観戦記1866 WBOフライ級王座戦 田中恒成vsウラン・トロハツ | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

いよいよ2020年になり、今年は東京オリンピックイヤーとなったが・・・・まったく実感がなく、チケット争奪戦の話もイマイチ乗りきれていない。職場から横浜アリーナや、横浜国際競技場(日産スタジアム)が歩いていける距離なので、生きている間には2度とないだろうから観てみたいとは思う。

東京五輪でのボクシングは、7月31日に両国国技館で開催されるが未来のワシル・ロマチェンコや村田諒太選手は出てくるのか!?アジア・オセアニア予選が2月から中国で、世界最終予選が5月にパリで開催されるようだがフライ級で2019年11月の全日選手権を優勝したのが田中亮明選手。3階級制覇を達成した田中恒成選手の実兄というのだから凄い兄弟だ!

 

田中恒成選手は幼少から空手を習い、打撃強化の為に小学校5年生からボクシングを始める~中京高校に進学し、セレス小林さんとプロ3戦目でセレス小林さんの日本王座に挑んだ 『観戦記281』 石原英康さんにボクシングを教わり高校4冠を達成。井上尚弥選手の弟の拓真選手が高校2冠なのは、高校総合大会決勝などで、田中恒成選手に負けなど同世代だった為。 そして、高校在学中に元WBCスーパーバンタム級王者の畑中清詞さんのSOUL BOX畑中ジムから18歳でデビュー~11月のデビュー戦で、WBOミニマム級6位のオスカー・レクナファに判定勝ちし日本ランキング10位にランクイン~2014年3月の2戦目で、WBAミニマム級12位のロネル・フェレーラスに判定勝ちしWBA14位にランクイン~3戦目に井上尚弥選手のデビュー戦の相手の『観戦記289』クリソン・オヤマオを1RでKOし東洋太平洋ランキング1位~4戦目で原隆二選手を破り、最速記録となる東洋太平洋ミニマム級王者に輝く~そして5戦目でフリアン・イエドラスとのWBOミニマム級王座決定戦を制し 『観戦記888』 日本最速記録で世界王座栄冠。

師匠の畑中会長が果たせなかった世界王座初防衛戦には、WBO5位のビック・サルダールを迎へ5Rに初ダウンを喫するも6RにボディーでKOして王座防衛に成功 『観戦記1040』かなりの減量苦もあり王座を返上し、2016年5月にIBFライトフライ級9位のレネ・パティラノと対戦し6RにボディーでKO!試合後には、WBAライトフライ級王者の田口良一選手に対戦のラブコールを送る⇒WBAは田口選手とWBA1位の宮崎選手の対戦を指令 『観戦記1189』 そしてWBOライトフライ級を9度防衛していたドニー・ニエテスが 『観戦記696』 『観戦記843』 『観戦記908』 ビックマッチを求めてベルトを返上しフライ級に上げアメリカに進出⇒ミニマム級に続きまたも王座決定戦なのが残念だが、大晦日にWBO1位のモイテス・フエンテスとWBO2位の田中選手と王座を争い『観戦記1271』 5RにTKO勝ちし、わずか8戦目での2階級制覇達成!

2017年5月の初防衛戦の挑戦者は、2017年2月にWBO1位のジェフェ・ウトニとの挑戦者決定戦を10RにTKO勝ちし指名挑戦権を獲得したアンヘル・ティト・アコスタ。3-0で見事に田中選手の判定勝ち 『観戦記1325』

9月の2度目の防衛戦には、WBO13位、WBA3位のパランポン・CPフレッシュマートと、統一戦が噂されていた当時WBAライト級王者の田口良一選手が解説している前で9RにTKO勝ちしたが目を負傷して統一戦は流れる・・・・田中選手は療養後にはフライ級へ、田口選手もヘッキー・ブドラーに判定負けしライトフライ級王座を失う 『観戦記1467』  そして怪我が癒えた田中選手が、ターゲットであるWBOフライ級王者の木村翔選手をTV解説に迎えて、2018年3月にWBOフライ級13位のロニー・バルドナドを9RにTKOで降す 『観戦記1663』 そして、当時の最速3階級制覇を賭けて9月に木村選手のWBOフライ級王座に挑戦し大激闘の2-0の判定勝ちで3階級制覇を達成 『観戦記1585』

 

そして、運命の対決となったWBO4位の田口良一選手との防衛戦を大激闘の判定勝ちで初防衛に成功 『観戦記1687』

 

2019年8月には、WBOフライ級1位のジョナサン・ゴンザレスを7RにTKOで降す 『観戦記1787』

 

そして2014年10月の東洋太平洋王座戦以来、世界王者になってからは初の東京のリングで3度目の防衛戦!挑戦者は中国のウイグル自治区出身のウラン・トロハツ。

 

1993年3月にカザフスタンに近い地区で生まれのトロハツは、13歳からボクシングを始めたらしくアマでは27勝3敗らしい。2015年11月に22歳でデビューし、ワン・ジアンに判定負け~さらに、12月にバン・サオ・トランにも判定負けして連敗。

2016年に入り2連勝するも、10月にウェイ・シェンチェンに判定負け~2017年に入り3連勝1KOして、10月には上海でかねこたけし選手に2RでKO勝ち~2018年5月には元WBAミニマム級王者で井岡一翔選手にも挑戦した 『観戦記575』 クワンタイ・シスモーゼンに4RでTKO勝ち~7月には、ヨクトン・ポーンチャイジットを4RにTKOで降しWBOアジア太平洋フライ級暫定王座を獲得~9月には、ジェイアール・ラクティネルを判定で降しWBCフライ級シルバー王座を獲得~2019年1月にローランド・ジョイ・ビエンディーマを9RにTKOで降し、3月に上海で山内涼太選手とWBAインターナショナルフライ級王座決定戦で対戦し判定勝ちで王座獲得~5月に、アーレン・ディアレを2-0の判定で降し初防衛に成功~10月にも上海で、田中公士選手を5RにTKOで降し2度目の防衛に成功。

 

このトロハツ戦が15戦目となる田中選手は、14戦が世界王者か世界ランカーという凄まじいキャリア!トロハツはWBOでは10位だが、WBAでは3位にランキングされ3敗はしているがキャリアの初期。同日のメインで防衛戦をする、WBOスーパーフライ級王者の井岡一翔選手への挑戦を目指す田中選手はまたも激戦をするのか!?

 

2019年12月31日 WBOフライ級王座戦 田中恒成vsウラン・トロハツ

 

田中恒成 14勝8KO無敗 3階級制覇王者

ウラン・トロハツ 13勝6KO3敗1分 WBO10位

 

1R、田中選手がスピードある動きで、ジャブ~プレッシャーをかけていく~トロハツは左フックを返す

 

早くもロープを背にする場面が多くなるとトロハツだが、上下に打ち返していく

 

2R、いきなりトロハツが大きく右を振る!さらにトロハツが左も振るが、田中選手は落ち着いてかわす~落ち着いててる田中選手は、ジックリ見ながら左ボディー!

 

トロハツは萎縮しているのか?手数少なく、あっという間に田中選手にロープに詰められる~田中選手が右をフェイントに力強い左ボディー!

 

さらに、田中選手が左ボディーを2発~廻ったトロハツを、田中選手は追いかけて右!

 

3R、田中選手のプレスがドンドン厳しくなる~廻るしかないトロハツだが、右オーバーフックを返す!

 

しかし、田中選手が右ボディー連打!トロハツもアッパーを返すが、田中選手の左ボディー2発!効いている!

 

下がったトロハツに、田中選手が右ストレートで詰める~トロハツはまだ打ち返すが力はない

 

田中選手が詰めて右アッパー!左アッパー!

 

さらに、ガードが開いたトロハツに田中選手の左アッパー!トロハツはフッ飛ぶ!

 

これはムリ!見事に、田中選手が3RにKO勝ちで3度目の防衛に成功!

 

見事な連続KOを魅せた田中選手!ミニマム級時代から凄いのは凄かったが、フライ級に上げてからの力強さを説得力は歴代フライ級王者の中でもトップクラスではないか!?しかも、スピードが落ちずトロハツがベタ足タイプだっただけに初速が違い過ぎる!

田中選手は身長164cmでリーチ162cm、同じミニマム級から4階級制覇した井岡選手は、身長165.6cmでリーチ168cm。ライトフライ級バンタム級まで制した井上尚弥選手は身長165cmで171cm。一概には数字だけではなんとも言えないが、田中陣営は2020年末にも4階級制覇を目指しスーパーフライ級王座挑戦を狙っているらしいが・・・・スーパーフライ級はスター選手が揃っているのでどうなるのか!?

 

★振り返ればよくミニマム級からできたものだ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村