観戦記2118 UFC234 アンデウソン・シウバvsイスラエル・アデサニヤ | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV観賞》

 

2018年8月に20歳の大阪なおみ選手が、テニスの全米オープンで優勝して4大大会を日本人が初めて制した。19997年10月に大阪府大阪市で生まれ、ハイチ系アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた大阪なおみ選手は、1999年の全仏オープンダブルスを優勝したビーナス&セリーナのウィリアムス姉妹を観て姉の大阪まり選手と3歳からテニスを始めたらしい。そして、一家の憧れであるセリーナ・ウィリアムスに2018年の全豪オープンの1回戦でストレート勝ち~そのままの勢いで初優勝。そして、2021年の全豪オープン準決勝でも、復活してきたセリーナ・ウィリアムスを会場全体が応援する中でストレートで降す~決勝も制して優勝。

幼い頃に憧れ、有色人種としての立ち振る舞いをテニスという格式が高い世界で確立したセリーナにリスペクトを含めて複雑な感情で降した大阪選手だった。

そして、MMAでもアンデウソン・シウバに憧れた‘The Last Stylebender‘イスラエル・アデサニヤがオクタゴンで憧れと対峙する!

 

1989年7月にナイジェリアのラゴスに生まれたイスラエル・モブラージ・アデサ二ヤは、実業家で会計士の資格も持つ父親と看護師の母親の裕福な家庭で育つ~5人兄弟の長男で8歳からテコンドーを習うも、家の中で暴れまわり辞めさせられたらしい・・・子供たちの教育の為とアメリカへ移住する予定も、2001年のアメリカでの同時多発テロで入国が厳しくなりガーナ~ニュージーランドに移住する。

高校時代に黒人である事でイジメにあい格闘技を始める~映画のマッハ!!!やジャッキー・チェンの影響で18歳からムエタイを始める~21歳からオークランドでキックボクシングに転向してアマチュアでは32戦全勝し、2011年にプロデビューして中国やGROLYで活躍~2014年11月にはボクシングでもデビューして5勝1KO1敗~2016年10月のGROLY.34では、ミドル級王座挑戦者決定トーナメントで優勝~2017年1月のGROLY.37でジェイソン・ウィルニスのミドル級王座に挑戦も判定負け。

その間の2012年にはMMAデビューもしていて、7連勝総てTKO勝ち~2016年5月にはGLORYでのMMAも、アンドリュー・フローレス・スミスに1R終了時TKO勝ち~2017年7月には、Australia Fighting Chmpioshipでメルヴィン・ギラートに1RでKO勝ちしてAFCミドル級王座を獲得~さらに11月のHex Fighting Series.12でも、スチュアート・デアを1RにKOしてミドル級王座を獲得。

2018年2月のUFC221でUFCデビューして、ロブ・ウィルルソンに2RでTKO勝ち~4月のUFC on FOX.29でも、マーヴィン・ヴェットーリに判定勝ち~7月のThe Ultimate Fighter.27Finalでも、ブラッド・タヴァレスに判定勝ち。

 

11月のUFC230では、ミドル級6位のデレク・ブンソンを1RにTKOで降し15連勝 『観戦記1987』

 

そして、いよいよ王座戦が見えてきたなかのUFC234で対戦するのは!憧れの元UFCミドル級王者アンデウソン・シウバ!

 

1975年4月にブラジルのサンパウロ州で生まれたアンデウソン・ダ・シルバは、経済的な理由から4歳の時に叔母に預けられる~その間にテコンドー、ムエタイを学ぶ~シュートボクセのファビオ・ノグシの下で7年練習を積み、総帥のフジマール・フェデリコ会長の目に止まり本部道場へ~1997年に、Brazillian Freestyle Circuitでハイムンド・ピニェイロを1Rにチョークで1本勝ち~3戦目で後にPRIDEでも活躍するルイス・アドレーゼに判定負けで初黒星も、その後2連勝。2001年3月に修斗に初参戦し、加藤鉄史選手に判定勝ち~2001年8月には、桜井“マッハ”速人選手を判定で降し修斗ミドル級王座を獲得~PRIDEに参戦し3連勝も、2003年6月のPRIDE26で高瀬大樹選手に三角締めで初の1本負け~マイナー団体で2連勝後の2004年9月に、Cage Rageミドル級王座決定戦で後にイギリス最大の銀行強盗事件で逮捕されるリー・マーレイを判定で降し初の王座栄冠~2004年大晦日のPRIDE男祭りで長南亮選手にヒールホールドで1本負け~Cage Rageでホルヘ・リベラ、カーティス・スタウトに王座防衛するも、2006年1月のRumble on the Rock 8で岡見勇信選手に蹴り上げによる反則負け~4月にトニー・フリックランドを1RでKOしCage Rageミドル級王座防衛した後にUFCと契約。

6月に早くもUFCに初登場し、クリス・レーベンをヒザ蹴りで49秒でKO~10月のUFC64でリッチ・フランクリンを破りUFCミドル級王座を獲得。2007年2月のUFC67ではトラヴィス・ルターの体重オーバーでノンタイトル戦となるも、三角締めで1本勝ち~7月のUFC73でネイサン・マーコートにパウンドで1RにTKO勝ち~10月のUFC77で前王者のリッチ・フランクリンと再戦も、2Rにヒザ蹴りでKOし2度目の防衛に成功~2008年3月のUFC82でダン・ヘンダーソンとのPRIDEミドル級との統一戦?3度目の防衛戦も、2Rにチョークで1本勝ち~7月のUFC Fight Night 14ではライトヘビー契約でジェームス・アーヴィンを1RにKO~10月のUFC90では、パトリック・コーテがアクシデントもあり3RにTKO勝ちで4度目の王座防衛に成功~8月のUFC101では元UFCライトヘビー級王者のフォレスト・グリフィンとライトヘビー級契約のノンタイトル戦をノーガードでパンチを避けまくってのKO勝ちでUFC10連勝~2010年4月のUFC112で、デミアン・マイアに後半は遊んだような余裕を魅せ判定勝ち~8月のUFC117では、チェール・ソネンのタックルに苦戦するも最終ラウンドで逆転の1本勝ちでUFC史上最多の7連続防衛~2011年2月のUFC126では、ビクトー・ベウフォートを衝撃的な前蹴りからのパウンドでKO 『観戦記274』

 

8月の祖国・ブラジルで開催されたUFC134で岡見勇信選手を2RでTKO勝利し9度目の王座防衛に成功 『観戦記72』 2012年7月には、前回の大苦戦から挑発されまくっているチェール・ソネンと再戦し2RにTKO勝ち 『観戦記224』 10度目の王座防衛に成功~10月のブラジル大会UFC153で、ライトヘビー級契約でステファン・ボナーをヒザ蹴り~パウンドでTKO勝ち 『観戦記300』 当時、ライトヘビー級王者のジョン・ジョーンズ、ボクシングの元4階級制覇王者のロイ・ジョーンズJrトとの夢対決も騒がれたが・・・2013年7月のUFC162で、ランキング1位9戦全勝のクリス・ワイドマンの挑戦を受けノーガードで避けるなど余裕を魅せたが左フック~パウンドでTKO負け 『観戦記522』 12月のUFC168で挑戦者としてワイドマンとリ・マッチも2Rにアンデウソンがローキックを蹴った時に、ワイドマンがヒザでカットしてアンデウソンの左足首が骨折しTKO負け 『観戦記667』

モチベーションの低下かから引退かも!?と言われたが「タイトルを再び手にするまで、引退するつもりはない」と、2015年1月に復帰。UFC183でニック・ディアスと対戦し3-0で判定勝ちも、試合後の検査で陽性反応が出て、1年間の出場停止処分と試合結果もノーコンテストに変更される。テコンドーでリオデジャイロ・オリンピックの出場を目指す!なんて話もあったりしたが、謹慎明けの2016年2月のUFC Fight Night.84で7位のマイケル・ビスピンと闘い3Rに飛びヒザでKO寸前にビスピンを追い込むがTKOと勘違いして止めを刺さずに逆転判定負け 『観戦記1092』

 

7月のUFC200ではライトヘビー級王者のダニエル・コーミエと対戦も、抑え込まれ判定負け 『観戦記1165』

 

2017年2月のUFC208で、ミドル級8位のデレク・ブランソンに判定で4年4ヶ月振りの勝利 『観戦記1318』 しかし、10月に抜き打ちのドーピング検査で陽性反応が出る~汚染サプリメントとの裁定で、出場停止は1年間に短縮。

 

ミドル級では196cmの破格のリーチを誇るアンデウソンだが、なんとアデサ二ヤは203cmを誇る!勝者がミドル級暫定王者決定戦で、ミドル級4位のケルヴィン・ガステラムと対戦する予定のサバイバルマッチ!

 

2019年2月10日 UFC234 アンデウソン・シウバvsイスラエル・アデサニヤ

 

イスラエル・アデサニヤ 15勝無敗 ミドル級6位

 

アンデウソン・シウバ 34勝8敗1無効試合 ミドル級15位

 

1R、ドッシリ構えて、ゆっくりと廻るアンデウソン~アデサニヤがスイッチしながら、ロー~ジャブを出す

 

アンデウソンもフェイントを入れながら前に出るが、手数は少ない~アデサニヤのバックブローをガードして、一気にアンデウソンが出る!

 

しかし、アデサニヤもカウンターを狙う~ヒザは届かないが右!

 

一気にアデサニヤがラッシュする~ヒザ!

 

打撃の展開が続く~アデサニヤが左!アンデウソンも右を返す!

 

アデサニヤのパンチが当たる~ハイキックはアンデウソンが綺麗にかわす

 

2R、アンデウソンから、変則的な蹴りを出していく!アンデウソンが変幻自在な動きを出すが、アデサニヤは冷静にかわしながらロー!

 

アンデウソンが上下に打ち分けるが、アデサニヤはプレスを強めてミドル!

 

さらにアデサニヤがパンチで攻めるも、アンデウソンはノーガードでかわす

 

アンデウソンは攻めには行けず、アデサニヤのパンチを貰う!

 

アンデウソンも出ていき、首を抱えクリンチから殴る!

 

アンデウソンが全盛期のような変幻自在な動きをするが、アデサニヤも当てさせずに右!浅いか!?

 

アンデウソンもパンチを連打するが当たらない~右ミドル!

 

3R、アデサニヤが前に出る~ロー!アンデウソンはバランスを崩したか!?

 

いや!三味線を引いた~アンデウソンがラッシュから飛びヒザ!

 

アデサニヤが距離を取ると、アンデウソンはここに来いと呼びかける!

 

アデサニヤもローは当てるが、そこからは続かない~カウンターを狙うアンデウソンに、アデサニヤは攻めきれない

 

アデサニヤもローは当てるが、そこからは続かない~カウンターを狙うアンデウソンに、アデサニヤは攻めきれない

 

アデサニヤがハイキック~左!アンデウソンは手数が出ない

 

カウンターを狙うアンデウソン~アデサニヤも慎重だが、アンデウソンがカウンターの右!

 

判定は、29-28 30-27 30-27 3-0でアデサニヤの判定勝ち!憧れ尊敬するアンデウソンに、涙ながら礼を尽くすアデサニヤ

 

そしてオクタゴンサイドで観戦していた、本来はこの大会でロバート・ウィテカーのミドル級王座に挑戦する予定だったケルヴィン・ガステラムがヘンリーセフードのベルトを肩に笑顔で挑発する!

 

見事に、憧れのアンデウソン・シウバに判定勝ちしたイスラエル・アデサニヤ!防御力も優れたアンデウソンに、GROLYにも出場する程の打撃力を活かしたアデサニヤだが攻め切る事はできなかった。オクタゴンの中でのインタビューでは 『バスケットをするならマイケル・ジョーダンに憧れる。私はアンデウソン・シウバに憧れていた。』 と涙ながらに語る。

アンデウソンはバックステージで 『イスラエルはスピードがとてもあるし若い、UFCでの未来は素晴らしいだろう。イスラエルに言いたいことは、とんでもない才能を持っているんだから道を踏み外すことなく目標を見失わないでいて欲しい。このままの調子で行ってくれればということだ。このMMAは勝つこともあれば負けることもあるが、2人の世代の違う者がケージで対峙したことは感動的だった。皆にとっても素晴らしいショーだっただろうし、とても嬉しい』 と話す。
アデサニヤは 『UFCが暫定王座決定戦を考えているのは間違いないが、その場しのぎの感じがする。選手たちも身動きが取れなくなるのでウィテカーの王座を剥奪してナンバー1コンテンダーにするべきだし、私と結局は対戦することになる。私は元気だし、直ぐにケルヴィン・ガステラムと対戦するだろう』 と話し、アデサニヤのランキングは5位まで上がる

 

★最後にアンデウソンは日本に来ないかなぁ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村