観戦記2190 再起戦! ホルヘ・リナレスvsアブネル・コット | 人生マイペンライ

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元3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコの再起戦に選ばれ、7月26日(日本時間27日)にラスベガスで対戦も9RにTKO負けを喫した中谷正義選手。帝拳ジムを通して「ロマチェンコは左右のスピードが速く、左が良かった。そこに対応ができませんでした。今後のことは帰ってからゆっくり考えたい」 とのコメントを発表はした。2019年7月に、後の4団体統一ライト級王者に成るテオフィモ・ロペスとIBFライト級王座挑戦者決定戦で初黒星を喫し 『デビューしてから1回でも負けたら辞めようと思っていたからです』 と話し引退するも、帝拳ジムに電撃的に移籍して2020年12月にラスベガスで復帰してフェリックス」・ベルデホを逆転KOで降してロマチェンコ戦を掴んだ。

中谷選手はライト級では破格の182cmの身長を誇るだけに、スーパーライト級に階級を上げてでも再起をしてほしい。

やはり帝拳ジム所属で、ワシル・ロマチェンコに敗北してライト級から4階級目のスーパーライト級に近い体重で再起したのが‘Golden Boy‘ホルヘ・リナレス!

 

ホルヘ・リナレスは父親がボクサーだったらしく、兄弟でボクシングを始めアマチュアでベネズエラのジュニア選手権を5連覇するなど151勝100RSC5敗の成績らしく早くから期待される~軽量級のチャンスを掴む為もあったのだろう?2002年に17歳で来日し、あのエドウィン・バレロとも凌ぎを削る~12月に、後楽園ホールで鄭炅秀をわずか1Rの45秒でKOし日本のボクシングファンに衝撃を与える~タイ人、フィリピン人に3連勝し2003年7月に、初の日本人選手サンダー伊藤選手を3RにTKOで降す~2004年1月には、元WBAフライ級王者のウーゴ・ソトとWBAフェデラテン・スーパーバンタム級王座を獲得~2004年8月には、WBAフェデラテンフェザー級王座 決定戦でレナン・アコスタを判定で降し栄冠~3勝3KO後の2005年5月に、WBAフェデセントロフェザー級王座決定戦でハビエル・ソテロを2RにKOして王座栄冠~その後も8連勝5KOで、2007年7月に元WBCスーパーバンタム級王者の古豪オスカー・ラリオスとWBCフェザー級暫定王者決定戦で10Rに連打でTKO勝ちしコーナーに駆け上がり 「やったー!」 と日本語で叫んだ姿に日本のボクシングファンは涙する

正規王者の池仁珍がK-1転向を表明した為に正規王者~12月に後のWBCフェザー級王者のガマリエル・ディアスを8Rに失神KOさせ初防衛に成功~2008年5月にフェイデル・ビロリアと2度目の防衛戦予定も、リナレスが右肩腱板損傷により試合をキャンセルし体重も苦しくなってきたのもあり王座を返上~2008年11月にパナマで、エドウィン・バレロが返上したWBCスーパーフェザー級王座を9位のワイルド・ガルシアと争い5RにTKO勝ちで2階級制覇~2009年6月に、ホサファト・ペレスを8RにTKOで降し初防衛に成功~10月に、久しぶりの日本のリングで2度目の防衛戦をファン・カルロス・サルガドの挑戦を受けるも1Rに2度のダウ ンを奪われTKO負けで初黒星を喫し王座陥落~2010年3月に地元ベネズエラで、ドミニカ共和国のフランシスコ・ロレンソに2-0の判定勝ちで再起する~7月には、シドニー五輪銀メダリストのロッキー・フアレスとのWBAフェデラテンライト級暫定王座決定戦を判定勝ちで王座栄冠~10月には国技館で元WBCスーパーフェザー級&元IBFライト級王者のヘスス・チャベスに4RにTKO勝ち~2011年5月にアドリアン・ベルドゥゴを7RにTKOで降し、いよいよ3階級制覇を目指し、10月にロスアンゼルスでWBCライト級1位のアントニオ・デマルコとWBCライト級王座決定戦で争うも11RにTKO負け 『観戦記8』

さらに2012年3月に、WBCライト級挑戦者決定戦でセルヒオ・トンプソンと争うも2RにTKO負け『観戦記170』素晴らしいスピードとテクニックもライト級では打たれ弱さを指摘されるも、ヘクトール・ベラスケス、デビッド・ロデラ、バーマン・サンチェスに3連勝2KO~2013年11月に、WBAライト級王者のリカルド・アブリルに挑戦して3階級制覇を目指す予定だったがアブリルの怪我により代替えノンタイトル戦で元WBCカリブ・スーパーライト級王者フランシスコ・コントレラスを1RでKOする 『観戦記629』 そして2014年3月に、WBCライト級王者オマール・フィゲロアへの次期挑戦者決定戦で荒川仁人選手とラスベガスのMGMガーデンアリーナで争い判定勝ちし挑戦権を獲得 『観戦記728』

 

しかし、フィゲロアが激戦続きで休養王者になり、12月にWBCライト級2位のハビエル・プリエトとWBCライト級王座決定戦を4RにKOして王座栄冠し3階級制覇!そして2015年5月には、イギリスに乗り込みWBC1位のケビン・ミッチェルの挑戦を受ける~5Rにダウンを奪われるも10Rに逆転のTKO勝ちし初防衛に成功 『観戦記952』

10月には、故郷ベネズエラでWBC10位のイバン・カノを2度のダウンを奪い5RにTKO勝ちで2度目の防衛に成功~そして、WBCからライト級1位のデヤン・ズラチカニンとの対戦指令が来るがリナレスが右拳を骨折したため中止・・・・リナレスは休養王者に認定される。そして、ズラチカニンはWBCライト級5位で元南米ライト級王者のフランクリン・ママニと王座決定戦を3RにTKO勝ちしてモンテネグロのボクサー初の世界王座を獲得。

そしてリナレスは、休養王者から復帰して正規王者との統一戦かと思えば・・・・・なんと!WBAライト級王者との統一戦に挑む!WBAライト級王者のアンソニー・クロラのホームである、ボクシング熱が燃えるイギリスのマンチェスターに乗り込み大熱戦も判定勝ちでWBCに続きWBA王座も獲得 『観戦記1397』 だが、WBCは訳が分からないダイヤモンド王座へ・・・・2016年9月にアンソニー・クロラとのダイレクトリマッチも、またも判定で降して 『観戦記1518』 WBA王座の初防衛に成功~さらに、2017年9月にまたもイギリスのWBAランキング1位ルーク・キャンベルとアメリカで対戦し2-1の判定勝ちをしてWBA2度目の防衛に成功 『観戦記1796』

 

2018年1月には、WBA15位のメルシト・へスタを大差判定で降しWBA3度目の防衛に成功 『観戦記1937』 2018年5月に世界最速3階級制覇を狙って上げてワシル・ロマチェンコの挑戦を受け、右ストレートでロマチェンコからダウンを奪うも10RにTKO負け 『観戦記2026』

 

そして、わずか4ヶ月置いての再起戦で対戦するのが、4階級制覇したミゲール・コットの親戚のアブネル・コット!

 

アメリカ自治領プエルトリコのカグアスで生まれた‘Alias‘アブネル・コットは、ミゲール・コットとアブネル・コットの父親同士が従兄弟という微妙な血筋~アマチュアで250戦委譲したらしく、ワシル・ロマチェンコとも対戦したらしい。

2009年4月に地元のカグアスでデビューして、エドウィン・ゴメスを1RでKOする~さらに10連勝4KOして、2011年10月にフェルナンド・トーレスとのプエルトリコライト級王座決定戦を判定勝ちして王座栄冠~2012年2月にヘビンソン・ヘレラ」を判定で降し、WBC中央アメリカ暫定王座を獲得~さらに3連勝2KOするも、2013年4月に後のWBCライト級王者になるオマール・フィゲロアJrとWBC中央アメリカ暫定&WBCシルバー&NABAライト級王座戦で1RにKO負け。

9月に再起し、ジェシー・ダニエル・ルイスに4RでTKO勝ち~2014年3月に、後のWBCスーパーフェザー級王者になるフェルナンド・バルガスに判定負け~その後は5勝2KO1敗で、2018年5月にサミュエル・サンタナとのWBC中南米カリブスーパーライト級王座決定戦を4RにTKO勝ちして王座栄冠。

 

この試合の契約は138ポンド契約でスーパーライト級140ポンド(63.503kg)より2ポンド(907g)軽い体重での試合。スーパーバンタム級(55.338kg)からキャリアを始め、フェザー級~ライト級まで制したリナレスが4階級目を狙う試金石となる再起戦!

 

2018年9月29日 再起戦! ホルヘ・リナレスvsアブネル・コット

 

ホルヘ・リナレス 44勝27KO4敗 元3階級制覇王者

 

アブネル・コット 23勝12KO3敗 元WBC中南米カリブスーパーライト級王者

 

1R、体格差を感じさせないリナレスが、廻るコットにロングで左フック!

 

さらにリナレスが、速い左で廻るコット追いかけてワン・ツー!

 

リナレスが、ジャブを突きながらコットを追い回す~コットが出てきたところに左フック!

 

リナレスがペースを掴むが、コットもガチャガチャっと返してくる!

 

2R、やはり、廻るコットにリナレスが上下に左を伸ばす!

 

コットも柔らかくかわしながら返してくる~リナレスは、なかなかパンチがヒットしていない

 

コットもスピードは無いが、右を中心に打込んでくる!

 

リナレスが左で追い込んでいき、カウンターの右!コットは、ついにダウン!

 

ダメージあるコットに、リナレスが極めにいく~左ボディー!右!コットはクリンチをしながら逃れる

 

3R、コットのダメージはどうか?しかし、コットから出ていく!

 

リナレスも、素晴らしいコンビネーションでコットを追い込む!

 

コットの左に、リナレスの右リターンが速い!

 

リナレスが極めにいく!珍しく力んだ感じの踏み込んだ右!コットはエプロンまで吹っ飛ぶ!

 

なんとか立ち上がったコットに、リナレスはガードの間へボディー!

 

コットは低いとアピールするが効いているだけか!?

 

リナレスが一気に連打!コットは必死にクリンチもリナレスが右!右!

 

縺れて両者ともに倒れる~コットはフラフラで崩れる!

 

セコンドは走って止めに入り、リナレスのTKO勝ち!

 

見事に再起戦を3Rで極めたリナレスは 『140ポンドは自分に合っている。マイキー・ガルシア、ホセ・ラミレスとやりたい。ワシル・ロマチェンコとの再戦でもいい!』 と、話す。コットもキャリアのほとんどがライト級だっただけに、パワーの差は感じさせない試合だったがリナレスのスピードは138ポンドでも健在。

そしてリナレスの次戦に元4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナーと対戦の噂もあったが、4ヶ月弱の2019年1月にWBCスーパーライト級シルバー王座決定戦で元WBAスーパーライト級暫定王者のパブロ・セサール・カノとニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンのシアターホールで対戦!

 

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