観戦記1900 KNOCK OUTアジアトーナメント決勝 ヨードレックペット・オー・ピティサック | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

昨年はONE CHAMPION SHIPでフェザー級(70.3kg)キックトーナメントが開催され、決勝は両国国技館でジョルジオ・ペトロシアンがサミー・サナを判定で降し見事に優勝!なんと、優勝賞金100万$(約1億円)を手にした。決勝に勝ち上がったフランスのサミー・サナは、準々決勝でヨードセングライ・IWE・フェアテックスを判定で降す番狂わせを起こしたがペトロシアンの牙城は崩せなかった。かつては旧K-1 MAXにも出場したヨードセングライだが、ムエタイ時代にはルンピニースタジアムのフライ級とウェルター級を制している。

どうしても、海外に本格的に出るのはムエタイの第一線から離れてからになってしまうのはタイのジム事情からしてもしょうがないが、あのサムゴー・ギャットモンテープが来日した時のような衝撃は(来日する度に試合は・・・・)バリバリの現役王者クラスがタイ以外での活躍を観たい。

バリバリのライト級以下のムエタイ王者を呼んでしまうと、K-1などのルールの問題が無ければ当然のように日本の王者を倒してしまうのがKNOCK OUTライト級王者のヨードレックペット・オー・ペィティサック!

 

ヨードレックペットという名前は 「ヨード」が最高、頂点などの意味で 「レック」が鉄で 「ペット」がダイアモンドの意味らしい。

元ラジャダムナン&ルンピニースタジアム王者なので強いのは当たり前だが、たいていのタイ人はタイで全盛期を終えてから海外に出てキャリアある闘いで金を稼ぐ。しかしヨードレックはバリバリのタイの1級戦でありながら、2016年3月に、ラジャダアムナン・ライト級王者としてM-ONEに参戦しヤスユキ選手に判定勝ち~8月にはライト級王者として、ラジャダムナン・スーパーフェザー級王者のカイムッカーオ・トー・タイルンルアンカマイ132ポンド契約で闘い2RにKO勝ち~10月に日本で、前年12月にラジャダムナンでKO勝ちした梅野源治選手の挑戦を受け判定負けし王座陥落。

しかし、2017年6月にランボー・ペット・ポー・トーを4RにTKOで降しルンピニースタジアム・ライト級王座を獲得~2018年に入っても、1月にセンマニー・ソー・ティアンポー、2月にパンパヤック・ジットムアンノンの超一流選手に連勝。3月にタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得し日本に乗り込み、2018年4月にKNOCK OUTライト級王者の森井洋介選手と対戦し2Rに森井選手の鼻を潰しTKO勝ちでKNOCK OUTライト級王座を奪う 『観戦記1615』

 

8月に、高橋一眞選手に判定勝ち~10月にも岩城悠介選手に判定勝ちして、ライト級アジアトーナメント準決勝に再びKNOCK OUTに降臨して全モンゴル最強決定トーナメント60kg級優勝のボルドバートル・アルタンドルグーンに判定勝ちして 『観戦記1871』 いよいよ決勝へ!

 

決勝の相手は‘コリアンデビル‘RISEスーパーフェザー級王者のチャンヒョン・リー!

 

コリアンデビル」と呼ばれるチャンヒョン・リーは、1992年8月に韓国の仁川で生まれ~なんと言っても2012年10月のK-1両国国技館大会に初来日し、ムエイタイの現役ランカーをビシバシ倒していた梅野源治選手と対戦しダウンを奪って判定勝ち 『観戦記314』 しかし、2013年3月のRISE92で梅野源治選手と再戦し判定負け 『観戦記452』 タイや中国でも活躍し、2016年4月にはKunllun Fight.43で宮越慶二郎選手に判定負け~2017年3月のRISE116で、野辺広大選手を2Rに左フックで失神KO勝ち~7月のRISE118でも裕樹選手を2RにKOして王座挑戦権を手にする~11月のRISE121で、野辺広大選手のRISEスーパーフェザー級王座に挑戦して2RにKOして王座栄冠~7月のRISE118では裕樹選手と対戦し、またも2RにKO勝ち~11月のRISE121では、スーパーフェザー級王座を賭けて野辺広大選手と再戦し判定勝ち。

しかし、2018年2月のRISE.122で秀樹選手に判定負け~6月のRISE.125で、町田光選手に判定勝ち~12月、KNOCK OUTライト級アジアトーナメント1回戦での町田光選手と再戦も4RにTKO勝ち 『観戦記1808』 2019年2月のアジアトーナメント準決勝では、森井洋介選手を2Rに完膚無きにKOする 『観戦記1874』 さらに3月には、RISEワールドトーナメントで裕樹選手を判定で降す

 

ライト級だとアジア勢が世界の強者の集まりだけに、アジアトーナメントに日本人全滅なのも本物を集めてしまえば当然のことなのかもしれない!決勝戦には、ヨードレックペットのKNOCK OUTライト級王座も賭けられる!

 

2019年4月29日 KNOCK OUT アジアトーナメント決勝 ヨードレックペット・オー・ピティサックvsチャンヒョン・リー

 

ヨードレックペット・オー・ピティサック KNOCK OUTライト級王者

 

チャンヒョン・リー 18勝7KO3敗1分

 

1R、チャンヒョンが出る~左を下から出して、ヨードレックペットのガードを崩してから右!

 

ヨードレックペットはローを返すが、チャンヒョンは構わずパンチで出る!コーナーにヨードレックペットを追い込み連打!

 

しかし、ヨードレックペットはチャンヒョンの打ち終わりにヒジ!

 

距離ができると、ヨードレックペットの重いミドルが飛んでくる!

 

公開採点、10-10 9-10 9-10 チャンヒョンがリード

 

2R、チャンヒョンがジャブを打ちながら、奥足へ強烈なローをバンバン蹴っていく!

 

しかし、ヨードレックペットはガンガン前に出る~チャンヒョンはロープづたいに廻る

 

チャンヒョンの回転が上がりパンチ&ローをバンバン出すが、ヨードレックペットは前に出続けてヒザ!ヒジ!

 

チャンヒョンも流石に下がる~ヨードレックペットが追いかけるが、チャンヒョンは廻りながらパンチを出す!

 

さらにチャンヒョンもヒジを出すが、ヨードレックペットは止まらずロー!左ストレート!

 

公開採点、10-10 10-10 9-10 チャンヒョンに1者入る

 

3R、やはりヨードレックペットが出る!チャンヒョンをロープに追い込む!

 

チャンヒョンは廻りながら奥足へのロー!

 

ヨードレックペットが止まらずロー~ミドルを蹴りながら前に出るが、細かくパンチを打つチャンヒョンの方が手数は上回る!

 

チャンヒョンが奥足ローを連打!ヨードレックペット止まったか!?

 

とんでもない!ヨードレックペットは、止まることなく前に出続けて攻める!

 

チャンヒョンは、とにかくローを蹴る!ヨードレックペットはヒジ!

 

さらに、ヨードレックペットがミドルを連打!パンチも当たる!

 

10-9 10-9 10-9 ジャッジ3者ともヨードレックペット

 

4R、ヨードレックペット出る!チャンヒョンもパンチで迎へ打つ!

 

お互いに奥足へのロー~組んだ展開になると、やはりヨードレックペットが上!ヒジ!

 

ヨードレックペットが蹴っては組んで、チャンヒョンの距離にしない~それでもチャンヒョンも必死にパンチを振る!

 

5R、最終ラウンドだが、流さないヨードレックペットがミドルを蹴って出ていく!

 

ヨードレックペットがヒジを当てようと、ミドルを蹴ろうとチャンヒョンは効いたそぶりを見せない!

 

ヨードレックペットのミドルと組みで、チャンヒョンは攻撃ができない

 

チャンヒョンも意地でパンチ連打!ロープに追い込む!しかしヨードレックペットは組んで押し込んでごまかしながら、距離ができればミドルで突き放す

 

判定は、49-47 49-48 50-48 3-0でヨードレックペットがアジアトーナメント優勝!

ヨードレックペットは 『チャンヒョンは強かったです。日本4戦目で今日が一番危なかったです。また日本に来たいです。ありがとうございます。チャンヒョンのボディが効きましたが、4Rに私の勝利を確信しました』 と、話す完勝。チャンヒョンの打たれ強さとパンチの回転力でも、ヨードレックペットは慌てることなく組とヒジを使いながらミドルで突き放す。こういう展開だとヨードレックペットを崩すのは大変なことだろうが、強豪タイ人に立ち向かうのがキックボクシングの宿命!と、思わずにいられないが・・・・この大会で小野寺プロデュサーは退陣して、次回8月大会からREBELS代表の山口さんがプロデュサーになりヒジ無し&組みなしなどのルールも採用されてしまう

 

★そして次回大会よりヒジ無し&組みなしや3Rも採用 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村