観戦記2348 WBOアジアパシフィックライトフライ級王座決定戦 小西伶弥vsオーリー・シルベス | 人生マイペンライ

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せっかく、イギリス大手プロモーション会社のマッチルームと契約したWBAライトフライ級スーパー王者京口紘人選手だが1年以上試合が決まらない。2021年9月には右手親指周辺を骨折、さらに2月には左膝の腸脛靱帯炎を発表した。WBAライトフライ級王者のエステバン・ベルムデスとの統一戦の指令もあったが、ベルムデスは王座決定戦で争ったカルロス・カニサレスの再戦が3月のハズだったが・・・・カニサラスは元WBCライトフライ級王者の元WBCライトフライ級王者のガニガン・ロペスに4RでKO勝ちして、WBA中央アメリカフライ級王座を獲得している。

カルロス・カニサレスと言えばライトフライ級で日本人との対戦も多く、2016年大晦日には田口良一選手のWBAライトフライ級王者に挑戦もドロー 『観戦記1258』 その後は3連勝3KOして、2018年3月にWBA1位としてWBA3位の小西伶弥選手とWBAライトフライ級王座決定戦で対戦しダウンを奪っての判定勝ちで王座栄冠 『観戦記1657』 初黒星を喫した小西伶弥選手だが、わずか4ヶ月弱で地元神戸にて再起をする。

 

2018年7月に兵庫県神戸市で生まれた小西伶也少年時代から空手を始めるが、長谷川穂積さんに憧れて中学の卒業前に長谷川さんと同じ真正ジムに入る

2013年8月に20歳でデビューし、村上博英選手に判定勝ち~その後も5連勝4KOで西日本新人王に輝き、2014年12月に久保裕希選手を判定で降し全日本新人王を獲得~2015年からも5連勝1KOで、2017年4月に谷口将隆選手を判定で降し日本ミニマム級王座を獲得

9月に、元東洋太平洋ミニマム級王者の小野心選手に判定勝ちし初防衛に成功~12月にも、松井謙太選手に大差判定勝ちして2度目の防衛に成功~2018年3月に、ライトフライにあげて初の試合でWBAライトフライ級2位としてWBAライトフライ級1位のカルロス・カニサレスとWBAライトフライ級王者決定戦でダウンを奪われ判定負け 『観戦記1657』

 

そして神戸での再起戦となり、空位のWBOアジアパシフィックライトフライ級王座決定戦で対戦するのはフィリピンのオーリー・シルベストレ!

 

1994年2月にフィリピンのスルタン・クダラット州で生まれた‘D.Kalibre‘オーリー・シルベストレは、公式には2012年12月に18歳でデビューしてパウロ・マガザネに2RでTKO勝ち~10月にも判定勝ちするが、2014年10月に後のWBAアジアフライ級王者になるジェイスベー・アブシードに判定負け~その後は9勝6KO3敗1分の戦績を積み、初の王座戦の為に初来日!

 

2018年7月13日 WBOアジアパシフィックライトフライ級王座決定戦 小西伶弥vsオーリー・シルベストレ

 

小西伶弥 15勝5KO1敗 WBOアジアパシフィック2位

 

オーリー・シルベストレ 11勝7KO3敗1分 WBOアジアパシフィック5位

 

1R、小西選手は子気味のいい左を突く~シルベストレは大きい右!

 

小西選手がワン・ツーからシルベストレを追いかけるが、シルベストレも固いガードから右を狙う!

 

2R、シルベストレが、まさにフィリピン人らしい走りこむような飛び込みから右!

 

小西選手は左目上から出血~俄然、シルベストレはガンガン右を振っていく!

 

さらにシルベストレの右!小西選手がムキになって打ち返すと、シルベストレの右カウンター!

 

3R、シルベストレの勢いは止まらず、小西選手の左に右を被せていく!

 

再び血が滲む小西選手だが、前に出ていき右ボディー!

 

振り回すシルベストレに、小西選手は後手になりながらもワン・ツー!

 

4R、やはりラウンド開始直後は、小西選手は後手に回りシルベストレが攻める

 

小西選手は左ボディーで前に出る~シルベストレは廻りながら右を振るが、小西選手は詰めてボディー~右アッパー!

 

さらに小西選手が、ボディー連打でシルベストレを追い込む~左アッパーをダブル!

 

5R、シルベストレも必死に手を出しているが、小西選手がボディーで追い回してコーナーに追い込む!

 

必死に廻るシルベストレ~小西選手は傷が開くが、ボディー!右ストレート!

 

下がりながら返すシルベストレも、ボディーが効いてパンチに威力がない~小西選手が左ボディー連打!

 

6R、廻るシルベストレに、小西選手は多少貰おうとも突っ込んでいきボディー!

 

シルベストレも振るが力は無い~小西選手のボディーから左フックでシルベストレは腰が落ちる!

 

倒しにいく小西選手も、シルベストレの右オーバーフックを喰らう!

 

7R、小西選手は狙っているのか!?手数は廻るシルベストレが多い

 

小西選手が左ボディーを打つ前に、シルベストレは距離を取りながら右ストレート!

 

8R、まだまだシルベストレが、遠い距離から左フック~右ストレートで飛び込んでくる!

 

小西選手の左ボディーへの入りが読まれてくるも、左アッパー~左ボディー!

 

9R、シルベストレに距離を取られ、小西選手はボディーを読まれて右ストレートを中心に攻める

 

シルベストレが逆にボディー連打も、ローブローで注意~再開後もシルベストレほボディーを狙うが、小西選手が足を使ってかわす

 

10R、シルベストレは接近してボディー連打~豪快な右!

 

揉み合いから、お互いにボディーを叩く~シルベストレがズルズル下がったところに、小西選手が左ボディーを効かせるも低い

 

シルベストレは消耗が激しい~豪快な右を打とうとするも、小西選手の右!効いた!

 

11R、シルベストレが振るが、小西選手にかわされフラつく~小西選手が追いかけ左ボディー!

 

シルベストレがくっついて手数で上回るが、小西選手が距離を取って鋭くワン・ツー!

 

12R、ポイントでは厳しいだろうシルベストレが、最終ラウンドだけに振りまくる!

 

揉み合うも、小西選手がプッシュ~右カウンター!シルベストレは耐えようとするが崩れる!

 

シルベストレは何とか立ち上がるが、ファイティングポーズを取れず終了!

 

見事に最終ラウンドにKO勝ちした小西玲弥選手が、WBOアジアパシフィックライトフライ級王座を獲得。採点でも小西選手がリードしていただろうが、極めきった小西選手だが不用意なパンチを貰い過ぎかなぁ~。小西選手はリング上で 『最終ラウンドで仕留められたけど、インターバルでセコンドに戻る度に江藤さん怒られた。すみません。怖すぎて記憶にないです。この前の世界戦で負けて練習してきたにもかかわらず、この内容。すごく情けない。いつ世界戦になってもいいように練習したい』 と話す。

小西選手は左利きらしいがボクシングは右構えで、左ボディーは強烈でシルベストレを追い込んで最後は右カウンターを綺麗に決めた。そして5ヶ月後の2018年12月にフィリピンのリチャード・ロサレスに8RTKO勝ちして、2019年5月にIBFライトフライ級王者のフェリックス・アルバラードに挑戦。

 

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