《本日のDVD鑑賞》
ボクシング界で権威あるリング誌のパウンド・フォー・パウンド(もしも同じ体重だったら誰が1番強い)2021年4月のランキングは1位がWBAスーパー&WBCスーパーミドル級王者のサウル‘カネロ‘アルバレス。2位にWBAスーパー&IBFバンタム級王者の井上尚弥選手、3位がWBOウェルター級王者のテレンス・クロフォード、4位が元4団体統一クルーザー級王者のオレクサンドル・ウシク、5位がWBC&IBFウェルター級王者のエロール・スペンスJr、6位に4団体統一ライト級王者のテオフィモ
・ロペス、7位にWBAスーパー&WBCスーパーフライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ、8位に元3階級王者のワシル・ロマチェンコ、9位にWBAスーパー&IBFスーパーライト級王者のジョシュ・テイラー、そして10位にWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔選手。
この中で無敗選手が6人というのも意外な感じがするが、なんと3敗しているがパウンド・フォー・パウンドランキング7位に入るのがスーパーフライ級のファン・フランシスコ・エストラーダ!
1990年4月にメキシコのソノラ州で生まれたエストラーダは、家が貧しくて叔母に7歳まで育てられたらい~幼い頃からボクシングを始め、今もチーフトレーナーのアルフレド・カバジェロに育成される~五輪代表候補にまでなるが 「1日も早く収入を得て、家族を助けたかった。プロボクサーになる事が、一番の早道だった」 と、2008年8月に18歳でデビューしてセルヒオ・チャベスに判定勝ち~その後も14連勝13KOして、2010年10月にマヌエル・アルメンダリスを2RにTKOで降しWBCスペイン語圏スーパーフライ級王座を獲得~さらに2連勝1KOするも、2011年5月に後にIBFスーパーフライ級王者に成るファン・カルロス・サンチェスに判定負け~その後は4連勝2KOして、12月にファン・カルロス・サンチェスとの再戦を10RにTKOに降す~さらに3連勝2KOして、2012年12月にローマン・ゴンサレスのWBAライトフライ級王座に挑戦するも判定負け。
2013年4月の再起戦はフライ級で、WBAスーパー&WBOフライ級王者のブライアン・ビロリアに挑戦し2-1の判定勝ちして王座獲得 『観戦記480』 7月に、WBA9位&WBO1位で全勝中のミラン・メリンドを判定で降しWBAスーパー&WBOの初防衛に成功 『観戦記569』 2014年4月に、WBO10位のリッチー・メプラマムを9R終了時にTKOで降しWBAスーパー&WBO2度目の防衛に成功~9月にも元WBAスーパー&WBOフライ級王者のジョバンニ・セグラを11RにTKOで降しWBAスーパー&WBO王座3度目の防衛に成功~12月には、WBA9位&WBO8位のジョバート・アルバレスを判定で降すがWBAが王座戦を認定しなくノンタイトル戦~2015年3月に、WBA15位&WBO12位のロンメル・アセンホを3RにTKOで降しWBAスーパー&WBO王座4度目の防衛に成功~9月には、WBA&WBO3位のエルナン・マルケスを10RにKOしてWBAスーパー&WBO王座5度目の防衛に成功。
そして、当時WBAフライ級王者の井岡一翔選手との対戦かと思われたが・・・・WBAスーパー&WBOフライ級王座を返上してローマン・ゴンサレスとの再戦を訴えスーパーフライ級に上げて対戦するのが元IBFインターコンチネンタルフライ級王者のレイモンド・タブゴンと対戦!
フィリピンのミザミスオリエンタル州ヒンゴオク市に生まれた、レイモンド・ジョン・グラリオン・タブゴンは、2011年1月に正式デビューしてジェフリー・ガルシムに判定勝ち~さらに2連勝1KOするが、その後は2連敗1分~それでも、2011年11月からは8連勝3KO~しかし、2013年12月にローマ・レイテに判定負け~直ぐに再起して6連勝3KOも、2015年11月にファン・ヘルナンデス・ナルバッテに5RでTKO負け。
2016年3月に再起し、レナント・サウカサを6RにTKOで降してPBFスーパーフライ級王座を獲得~7月にはイギリスで、IBFインターコンチネンタルスーパーフライ級王座決定戦をマカゾレ・テテと対戦も5RにTKO負け。
ついにエストラーダが、ローマン・ゴンサレスを追いかけてスーパーフライ級(115ポンド、52.163kg)に上げてきた第1戦目!5年程前には116ポンドでも闘ったことがあるエストラーダがどのような動きで前哨戦を飾るか!?
2016年10月8日 2階級制覇を目指ざして! ファン・フランシスコ・エストラーダvsレイモンド・タブゴン
ファン・フランシスコ・エストラーダ 33勝24KO2敗 元WBA&WBOフライ級王者
レイモンド・タブゴン 18勝8KO5敗1分 元フィリピンスーパーフライ級王者
1R、タブゴンがジャブを突きながら前に出る~エストラーダは距離を取りつつも、メキシカンらしい左ボディー!
タブゴンも振り回すが、エストラーダはかわしなかまら当てていく
2R、エストラーダが、流れるようなコンビネーションで攻めていく~タブゴンもガードで耐えてから振り回す!
さらにタブゴンが振り回すが、エストラーダは動きながらかわしジャブを当てボディー!
3R、エストラーダは焦らず、タブゴンの大きいパンチに警戒しながらボディー!
それでも振り回して入ってくるタブゴンに、エストラーダは左フックカウンター!
4R、色々と試すように闘うエストラーダが、頭をつけての押し合い~右アッパー!左フック!
タブゴンは、左を突きながら廻る~エストラーダは、じっくり追いかけていきボディー!
5R、エストラーダが左でタブゴンをコントロールしながら、タブゴンが出てきたところに右!
タブゴンは流石にダメージも堪ってくる~エストラーダの美しい左ボディー!
6R、またまだタブゴンは、振り回してくる~エストラーダも無理には攻めずパンチを当てさせない
タブゴンの手数が減ると、エストラーダが力強くグイグイ前に出る!
7R、ラウンド開始直後はタブゴンの手数が多いが、エストラーダが攻め出すとタブゴンは亀になるしかない
タブゴンは必死に廻るが、エストラーダのボディーに体が折れる~さらにエストラーダが右を振り落とす!
8R、エストラーダは、色々と試しているのか!?柔らかくかわして無理には攻めない
エストラーダがプレッシャーを強め、ボディー連打から左フック!タブゴンはフラフラだが耐える
9R、まだまだ諦めないタブゴンが、ゴングと同時にもの凄いラッシュ!
しかし、エストラーダのボディーでタブゴン止まる~エストラーダ極めるか!?しかし、タブゴンもまだまだ諦めない
10R、タブゴンも返してはいるが、エストラーダが攻めまくる!
タブゴンはダメージと疲れでいっぱいいっぱいだが、最後までダウンもなく耐えきる
判定は、ジャッジ3者とも100-90のフルマークでファン・フランシスコ・エストラーダが完勝!
まぁ・・・・相手というよりも、エストラーダがスーパーフライ級でどういう動きができるか!?を試す試合でしかないので、エストラーダの美しい左ボディーに見とれてしまっただけの試合。倒せなかったのは、6Rに右拳を痛めしまったらしい。それでも、変わらない左の多彩さで中間距離でのコンビネーションは素晴らしい。
そしてエストラーダの次戦は、5ヶ月後の2017年3月にコロンビアのアヌエル・サラスとWBCスーパーフライ級シルバー王座決定戦~そして9月の‘SUPER FLY‘で、WBCスーパーフライ級2位のカルロス・クアドラスとのWBCスーパーフライ級王座挑戦者決定戦を僅差判定勝ちして挑戦権を獲得 『観戦記1785』 しかし、メインで宿敵のローマン・ゴンサレスはWBCスーパーフライ級王者のシーサケット・ソールンヴィサイに4RでKO負けして連敗 『観戦記1382』
その後もファン・フランシスコ・エストラーダ、ローマン・ゴンサレスはスーパーフライ級で激戦を繰り広げ両者とも王座を獲得~そして、王者同士の統一戦としてエストラーダとゴンサレスが対戦するのは初対決から8年4ヶ月たった2021年3月!
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