観戦記2039 WBOバンタム級王座戦 ゾラニ・テテvsオマール・ナルバエス | 人生マイペンライ

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この10年で本当に増えたなぁ~と、思うのはボクシングの日本人世界王者。IBFとWBOが認可され4団体になったのが1番だが、WBAの暫定王者問題や王座決定戦が多くなったのが原因だろう。やはり、ランキングは1位の上に王者が存在するように世界王者は特別な者であって欲しい。

1番最新の92代目の日本のジム所属の世界王者になった井上拓真選手は、正規王者が決まる3週間前に訳の分からない暫定王座決定戦 『観戦記1642』 91代目の日本のジム所属の世界王者であり伊藤雅雪選手も、ワシル・ロマチェンコの王座返上による王座決定戦 『観戦記1640』 90代目の村田諒太選手は、王者のアッサン・エンダムから奪取したものの 『観戦記1758』 王座決定戦の 『観戦記1758』 ダイレクトリマッチ。89代目の岩佐亮介選手も、暫定王者決定戦からの正規王者 『観戦記1858』

どうしてもプロモーターの影響力などが影響される暫定王者や王座決定戦だが、2階級制覇王者のゾラニ・テテもアフリカ出身ながらイギリスの大プロモーターのフランク・ウォーレンのクィーンズ・ベリー・プロモーションによってチャンスを掴み才能を世界に知らしめた選手。

 

南アフリカのケープ州出身のテテは、18歳でデビューしアンドレ・ソラニを1RでKO~2007年4月の7戦目まで総てKO(TKO)勝ちで、しかも5戦目以外は総て1RでKOする。2007年9月にビッキー・タミフルを3Rに棄権に追い込み、WBFフライ級王座を獲得~2008年3月にオラニ・ンテセを大差判定で降し初防衛に成功~6月にフランシス・ミイェユショを1RにTKOで降し2度目の防衛に成功~2009年3月にレノン・フローレスを1RでKOし、11月にはアンソニー・マティアスを1RにKOしてWBOアフリカフライ級王座を獲得~2010年2月に、IBFスーパーフライ級挑戦者決定戦でリチャード・ガルシアと対戦し大差判定勝ちで挑戦権を獲得~9月にモルティ・ムラザネのIBFスーパーフライ級王座に挑戦するも5RにTKO負け~ノンタイトル戦を2連勝して、2011年11月にIBFスーパーフライ級挑戦者決定戦でフアン・アルベルト・ロサスに判定負け~2012年3月にシフィーオ・ニャンガニに1RでKO勝ち~9月に再び、IBFスーパーフライ級挑戦者決定戦で後に井岡一翔選手にも挑戦する 『観戦記971』 ロベルト・ドミンゴ・ソーサに1-2の判定負けで挑戦権獲得ならず~2013年3月に、エドゥアルド・ペネリオを1RでKO~11月にまたも、IBFスーパーフライ級挑戦者決定戦でファン・カルロス・サンチェスと闘い10RにKOして挑戦権を獲得。そして、あの2013年12月、亀田大毅選手の負けても王座防衛 『観戦記645』 問題で空位になった王座を神戸でIBF6位の帝里木下選手と闘い判定勝ちで念願の世界王座獲得 『観戦記832』

10月にポール・バトラーと初防戦予定も、テテが左拳を骨折して延期~2015年3月に改めてバトラーと防衛戦をし、8RにTKO勝ちして初防衛に成功 『観戦記857』

 

IBF1位のマックジョー・アローヨと対戦指令が出るが、交渉が決裂して王者を返上・・・12月にエテル・オリバを大差判定で降し、WBOアフリカスーパーフライ級王座を獲得~プロモーションもイギリス大手クィーンズ・ベリー・プロモーションズに代え、2016年3月にホセ・サントス・ゴンサレスと、IBFインターナショナルバンタム級王座決定戦を7RにTKO勝ちして王座獲得~2017年4月にアーサー・ビラヌエバとWBOバンタム級暫定王座決定戦をし、大差判定勝ちで2階級制覇を達成 『観戦記1743』 翌日のWBO正規王者であるマーロン・タパレスが、日本で大森将平選手との防衛戦で体重オーバーも11RにTKO勝ちして王座空位 『観戦記1300』

テテが正規王者に昇格して、11月にWBO3位のシボニソ・ゴニャを世界最短記録となる世界戦17秒KOして初防衛に成功 『観戦記1899』

 

そして2度目の防衛戦の挑戦者は!元2階級制覇のオマール・ナルバエス!

 

1975年7月生まれアルゼンチンのチュブ州出身のナルバエスは、5人兄弟全員がボクシングをするボクシング一家。ナルバエスは早くから頭角を現し、21歳の1996年にはアトランタ五輪に出場して1回戦で後のWBOスーパーバンタム級&スーパーフェザー級王者になるホアン・グスマンに判定勝ち~2回戦で敗退するも、1997年の世界選手権では銅メダルを獲得~1999年のパンアメリカ競技大会では、後に川島勝重さんや徳山昌守さんのWBCスーパーフライ級王座に挑戦するホセ・ナバーロに判定勝ちして優勝~1999年の世界選手権でも、銀メダルを獲得~2000年のシドニー五輪にも出場するが、2回戦で後のWBAバンタム級王者になるウラジミール・シドレンコに判定負け。

五輪後、直ぐにプロに転向して12月にカルロス・グスタボ・パラシオスに4RでTKO勝ち~その後も1分はあるも9勝6KO1分で、2002年7月にアドニス・リバスを大差判定で降しWBOフライ級王座を獲得~9月に、後のIBFライトフライ級王者になるルイス・アルベルト・ラサルテに10Rにバッティングによる反則勝ちして初防衛に成功~12月にイタリアで、アンドレア・サリッツを2-1の判定で降し2度目の防衛に成功~2003年6月に、エベラルド・モラレスを5RにTKOで降し3度目の防衛に成功~8月にアンドレ・サリッツとの再戦を、1-1のドローで4度目の防衛に成功~11月には、アレクサンデル・マクムを10R終了時TKOに降し5度目の防衛に成功~2004年3月に、まだ8戦目のレジナルド・マルティンカス・カルヴォルホを3RにTKOで降し6度目の防衛に成功~なぜかノンタイトル戦を3戦3KOして、2005年12月にバーナード・イノムを11RにTKOで降し7度目の防衛に成功~またもノンタイトル戦を挟み6RにTKO勝ちし、2006年8月にレクソン・フローレスを大差判定で降し8度目の防衛に成功~10月にも、ワルベルト・ラモスを判定で降し9度目の防衛に成功~2007年3月にシドニー五輪フライ級金メダリストで、元WBAライトフライ級王者のブライム・アスロウムを大差判定で降し10度目の防衛に成功~2007年9月に、マルロン・マルケスに4RにTKOで降し11度目の防衛に成功~2008年1月には後のIBFライトフライ級王者になるカルロス・タマラ大差判定で降し12度目の防衛に成功~5月にスペインで、イヴァン・ポゾを7R終了TKOで降し13度目の防衛に成功~9月に、後のWBOバンタム級暫定王者になるアレハンドロ・エルナンデスを判定で降し14度目の防衛に成功~2009年2月に、レイオンタ・ウィットフィールドを10RにTKOで降し15度目の防衛に成功~6月にも、オマール・ソトを11RにKOして16度目の防衛に成功しWBOフライ級王座を返上。

スーパーフライ級に上げて、2010年2月にサンティアゴ・イバン・アコスタを判定で降す~2010年5月に、ホルヘ・アレスが返上したWBOスーパーフライ級王座決定戦でエバース・ブリセノを判定で降し2階級制覇達成~2011年2月に、ビクトル・ザレタを判定で降し初防衛に成功~4月にも、セザール・セダを判定で降し2度目の防衛に成功~6月に、ウィリアムス・ウリナ大差判定で降し3度目の防衛に成功~11月にはWBOスーパーフライ級王座を保持したままWBC&WBOバンタム級王者のノニト・ドネアに挑戦するも大差判定負けで初黒星 『観戦記38』

再びスーパーフライ級に戻し、2012年4月にWBO2位のホセ・カブレラを判定で降し4度目の防衛に成功~10月にも、ジョニー・ガルシアを11RにKOして5度目の防衛に成功~12月に、デビット・キハノを大差判定で降し6度目の防衛に成功~2013年5月に、WBO1位のフェリペ・オルクタを2-1判定で降し7度目の防衛に成功~8月には、WBO15位の久高寛之選手を10RにTKOで降し8度目の防衛に成功~12月に、ダビ・カルモナを7RにTKOで降し9度目の防衛に成功~2014年5月に、アントニオ・ガルシアを4RにKOして10度目の防衛に成功~9月には、1年前に苦戦したフィリペ・オルクタを2-0の判定で降し11度目の防衛に成功。

そして12月に、WBCライトフライ級王座を返上して2階級上げてきた井上尚弥選手の挑戦を受けるも・・・・キャリア初のダウンを2度奪われ、2RにKO負けで王座陥落 『観戦記1947』

 

10ヶ月後の2015年10月に再起して、ディエゴ・ルイス・ピチャルド・リリアーノを大差判定で降しWBOラテンアメリカスーパーフライ級王座を獲得~バンタム級に上げ、2016年2月にヘスス・バルガスを8Rに棄権に追い込みIBFラテンアメリカバンタム級王座を獲得~

6月に、ブレイロール・テランに大差判定勝ちして初防衛に成功~IBFバンタム級3位にランキングされ、当時IBFバンタム級4位のエマニュエル・ロドリゲスとIBFバンタム級王座決定戦で対戦する予定も流れる・・・・

2017年10月に、WBO2位のニコライ・ポタポフとのWBOバンタム級王座挑戦者決定戦を7R終了時TKO勝ちして挑戦権を獲得。

 

3階級制覇を狙う42歳のナルバエスが指名挑戦者として、北アイルランドのベルファストに登場!スーパーフライ級時代から井上尚弥選手を挑発していたテテは、この時点で開催が発表になったWBSSバンタム級トーナメントへ進めるか!?

 

2018年4月21日 WBOバンタム級王座戦 ゾラニ・テテvsオマール・ナルバエス

 

ゾラニ・テテ 26勝21KO3敗 2度目の防衛戦

 

オマール・ナルバエス 48勝25KO2敗2分 元WBOフライ&スーパーフライ級王者

 

1R、やはり体格で劣るナルバエスは、様子を見ながら廻る~テテは、長い右ジャブを突きながら前に出て左!

 

2R、テテは手数多く、ナルバエスを入らせない~ナルバエスは左右に動いて突破口を探る

 

3R、さらにテテが出る~ナルバエスも入ろうとするが、テテが左で止める!さらにボディー!

 

4R、ガードを固めて入ろうとするナルバエスも、テテが強く打ってきて入らせない

 

5R、廻りながらガードは硬いナルバエスも、テテの手数多くナルバエスのパンチは届かない

 

6R、細かくフェイントを入れながら、上下に打つテテ~ナルバエスはガードをガッチリ固めて廻るが手が出ない

 

7R、大きく廻るナルバエスも、テテの長いジャブが届いて何もできない

 

ナルバエスは動き廻るも、テテが一方的にガードの隙間を打つ!

 

8R、ナルバエスは何もできなくラウンドが過ぎていく~テテの手数が増す!

 

やっとナルバエスが強引に低く入っていくが、テテは待ち構えてたかのようなアッパー!

 

9R、ガードを固めて廻るナルバエスに、テテがボディーを強く打っていく~ナルバエスはガードを下げずに耐える

 

10R、ナルバエスは、ガードを固めて廻るだけ~テテが強く左を振っていくが、ナルバエスはガードしながら耐える

 

11R、ナルバエスを追い廻すテテが、上下に様々な角度でガードが固いナルバエスを崩しにいく!

 

ナルバエスも入ろうとはするが、テテの手数にガードを降ろせない

 

12R、テテが華麗な足捌きとボディーワークで、ナルバエスをまったく寄せ付けない

 

判定は、ジャッジ3者ともフルマークの120-108でテテが完勝!

 

ナルバエスはリーチ差20cmに何もできずにシャットアウトされてしまう・・・・この試合は、当初は2ヶ月前に開催される予定もテテが足の怪我で延期されていた試合だった。テテはトレーニングキャンプ中に自宅に泥棒に入られたり災難続きだったらしいが、ボクシングではまったくスキのない内容で冒険もしなく手堅く勝利。

そして、テテはWBSSに参戦し1回戦でリオ五輪銀メダリストのミーシャ・アロイヤンを判定で降す 『観戦記1595』 しかし怪我で準決勝を欠場して、2019年11月に運命のジョンリエル・カシメロの挑戦を受ける!

 

★テテはカシメロ戦以降は試合をしていない 格闘技blohランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村