観戦記2167 WBCバンタム級シルバー王座決定戦 ルイス・ネリvsレイモンド・タブゴン | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

一時は収まりそうだった最古団体WBAの複数王者問題だが、相変わらず暫定王者やスーパー王者が乱立し(2021年5月現在)1階級にWBA王者が1人の階級は無く、17階級中10階級が3人王者で残り7階級が2人王者の悲しい状態。さらに・・・・2番目に古いWBCまでもが、5階級で複数世界王者(スーパーフライ級はフランチャイズ王者がフランシスコ・エストラーダで正規は空位だから間もなく6階級でか!?)しかもWBCは、2010年3月に暫定王者の代わりにシルバー王座を創設と言っていたが気が付けば世界挑戦の為の準世界王座扱いとなっている。

2017年大晦日に引退発表した井岡一翔選手が、電撃的に2018年9月に復帰してアメリカカルフォルニア州イングルウッドでマックウィリアムズ・アローヨを判定で降して獲得した王座もWBCスーパーフライ級シルバー王座だった 『観戦記1533』

日本では国内王座の上に東洋太平洋王座があるが、実際は本部が日本にあり日本では‘位‘がある王座。そしてWBCシルバー王座も、WBCの本部があるメキシコではWBCシルバー王座は次期世界王者になる為の‘位‘ある王座。

そして、WBCに寵愛されているルイス・ネリもWBC米大陸王座を獲得した後にWBCバンタム級シルバー王座決定戦に出場している。

 

1994年12月にメキシコのバハ・カルフォルニア州ティファナで生まれたルイス・エステバン・ネリー・エルナンデスは、14歳からボクシングを始めて17歳でアマチュア9勝5KO無敗~そのまま2012年5月にデビューし、ホセ・グアダルーペ・サルガドに1RでTKO勝ち~さらに3連続判定勝ちし、2013年2月のレオナルド・レイジェスに1RでKOすると、4月にもマリオ・カニェテに2RにTKO勝ち~6月に、ラファエル・アルバルドに2RにTKO勝ち~8月に、サウル・エルナンデスを5RでTKO勝ち~10月のオスワルド・カストロには判定勝ちも。12月にアダン・オスナを1RにTKOで降す~2014年2月に、ハビエル・シフエンテスを4RKO~4月にも、アントニオ・ ロドリゲスを3RにKO~6月には、ホセ・エストレージャを6R棄権に追い込みハバカルフォルニア州バンタム級王座を獲得。

8月にも、ビクトル・メンデスに判定勝ち~12月には、カルロス・フォンテスを8RにTKO勝ち~2015年2月、ヘサール・オリバを4Rに棄権に追い込む~9月に、ジョン・マーク・アポリナリオを2RにTKO~2016年1月に、ウンベルト・モラレスを5RでTKO~4月にマルティン・カシジャスに判定勝ちし、WBC米大陸バンタム級王座を獲得。

7月には、元WBAスーパーフライ級暫定王者のデビッド・サンチェスを4R終了時に棄権に追い込み初防衛に成功 『観戦記2142』

 

10月にもリッチー・メプラナムを2RにTKOで降し、いよいよ当時のWBCバンタム級王者の山中慎介さんに挑戦する為にWBCシルバー王座決定戦に出場!

対戦するのは、前戦で元WBA&WBOフライ級王者ファン・フランシスコ・エストラーダに判定負けしたレイモンド・タブゴン!

 

フィリピンのミザミスオリエンタル州ヒンゴオク市に生まれた、レイモンド・ジョン・グラリオン・タブゴンは、2011年1月に正式デビューしてジェフリー・ガルシムに判定勝ち~さらに2連勝1KOするが、その後は2連敗1分~それでも、2011年11月からは8連勝3KO~しかし、2013年12月にローマ・レイテに判定負け~直ぐに再起して6連勝3KOも、2015年11月にファン・ヘルナンデス・ナルバッテに5RでTKO負け。

2016年3月に再起し、レナント・サウカサを6RにTKOで降してPBFスーパーフライ級王座を獲得~7月にはイギリスで、IBFインターコンチネンタルスーパーフライ級王座決定戦をマカゾレ・テテと対戦も5RにTKO負け。

そして、ローマン・ゴンサレスを追いかけてスーパーフライ級に上げてきたファン・フランシスコ・エストラーダと対戦も判定負け 『観戦記2136』

 

2戦連続でメキシコに乗り込んできたタブゴンは、無敗の世界王者候補ネリと、またもバンタム級でシルバー王座決定戦!ネリとすると、WBC1位になり指名挑戦権を取る為に設定された王座を譲る訳にはいかない!

 

2016年12月17日 WBCバンタム級シルバー王座決定戦 ルイス・ネリvsレイモンド・タブゴン

 

ルイス・ネリ 21勝15KO無敗 WBC米大陸バンタム級王者

 

レイモンド・タブゴン 18勝8KO6敗1分 元フィリピンスーパーフライ級王者

 

1R、タブゴンが低く入っていき、サウスポーのネリにも難なく左を伸ばしていく!

 

ネリは、じっくり見ながら廻りかわしていく~前に出て、ガード越しでも効きそうな左!

 

さらにネリが、豪快なパンチでタブゴンを追い込んでいく!

 

タブゴンも動きながら必死に返すが、直ぐロープに詰まってしまう~打ち合うとネリのフックが飛んでくる!

 

タブゴン効いた!ネリがもの凄いラッシュも、タブゴンがカウンター!逆にネリがダウン!

 

直ぐに立ち上がったネリが攻めていくも、タブゴンはジャブを打ちながら廻る

 

2R、ネリがガンガン出ていくが、タブゴンもアウトを取って右ストレート!

 

タブゴンが左を多く突き、ネリも入りづらくなる~手数は圧倒的にタブゴン

 

しかし、ネリは圧力と1発の重さが違う!さらにネリが連打!タブゴンをダウン寸前まで追い込む

 

3R、ネリは、慎重にガードを固めながら見る~ダメージは感じさせないタブゴンが右!

 

タブゴンは、ネリのプレッシャーに耐えきれなく振り回す!

 

しかしネリは、ガンガン詰めていき重たいパンチを振り落とす!

 

必死にタブゴンは廻るが、ネリが左フック~右フック!

 

ネリがタブゴンを追い回す~タブゴンも必死に返すが、ロープに追い込まれガードに精一杯

 

4R、タブゴンがジャブを突きながら廻るが、ネリを止めらない~ネリがボディー連打!

 

タブゴンの大きい右をかわして、ネリが打ち込む!左!

 

ネリが連打!極めるか!?しかし、タブゴンも打ち返す~しかし、ネリがカウンターの左!タブゴン効いた!さらにネリが左!

 

タブゴンはクリンチしながら廻る~大きい右は当たらない

 

ネリは、タブゴンのパンチは気にせず詰める!ボディー!

 

ネリが一気に連打!右フックにタブゴンは大きくよろめく!

 

ネリが連打でタブゴンはコーナーに埋まってしまう!レフリーは流石にストップ

 

見事にルイス・ネリが、4RにTKO勝ちでWBCバンタム級シルバー王座を獲得!まぁ~スーパーフライ級のタブゴンには、ネリのパワーは受け止められずに圧殺されたような試合。しかしタブゴンも、カウンターで1Rにダウンを取るなど世界中で強敵の相手に選ばれるだけはある。タブゴンはフィリピンで2連勝した後に、オーストラリアに呼ばれアンドリュー・モロニーとWBAオセアニアスーパーフライ級王座決定戦&東洋太平洋スーパーフライ級シルバー王座決定戦で対戦。

連勝を22に伸ばしたルイス・ネリは、2017年3月にジーサス・マルチネスを4Rに棄権に追い込む。そして・・・・8月に日本で山中慎介さんのWBCバンタム級王座に挑戦し4RにTKO勝ちして王座栄冠 『観戦記1356』 そして、ネリの試合前の検査から禁止薬物が出てくるも汚染牛を食べたと不問・・・山中選手との再戦は、体重オーバーして失格も2RにKO勝ちして 『観戦記1432』 2ヶ月後にはジェイソン・カノイとWBCバンタム級シルバー王座決定戦に出場している。

 

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