観戦記2093 WBAフェザー級スーパー王座統一戦 レオ・サンタ・クルスvsアブネル・マレス | 人生マイペンライ

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エディ・ハーン率いる英国大手のマッチルーム・スポーツと契約した、WBAライトフライ級スーパー王者の京口紘人選手の防衛戦が3月13日にアメリカテキサス州ダラスで開催される!この日はWBAスーパーフライ級スーパー王者のローマン・ゴンサレスとWBCスーパーフライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダの2012年11月以来の再戦が行われる大注目の興行だけに元WBA&WBC&WBOライトフライ級王者マイケル・カルバハルのように100万$を京口選手も掴む1歩となるアメリカデビュー戦を鮮烈に飾ってほしい。

マイケル・カルバハルはアメリカ国籍で、1988年のソウル五輪にもアメリカ代表で出場してライトフライ級で銀メダルを獲得。メキシコ国境に近い南西部のアリゾナ州のフェニックス出身で、メキシコ移民の3世でメキシコのスターであるWBCライトフライ級王者のウンベルト・ゴンサレスとの闘いは伝説的な試合。

ヒスパニックのボクシングファンを連れて来れる選手が、アメリカでビックマネーを掴むのが2000年代以降のスタンダードで軽量級でもマルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレスは100万$を稼ぎ、そのメキシカンのスターをバッタバッタと倒していったマニー・パッキャオがアジア人でありながら100万$はおろかエリック・モラレス戦では300万$を超えていった。

そんなメキシコ人でビックネーム同士の対決で、しかも再戦となると大盛り上がりなるのは決定的。既に100万$を稼ぐことが当然のようになっているのがレオ・サンタ・クルス!

 

軽量級きってのスターとなった3階級制覇のレオ・サンタ・クルスは、止まらない連打でTeremoto(地震)のニックネームを持つ。1988年8月にメキシコのミチョアカン州で生まれたレオデガリオ・サンタ・クルスは17歳で、ジュニア・オリンピック・インターナショナル・トーナメント優勝~18歳の2006年に全米選手権決勝で、後のWBCフェザー級王者になるゲイリー・ラッセルJrに僅差判定負けしてプロ転向。

10月にデビューし、ペドロ・シルバを2RでKO~2007年2月の2戦目にロドリゴ・エルナンデスと引き分けがあるも、14勝1分無敗で2011年3月にWBCユースバンタム級暫定王座決定戦で後に亀田和毅選手や、山中慎介選手と対戦する 『観戦記764』 シュテファーヌ・ジャモエを6RにKOして初の王座獲得~6月にホセ・ロペスを5RでKO~7月にエベルト・ブリセーニョを11RにKOして、WBCユースバンタム級暫定王座の初防衛に成功~11月にホルへ・ロメロを3RにTKO~2012年1月に後に下田昭文選手に負けるも、WBOバンタム級暫定王座を獲得し亀田和毅選手と統一戦をするアレハンドロ・エレナンデスを4Rに棄権に追い込む~2012年6月にアブネル・マレスの返上したIBFバンタム級王座を長谷川穂積選手に挑戦経験がある、ブシ・マリンガと争い大差判定で破り王座獲得。9月に、元WBAフライ級&元WBOバンタム級暫定王者のエリック・モレルを5Rに棄権に追い込み初防衛に成功~11月に、ビクトル・ザラテを 9RにTKOで降し2度目の防衛に成功~12月には後に山中慎介選手のWBCバンタム級王座に挑戦する  『観戦記624』  アルベルト・ゲバラに判定勝利で3度目の防衛に成功~体重苦とビックマッチを求めてIBFバンタム級王座を返上しスーパーバンタム級に上げて、日本人ともセレス小林さん、小島英次さんと2度、本田秀伸さん、名城信男さん、相澤国之さん、川嶋勝重さん、亀田興毅選手と戦ったアレキサンドル・ムニョスと2013年5月にUSBA全米スーパーバンタム級王座決定戦で争い5RにTKO勝ちで王座獲得~そして8月には、WBCスーパーバンタム級王者のビクトル・テラサスに挑戦し3RにTKO勝ちで2階級制覇  『観戦記587』

12月の初防衛戦では、WBCスーパーバンタム級5位のセサール・セダの挑戦を受け判定勝ちで初防衛に成功  『観戦記660』 2014年3月には、元WBA&WBC&IBFスーパーフライ級王者のクリスチャン・ミハレスに大差判定勝ちで2度目の防衛に成功  『観戦記735』9月には、WBC12位のマヌエル・ローマンを2RにTKO勝ちで3度目の防衛に成功~2015年1月にも、WBCフェザー級14位のヘスス・ルイスを8RにTKOで降し4度目の防衛に成功~2015年5月には、あの 「世紀の一戦」 フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ 『観戦記865』 のアンダーカードに組まれたノン・タイトル戦フェザー級契約で、ホセ・カエタノをジャッジ3者とも100-90の圧勝で3階級制覇の足掛かりをつくる  『観戦記872』そして8月に、元3階級制覇王者でWBA&WBCスーパーバンタム級2位のアブネル・マレスとWBAフェザー級スーパー王座決定戦(この当時、WBAには正規王者と暫定王者がいる)2-0の判定勝ちで3階級制覇を達成  『観戦記982』

 

WBCからダイヤモンド王座を送られる程の人気ぶりで、ESPNでの放送も高視聴率を記録する。2016年2月には、元IBFスーパーバンタム級王者でWBAフェザー級8位のキコ・マルチネスを5RにTKO勝ちし初防衛に成功  『観戦記1150』

 

2016年7月に、元IBFスーパーバンタム級王者のカール・フランプトンに判定負けし初黒星 『観戦記1378』 しかし半年置いて、2017年1月のリマッチでサンタ・クルスが判定勝ちで雪辱して王座奪還 『観戦記1622』

 

2017年10月に、WBA11位のクリス・アバロスに8RでTKO勝ちして初防衛に成功 『観戦記1873』

 

そして2度目の防衛戦には、WBAフェザー級王者のアブネル・マレスと再戦!

 

1985年11月にメキシコのハリスコ州で生まれたアブネル・マレス・マルティネスは、7歳の時にアメリカのカルフォルニア州に家族で移住する~しかし、マレスが15歳の時に再びメキシコに戻る。2002年には中央アメリカ・カリブ海競技大会で後のWBOスーパーバンタム級&フェザー級王者に成るファン・マヌエル・ロペスを破り優勝~2003年のパンアメリカ選手権でもファン・マヌエル・ロペスを破るが、決勝で五輪2連覇のギジェルモ・リゴンドーに判定負け~2004年のアテネ五輪に出場も1回戦で敗退しアメリカ渡りプロへ転向。

2005年1月にデビューして、ルイス・マラベに2RでTKO勝ち~さらに12連勝7KOして、2007年9月にイシドロ・ガルシア7RTKOで降しNABO北米バンタム級王座を獲得~11月に、ダミアン・ダビド・マルシアノを判定で降し初防衛に成功~2008年3月にも、ディオスダド・ガビを2RにTKOで降し2度目の防衛に成功~4連勝3KO後の2010年5月に、ヨニー・ペレスのIBFバンタム級王座に挑戦するも、ドローで王座奪取ならず~12月にスーパーミドル級のスーパー6の、バンタム級版であるスーパー4に参戦し準決勝でビック・ダルチニャンを2-1の半手で降しIBO王座とWBCシルバー王座を獲得~2011年8月の決勝では、IBF王者のジョゼフ・アグベコを2-0の判定で降しスーパー4優勝とIBFバンタム級王座を獲得。

12月にもジョゼフ・アグベコとの再戦を判定で降し、IBF王座初防衛&WBCシルバー王座2度目の防衛に成功~2012年4月には、西岡利晃さんがWBCスーパーバンタム級名誉王者になり、空位のWBCスーパーバンタム級王座決定戦でエリック・モレルに判定勝ちして2階級制覇。初防衛戦で先日、山中慎介さんとも戦った 『観戦記969』 アンセルモ・モレノに判定勝ち~2013年5月に3階級目を狙って、長谷川穂積選手~ジョニー・ゴンザレス 『観戦記285』 ダニエル・ポンセ・デ・レオンと渡った、WBCフェザー級王座に挑戦し3階級制覇達成 『観戦記478』 しかし、ジョニー・ゴンザレスとの初防衛戦で痛烈な1RでKO負け 『観戦記581』 その後、怪我やプロモーションの変更などあるが3連勝~2015年8月にWBAフェザー級スーパー王座決定戦でレオ・サンタ・クルスと対戦も0-2の判定負けで王座獲得ならず 『観戦記982』

間を空けるが、2016年12月に再起戦でWBAフェザー級正規王者のヘスス・クェジャルに挑戦して2-1の判定勝ちで王座返り咲き 『観戦記1587』

 

2017年10月にも、WBA12位のアンドレス・グティエレスを大差負傷判定で降し初防衛に成功 『観戦記1870』

 

そして、スーパー王者のレオ・サンタ・クルスと正規王者のアブネル・マレスで王座統一戦!ジャーメル・チャートとオースティン・トラウトのアメリカ人同士のWBCスーパーウェルター級王座戦をセミに追いやりメキシコ人同士のフェザー級王座戦がロスアンゼルス・ステイツハブセンターのメインで再戦!

 

2018年6月9日 WBAフェザー級スーパー王座統一戦 レオ・サンタ・クルスvsアブネル・マレス

 

レオ・サンタ・クルス 34勝19KO1敗1分 2度目の防衛戦

 

アブネル・マレス 31勝15KO2敗1分 2度目の防衛戦

 

1R、マレスのほうから積極的に打っていく~サンタ・クルスも、下がりながら手数は多い

 

動きながら打ってくるマレスに、サンタ・クルスがプレッシャーをかけていきワン・ツー!

 

2R、サンタ・クルスが、リーチを生かして長い左で前に出る~マレスも回転力を生かして返す!マレスの右をかわして、サンタ・クルスの左フック!

 

マレスは、ヒット&アウェーをしながら速い連打!

 

3R、マレスが連打しながらサイドに動き、サンタ・クルスに連打をさせない

 

サンタ・クルスは体を左右に大きく振り、マレスにサイドを抜けさせないように摘める~右!両者打ち合う!

 

4R、サンタ・クルスがガンガン前に出て打つ~マレスは足を使いながらカウンター!

 

サンタ・クルスが打ち合いに持ち込む~手数が止まらない!右!マレスは柔らかくディフェンスするが、サンタ・クルスがアッパーで起こす!

 

5R、さらにサンタ・クルスが圧力を強め、ワン・ツーを中心に前に出て攻める!

 

マレスは返せない~サンタ・クルスの勢いが増す!ワン・ツーを連打!

 

6R、ゴングと同時にマレスが出る~サンタ・クルスは下がりながら左フックも、マレスが右を被せる!

 

サンタ・クルスも足を止めて打ち合いになる~お互いに顎を引いて、頭をぶつけ合いながら手を出す!

 

7R、マレスは足を使い廻る~サンタ・クルスは、再び回転を上げて打ちながらマレスを追う!

 

マレスも返しながら廻るが、サンタ・クルスがワン・ツーで飛び込む!凄まじい打ち合いになる!

 

8R、ラウンド開始直後から一気にサンタ・クルスが出る~右オーバーハンド!

 

マレスも、インサイドから細かく連打で押し返す~右!

 

9R、頭からマレスが突っ込んで打ちまくる~サンタ・クルスは、バッティングを嫌がり手数が落ちてロープに詰まる

 

サンタ・クルスは休んでいるか!?マレスの手数に下がる

 

10R、サンタ・クルスがワン・ツーで前に出る~マレスは中に入って返す!

 

サンタ・クルスが長いワン・ツー~マレスは距離を潰してボディー連打!

 

11R、足を使いながらカウンターを狙うマレスも、サンタ・クルスは突っ込んでワン・ツー!返しの左フック!

 

マレスが連打で前に出る~サンタ・クルスはクリンチから体を入れ替えて防いでいく

 

12R、激闘に両者抱き合うも、いきなり頭を付けての打ち合いになる!

 

大歓声の中、メキシカン同士らしい打ち合い!お互いの右が交差する!

 

判定は、115-113 116-112 117-111 サンタ・クルスが王座を統一!

 

身長は公式には5cmの差だが、それ以上にサンタ・クルスが大きく感じ同じバンタム級からフェザー級までの3階級制覇王者対決を制す。サンタ・クルスが体格を生かして前に出て得意の長い腕を折りたたんだパンチよりも長いストレートを中心に前に出てマレスを振り切る。

サンタ・クルスの次戦は、8ヶ月後にWBA11位のラファエル・リベラと3度目の防衛戦。アブネル・マレスはジャーボンテイ。デービスとのビックマッチが決まるが、網膜剥離を患いキャンセル。その後は治療を終えて、ジャーボンテイ・デービス戦で4階級目を狙う!と、いう記事も見たが再起はしていない。

 

★やはりサンタ・クルスの奥さんはメチャ可愛い 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村