観戦記1995 WBCスーパーフライ級シルバー王座決定戦 カルロス・クアドラスvsマックウィリア | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

「SUPER FLY」 とイベント名につくも、セミとその前にはフライ級王座戦 『観戦記1994』 『観戦記1988』 がセットアップされた 「SUPER FLY.2」 全7試合が組まれた大会で、メインのシーサケット・ソー・ルンヴィサイvsカルロス・エストラーダ 『観戦記1989』 以外でスーパーフライ級の闘いが組まれたのが、4試合目に本来ならば大会の主役となる‘怪物‘ローマン・ゴンサレスに苦杯を飲まされた2選手のサバイバルマッチが組まれている。

しかも、軽量級屈指の強豪国で長年に渡るライバルでもある‘メキシコvsプエルトリコ‘の対決となる。日本でも、実質WBC&WBA統一王者になった渡辺二郎さんを始め‘スパンキーK‘鬼塚勝也さんなどこの時点で14人世界王者が誕生しているスーパーフライ級なので注目の1戦!

帝拳プロモーションと契約して、日本では後楽園ホールを始め何試合もしているのが元WBCスーパーフライ級王者のカルロス・ロベルト・クアドラス・キロア!

 

チーム帝拳にも所属しているカルロス・クアドラスは、ボクシング大国メキシコのシナロア州出身で、17歳の時にジュニアオリンピックで金メダル~19歳時にパンアメリカ大会では金メダルだが、同年の世界選手権では2回戦負けもアマチュアで140勝20敗の成績を積む。

2008年5月にデビューし、マルコ・トゥーリサに1RでKO勝ち~その後も3連勝3KOで、10月には日本で又吉康幸選手にKO勝ち~

その後も9連勝8KOで、2010年2月にオスワルド・ロドリゲスとWBCインターナショナルフライ級ユース王座決定戦を5RにTKO勝ちして王座獲得。その後も5連勝4KOして、2011年6月にアルマンド・サントスに5RでTKO勝ちしてWBCインターナショナルフライ級ユース王座の初防衛に成功~9月にWBOスーパーフライ級10位のジョニー・ガルシアと、WBCアメリカ大陸スーパーフライ級王座決定戦を2RにTKOで降し王座獲得~2連勝1KO後の2012年6月に、ハビエル・フランコを5RにKOしてWBCアメリカ大陸王座の初防衛に成功~9月にはロナルド・バレラを7RにTKOで降し、WBCスーパーフライ級シルバー王座を獲得~11月にフェルナンド・ルマカドを判定で降し、WBCシルバー王座の初防衛に成功~2013年3月に、ビクトル・セラタを7RにTKOで降しWBCシルバー王座の2度目の防衛に成功~12月のノンタイトル戦を2RにTKOで勝利して、2014年5月に佐藤洋太さんからKOで王座奪取した 『観戦記468』 シーサケット・ソー・ルンピサイに挑戦し8R負傷判定で王座栄冠 『観戦記842』

2014年9月に、WBC3位のホセ・サルガドに4R負傷引き分けで初防衛に成功~いよいよアメリカでのデビューとなった2度目の防衛戦は、2014年11月にWBC15位のマービン・マバイトを6RにTKO勝ち~2015年4月の3度目の防衛戦は、元WBAフライ級王者のルイス・コンセプシオンに判定勝ちし3度目防衛成功~8月に、WBC13位のディクソン・フローレスを5RにTKOで降し4度目の防衛成功~5度目の防衛戦は日本で、2015年11月にWBC2位の江藤光喜選手に判定勝ち~2016年4月にはWBC14位のリッチー・メプラナムを、8R終了時にTKOで降し6度目の防衛に成功~そして9月に4階級制覇を狙って、WBCフライ級王座を保持したままスーパーフライ級に上げてきたローマン・ゴンサレスの挑戦を受け判定負けで王座陥落。

 

2017年3月に、前年に井上尚弥選手のWBOスーパーフライ級に挑戦し 『観戦記1121』 判定負けしたデビッド・カルモアに判定勝ち~WBC2位として、2017年9月のSUPER FLYでWBC3位のファン・フランシスコ・エストラーダと挑戦者決定戦で対戦するも判定負け 『観戦記1785』

 

そして5ヶ月後のSUPER FLY.2でWBCスーパーフライ級シルバー王座決定戦に出場となり、対戦するのはプエルトリコのマックウィリアムズ・アローヨ・アセベド!

 

プエルトリコ出身のアローヨは双子の弟マックジョー・アローヨもボクサーで、2人ともアマ時代から頭角を現し、マックジョー・アローヨは元IBFフライ級王者。マックウィアムズ・アローヨは、2006年度中央アメリカ・カリブ海大会ライトフライ級優勝~2007年度パンアメリカン大会フライ級優勝~2008年の北京オリンピックに出場も2回戦で敗退~2009年度世界選手権フライ級優勝~2010年2月にプロデビューし、エリエセール・サンチェスを1RでKO~4月、5月も連続KO勝利するも、6月に岡田隆司選手に判定負け~その後は7連勝6KOして、2012年3月にルイス・マルドナドとWBOラテンアメリカ・フライ級王座決定戦で対戦し判定勝ちで王座栄冠~6月にリゴベルト・カシジャスを7RにTKO勝ちし、9月にはロナルド・ラモスを5RにTKOで降し2度目の防衛に成功~2013年2月にはミゲール・タマヨと、WBCラテンアメリカ・フライ級暫定王座決定戦で対戦し4RにKOして王座栄冠~6月には元WBOミニマム級王者ビック・サルダールの兄、フローイラン・サルダールとIBFフライ級王座挑戦者決定戦で闘い2RにTKO勝ちで挑戦権を獲得~2014年9月にIBFフライ級王者のアムナット・ルエンロンに挑戦も1-2の判定負け~2015年4月にビクトル・ルイスを3RにTKOで降し、2016年4月にWBCフライ級王者のローマン・ゴンサレスに挑戦するも大差判定負け 『観戦記1117』

 

WBCスーパーフライ級2位にランクされるクアドラスは、かつてはメインで防衛戦をするシーサケット・ソー・ルンヴィサイに勝利しているだけになんとか再び世界戦のチャンスを掴むためには落とせない1戦!双子の弟に続き世界王者を目指すマックウィリアムズ・アローヨは、約2年振りの復帰戦でシルバー王座を掴めるか!?

 

2018年2月24日 WBCスーパーフライ級シルバー王座決定戦 カルロス・クアドラスvsマックウィリアムズ・アローヨ

 

カルロス・クアドラス 35勝26KO2敗1分 元WBCスーパーフライ級王者

 

マックウィリアムズ・アローヨ 16勝14KO3敗

 

1R、クアドラスが、様々な角度の左を打っていく~両者ともに初回から距離が近くなり打ち合う!

 

アローヨが、クアドラスをロープに押し込んでボディー連打!クアドラスも押し返す!

 

2R、やはり、クアドラスの手数が凄い~アローヨが前に出てきても、下がりながら右フック!

 

それでもアローヨは、前に出てガンガン攻める~アローヨの左をかわして、クアドラスの右!

 

アローヨは効いたが、なんとか堪えて打ち返す!

 

3R、距離が近いなかで、お互いにフックを打ち合う~またも、アローヨが押し込み打ち込む!

 

クアドラスは左をバシバシ入れる~さらに、アローヨの左をかわして右オーバーハンド!

 

4R、ガードを固めながら前に出るアローヨも、クアドラスがリズミカルに動き左を通す~しかし、アローヨは下がらず手数多く打っていく!

 

クアドラスは廻りながらも、何故か打ち合いを避けない~ボディー!

 

5R、クアドラスが足を使いながら、体を振りアローヨにクリーンヒットを許さない~手数はアローヨだが、クアドラスは正確にパンチを当てる

 

アローヨは下がりながらも右カウンター!一瞬、クアドラスの腰が落ちる!

 

6R、やはり、アローヨから前に出て手数多く打つ!

 

足を使い柔らかいクアドラスが、アローヨのパンチを外しボディー連打!

 

7R、クアドラスから一気に出る~アローヨは下がりながらも、速いコンビネーションを捻り込ます!

 

それでもクアドラスが低く入ってくる~アローヨが廻りながら右を打ち降ろす!クアドラス効いたか!?

 

アローヨが一気に連打!クアドラスはクリンチで凌いで返す!

 

8R、今度はラウンド開始後、いきなりアローヨが出てコンビネーションで上下に打ち連打!

 

ラウンド後半になるとクアドラス出る~ロープにアローヨを追い込むが、アローヨが右カウンター!それでもクアドラスが打っていくが、アローヨに狙われる!

 

9R、強く振っていくクアドラスだが、下がりながらも細かくアローヨが当てていく

 

振りが大きいクアドラスに、アローヨはスイッチもしながら確実に当てる!

 

10R、ラストラウンドは、いきなりリング中央での打ち合い~アローヨの左を潜ってクアドラスの左フック!

 

クアドラスが出る~アローヨは廻りながら、クアドラスの打ち終わりに速いコンビネーションを当て続ける

 

判定は、98-92 97-93 95-95 2-0でマックウィリアムズ・アローヨがWBCスーパーフライ級シルバー王座を獲得!

 

ブランクを感じさせない手数の多さと、前に出続けたアローヨだったが、6ポイント差と7ポイント差かぁ~。スコアカードを見ると、アローヨに98を付けたジャッジは2Rと3Rをクアドラス。アローヨに97のジャッジは、2R、4R、5Rをクアドラス。ドローのジャッジは、2R、3R、4R、5R、6Rをクアドラスに付けている。

ヒット数だけいえばアローヨが圧倒的に当てているだろうから、アローヨの勝利でいいとは思うが・・・・当ててはいるがアローヨのパンチは、なんともスリリングな試合展開にはならず勝った試合の87.5%がKOだとは思えない印象だけが残る。

クアドラスは、もっと足を使いながら打ち続けるスキルがあると思っていたが・・・させないアローヨの詰めかただったのか!?

そしてアローヨの次戦は、半年後に電撃復帰した井岡一翔選手 『観戦記1533』

 

★この試合ではエキサイトマッチでは放送無しも仕方ないか・・・ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村