が、日本ウェルター級王座を奪取!いやぁ~永野選手がサウスポーの良さを発揮する見事なポジショニングで、矢田選手のガードのド真ん中を左ストレートで打ち抜いて完勝。永野選手は 『信じられない。途中からあまり覚えてなくて。いまベルトをこうして巻いてるから勝ったんだと・・・自分の武器は左しかないので、信じて打ち込んでいきました。左ストレートしか、自分には武器がない。それが当たらなければどうしようもないんで。ちょっと危ないかなという場面はあったけど、平静を装いました。ベルトを取ったのは100点ですが、内容は20~30点。正直、このベルトのために東京から出てきたんですから、最低の目標は達成できました』3度目の防衛に失敗した矢田選手は 『サウスポー、僕はあきませんね。僕より強かった、というだけです。でもこれだけ練習して負けたんで』 と話す。

そして永野選手は、4ヶ月と2週間後2019年9月7日に日本9位の川崎真琴選手との初防衛戦を2RにTKOで降し初防衛に成功 『観戦記1903』 3度目の防衛に失敗した矢田選手だが、わずか3ヶ月と2週間後の2019年8月4日に再起してロバート・コパ・パリエに4RKO勝ち。

 

★挑戦者決定戦で「九州のタイソン」を倒し王座戦で「浪速のターミネーター」に勝つ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村