観戦記２０６５　ＷＢＣライトヘビー級王座戦　アドニス・スティーブンソンｖｓバドゥ・ジャック

《本日のＴＶ鑑賞》

まもなく１２月になり、年末のＷＢＯスーパーフライ級王座戦井岡一翔ｖｓ田中恒成ＲＩＺＩＮ.２６での朝倉海ｖｓ堀口恭司の再戦が待ちきれない！

年末に比べて例年は、１月＆２月の興業は寂しい場合が多かったが・・・２０２１年はＫｓ‘ＦＥＳＴＡが１月２４日に代々木競技場第一体育館で開催され、２月２８日に東京ドームで開催される「ＭＥＧＡ２０２１」ではフロイド・メイウェザーが再降臨するが誰と闘うのか！？

メイウェザーも２０１５年９月に引退試合でアンドレ・ベルトに判定勝ちして『観戦記９６１』２０１７年８月に、まさかまさかのＵＦＣ２階級制覇のコナー・マクレガーと対戦して１０ＲにＴＫＯ勝ち『観戦記１６０５』２０１８年末にはエキシビジョンマッチで、那須川天心選手と対戦したが『観戦記１７４５』来年の２月は噂される朝倉未来選手なのか！？

そして、それだけのイベントとなるとアンダーカードも豪華になりそうで気になる。２０１７年８月のコナー・マクレガー戦、２０１５年９月の引退試合のアンドレ・ベルト戦でもアンダーカードに出場したメイウェザーファミリーの元２階級制覇王者のバドゥ・ジャックの出場は濃厚なのか！？

１９８３年１０月にスウェーデンで生まれたＴｈｅＲｉｐｐｅｒ（切り裂き魔）バドゥ・ジャックは西アフリカのガンビア人の父親とスウェーデン人の母親を持ち、国籍はスウェーデンで１８歳からボクシングを始める～２００７年には、ライトヘビー級でボクシング世界選手権に出場も１回戦負け～２００８年の北京オリンピックには、父親の出身地のガンビア代表で出場するが１回戦負けもアマチュアでの戦績は１５０勝２５敗。

２００９年６月に、スウェーデンでデビューし判定勝ち～８月のドミトリー・ガブリロフには１ＲでＫＯし、その後も７連続ＫＯ勝ち。その間の２０１０年９月に、アメリカに拠点を移していて、２０１３年９月にはマルコ・アントニオ・ペリバンのＮＡＢＦ北米スーパーミドル級王座に挑戦するもドローで王座獲得ならず～２０１４年２月にデレック・エドワーズに１ＲでＫＯされ初黒星も、その後２連勝１ＫＯ～２０１５年４月にアンソニー・ディレルのＷＢＣスーパーミドル級王座に挑戦し、圧倒的な不利の予想を覆し２－０の判定勝ちで王座栄冠。

９月の、あのフロイド・メイウェザーの引退試合『観戦記９６１』アンダーカードで、ＷＢＣ１位のジョージ・グローブスを２－１の判定で降し初防衛に成功『観戦記９７８』２０１６年４月に元ＷＢＣミドル級王者のフリオ・セサール・チャベスＪｒと対戦予定も、チャベスＪｒの怪我でＷＢＣスーパーミドル級８位のルシアン・ビュテと対戦するもドロー。

しかし、ビュテのドーピング違反が発覚しビュテの失格となりバドゥ・ジャックの反則勝ち『観戦記１２７７』２０１７年１月の３度目の防衛戦は、ＩＢＦスーパーミドル級王者のジェームス・デゲイルと王座統一戦となるも０－１のドローでＷＢＣ王座は防衛『観戦記１５７５』

そして、階級をライトヘビー級に上げる為にＷＢＣスーパーミドル級王座を返上して親分のメイウェザーとコナー・マクレガーの『観戦記１６０５』大舞台でいきなりＷＢＡライトヘビー級王者のネイサン・クレバリーに挑戦し５ＲにＴＫＯ勝ちで２階級制覇達成『観戦記１９２１』

そして、ＷＢＡは暫定王者のディミトリー・ビボルとの統一戦を指令するが（スーパー王者のアンドレ・ウォードのＷＢＡ３人王者問題）入札前にバドゥ・ジャックが王座を返上してＷＢＣ王座のアドニス・スティーブンソンに挑戦！

波乱の人生を歩んできたらしい苦労人のアドニス・スティーブンソン（アドニス・ステベンソン）は、１９７７年９月に中央アメリカのハイチ生まれて幼い時にカナダに移住～２１歳の時に売春の斡旋と暴行罪で逮捕され４年間の服役～出所後の２７歳からボクシングを始めて、早くもその年にはカナダケベック州のミドル級王座を獲得。２００５年の世界選手権は１回戦負け～２００６年のコモンウェルズゲームのミドル級で銀メダルを獲得～カナダ国内ベストアマチュア選手に選出される。

２００６年９月にマイク・ファンクを１ＲでＫＯしデビューを飾ると９連勝（８ＫＯ）で、２００７年１２月にデビット・ワトソンとカナダスーパーミドル級王座決定戦で争い判定勝ちで栄冠～２００８年４月には、デシャイフ・スミスとのＷＢＣ米大陸スーパーミドル級王座決定戦で５ＲにＴＫＯ勝ちで栄冠～８月には、アンソニー・ボンサンテを１ＲでＫＯし初防衛に成功～２００９年９月にジャーメイン・マッキーと、ＷＢＣインターナショナルスーパーミドル級王座決定戦で対戦し５ＲにＴＫＯ勝ちで栄冠～しかし、２０１０年４月に、ダーネル・ボーンに２ＲにＴＫＯ負けで初黒星～しかし２０１１年４月に再起し、デレク・エドワーズを３ＲにＫＯしてＮＡＢＡ北米スーパーミドル級王座を獲得～２０１１年１１月にも、ＮＡＢＡミドル級の防衛戦とＮＡＢＯ北米スーパーミドル級王座決定戦でアーロン・パイロＪｒを９ＲにＴＫＯ勝ちしＮＡＢＡミドル級を防衛しＮＡＢＯミドル級王座を獲得～２０１２年２月には、ヘスス・ゴンサレスを１ＲでＫＯしＩＢＦインターコンチネンタルスーパーミドル級王座を獲得～４月にも、ノエ・ゴンサレスを２ＲにＴＫＯ勝ちでＷＢＣミドル級シルバー王座を獲得～１０月にはＩＢＦスーパーミドル級挑戦者決定戦でドン・ジョージを１ＲでＫＯし挑戦権を獲得するが、２０１３年６月に３５歳でチャド・ドーソンのＷＢＣライトヘビー級王座に挑戦し１ＲでＫＯして王座獲得『観戦記５２９』初の世界王座挑戦で見事に栄冠する。

９月の初防衛戦は、元ＩＢＦライトヘビー級王座のタボリス・クラウドを７ＲＴＫＯで初防衛に成功～１１月の２度目の防衛戦は、後のＷＢＣクルーザー級王者になる『観戦記１３６６』トニー・ベリューを６ＲにＴＫＯ勝ちし２度目の防衛に成功『観戦記６７６』

２０１４年５月にアンドルー・フォンファラにダウンを奪われるも、判定で下し３度目の王座防衛に成功～２０１４年１２月の４度目の防衛戦では、ディミトリ・スホットスキーを５ＲにＫＯ～２０１５年４月の５度目の防衛戦は、元ＷＢＣスーパーミドル級王者のサキオ・ビカに判定勝ち『観戦記８９０』２０１５年９月の６度目の防衛戦に、ＷＢＣ９位のトニー・カーペンシーを３ＲにＴＫＯ勝ち『観戦記９８６』

１１月にＷＢＣから、ＷＢＡ＆ＩＢＦ＆ＷＢＯ王者のセルゲイ・コバレフと統一戦の指令が出る！２０１６年１月に防衛戦を勝利したコバレフにリング上から『俺と試合をしろ"チキン"ソン』と中指を立てられるが・・・・・２０１６年７月に、ＷＢＣ８位のトーマス・ウィリアムスを４ＲにＫＯして７度目の防衛に成功『観戦記１３８９』

指名挑戦者のエレイデル・アルバレスとの防衛戦をＷＢＣに指令されるも、スティーブンソンは待ち料金を払い２０１７年６月にＷＢＣ６位のアンドレイ・フォンファラとの８度目の防衛戦を２ＲにＴＫＯ勝ち『観戦記１７３３』

バドゥ・ジャックは、ＷＢＡ暫定王者のディミトリー・ビボルとの統一戦を断りＷＢＡライトヘビー級王座を返上してＷＢＣ王者に照準を合わせての挑戦！まもなく４１歳になるスティーブンソンだが、地元カナダ・トロントでの大歓声に押されて防衛なるか！？リングサイドには、バドゥ・ジャックをプロモートするフロイド・メイウェザーも！