観戦記1787 WBOフライ級王座戦 田中恒成vsジョナサン・ゴンサレス | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

どうしても、日本人で前人未到のミドル級王座に返り咲いた村田諒太選手や、WBSSでも「MONSTER」振りが世界を震撼させている3階級制覇王者の井上尚弥選手が輝きすぎて他の世界王者が今までより注目が薄くなっている・・・・

2階級制覇王者の京口紘人選手、6度防衛中の拳四郎選手などはボクシング冬の時代だったら国民的ヒーローになっていただろう。そして、もっと光が当たるべきなのがワシル・ロマチェンコと並ぶデビュー12戦目での3階級制覇した田中恒成選手!

 

田中恒成選手は幼少から空手を習い、打撃強化の為に小学校5年生からボクシングを始める~中京高校に進学し、セレス小林さんとプロ3戦目でセレス小林さんの日本王座に挑んだ 『観戦記281』 石原英康さんにボクシングを教わり高校4冠を達成。井上尚弥選手の弟の拓真選手が高校2冠なのは、高校総合大会決勝などで、田中恒成選手に負けなど同世代だった為。 そして、高校在学中に元WBCスーパーバンタム級王者の畑中清詞さんのSOUL BOX畑中ジムから18歳でデビュー~11月のデビュー戦で、WBOミニマム級6位のオスカー・レクナファに判定勝ちし日本ランキング10位にランクイン~2014年3月の2戦目で、WBAミニマム級12位のロネル・フェレーラスに判定勝ちしWBA14位にランクイン~3戦目に井上尚弥選手のデビュー戦の相手の『観戦記289』クリソン・オヤマオを1RでKOし東洋太平洋ランキング1位~4戦目で原隆二選手を破り、最速記録となる東洋太平洋ミニマム級王者に輝く~そして5戦目でフリアン・イエドラスとのWBOミニマム級王座決定戦を制し 『観戦記888』 日本最速記録で世界王座栄冠。

師匠の畑中会長が果たせなかった世界王座初防衛戦には、WBO5位のビック・サルダールを迎へ5Rに初ダウンを喫するも6RにボディーでKOして王座防衛に成功 『観戦記1040』かなりの減量苦もあり王座を返上し、2016年5月にIBFライトフライ級9位のレネ・パティラノと対戦し6RにボディーでKO!試合後には、WBAライトフライ級王者の田口良一選手に対戦のラブコールを送る⇒WBAは田口選手とWBA1位の宮崎選手の対戦を指令 『観戦記1189』 そしてWBOライトフライ級を9度防衛していたドニー・ニエテスが 『観戦記696』 『観戦記843』 『観戦記908』 ビックマッチを求めてベルトを返上しフライ級に上げアメリカに進出⇒ミニマム級に続きまたも王座決定戦なのが残念だが、大晦日にWBO1位のモイテス・フエンテスとWBO2位の田中選手と王座を争い『観戦記1271』 5RにTKO勝ちし、わずか8戦目での2階級制覇達成!

2017年5月の初防衛戦の挑戦者は、2017年2月にWBO1位のジェフェ・ウトニとの挑戦者決定戦を10RにTKO勝ちし指名挑戦権を獲得したアンヘル・ティト・アコスタ。3-0で見事に田中選手の判定勝ち 『観戦記1325』9月の2度目の防衛戦には、WBO13位、WBA3位のパランポン・CPフレッシュマートと、統一戦が噂されていた当時WBAライト級王者の田口良一選手が解説している前で9RにTKO勝ちしたが目を負傷して統一戦は流れる。田中選手は療養後はフライ級へ、田口選手もヘッキー・ブドラーに判定負けしライトフライ級王座を失う 『観戦記1467』 

そして怪我が癒えた田中選手が、ターゲットであるWBOフライ級王者の木村翔選手をTV解説に迎えて、2018年3月にWBOフライ級13位のロニー・バルドナドを9RにTKOで降す 『観戦記1663』 そして、当時の最速3階級制覇を賭けて9月に木村選手のWBOフライ級王座に挑戦し大激闘の2-0の判定勝ちで3階級制覇を達成 『観戦記1585』

 

 

そして2019年3月に運命の対決となった田口良一選手との防衛戦は、またも大激闘の判定勝ちで初防衛に成功 『観戦記1687』

そして2度目の防衛戦は指名挑戦者、WBOフライ級1位のジョナサン・ゴンサレス!

 

プエルトリコの技巧派ゴンサレスは、1991年4月生まれの28歳。17歳の2008年に世界ユース選手権で優勝、2010年度中央アメリカ・カリブフライ級優勝の実績を残し、2011年4月にジョナサン・ゴンサレスを1RにTKO勝ちしてデビューを飾る~その後も7連勝6KOして、2012年3月にWBOユースフライ級暫定王座決定戦でエリクソン・マルテルを2RにTKOで降し王座獲得~4勝1無効試合も、2013年8月に元WBA&WBOライトフライ級王者のジョバンニ・セグラとのWBAラテンアメリカフライ級暫定王座決定戦を4RにKO負け。

2014年は2勝1分で、2015年2月にNABA北米ライトフライ級王座決定戦でエリクソン・マンテルに判定勝ち~10月にも、カルロス・ルーベン・ダリオ・ルイスを判定で降しWBCラテンアメリカフライ級王座を獲得~2016年3月にNABO北米フライ級王座決定戦で、ジョーバート・アルバレスに6RにKO負けで王座獲得ならず~それでも2018年2月には、井上尚弥選手のWBOスーパーフライ級王座に挑戦した 『観戦記1321』 リカルド・ロドリゲスに2-1の判定勝ちをしてNABO北米フライ級王座を獲得~7月に、田中恒成選手がWBOミニマム級王者に挑戦を退けた 『観戦記888』 フリアン・イエドラスを判定で降し初防衛に成功~11月に、2度世界挑戦があるファン・アレホを8RにTKOで降し2度目の防衛に成功。

 

日本人で初の世界王者は白井義男さんのフライ級世界王座、2人目もファイティング原田さんのフライ級世界王座、3人目も海老原博幸さんのフライ級王座!伝統のフライ級王者で3度目の防衛となるとが、ビックマッチを狙い4階級制覇チャレンジをも視野に入れている田中選手がランキング1位をどう退けるか!?

 

2019年8月24日 WBOフライ級王座戦 田中恒成vsジョナサン・ゴンサレス

 

田中恒成 13勝7KO無敗 2度目の防衛戦

 

ジョナサン・ゴンサレス 22勝13KO2敗1分1無効試合

 

1R、田中選手が最初から詰めていき打っていく~ゴンサレスは廻りながら様子をみる

 

廻るゴンサレスが、素早い動きからワン・ツー!

 

2R、やはり詰めていく田中選手だが、ゴンサレスも素早くかわして返していく!

 

田中選手はサウスポー相手だからか!?ジャブが少なく、逆にゴンサレスのジャブに顎を上げられる

 

3R、素早いゴンザレスに対し、田中選手が体力勝負で圧力を強めて顔よりもボディー!

 

さらに田中選手が、ワン・ツーから右ボディー!

 

ゴンサレスは早くもダウン!ゴンサレスは苦悶も立ち上がり、ラウンド終了のゴング

 

4R、ゴンサレスは、それほどダメージは残っていないか!?前に出るのは田中選手だが、ゴンサレスが手数多く出す

 

 

田中選手がコーナーに詰めるも、的中率が悪い

 

ゴンサレスが左フック!スリップ気味もレフリーの判定はダウン!

 

 

 

田中選手はダウンじゃない!と、ポーズをするが立ち上がってラウンド終了

 

5R、ゴンサレスが動きながら打ってくる~田中選手は前に出てボディーストレート!しかし、ゴンサレスも右フック!

 

 

6R、田中選手が、ボディーから左フックと繋げて攻める!

 

ゴンサレスは常に守勢だが、まだ足は動き連打は打たれずに返してくる!

 

7R、田中選手が追い廻す~下がるゴンサレスにボディー!効いたか!?

 

 

 

さらに田中選手の右!コーナーに詰めてボディー!アッパー!右!

  

 

追いかける!右~左ボディー!ゴンサレス崩れる!ダウン!

 

 

 

 

 

立ち上がったゴンサレスに、今度こそ田中選手が極めにいく!ゴンサレスも返す!

 

しかし、田中選手があっという間に詰めてボディー!ボディー!ゴンサレスまたもダウン!

 

 

 

 

またも立ち上がったゴンサレスだが、田中選手のボディーに体が折れる~それでも左を返す!

 

 

田中選手が体を付けながらボディー!ボディー!ボディー!

 

 

 

 

ゴンサレスは堪らずダウン!立ち上がるも流石にレフリーは止める!

 

 

見事に田中選手が7RにTKO勝ちで、2度目の防衛に成功!なんと6Rまでの採点は56-56 54-58 55-57で、2者がゴンサレスのリードとしていた。ポイントだけ見ると逆転KOなのだが、田中選手のダウンも微妙なダウンだったし・・・なにせ田中選手が倒されるような感じはしなく、時間の問題で倒しそうな展開だった。

今年はフライ級で3度目の防衛戦を目指し、来年には4階級目を狙ってスーパーフライ級に上げる予定らしい。フライ級に上げての木村翔選手に挑戦して3階級制覇、初防衛戦での田口選手と運命の防衛戦と燃えるものがあったがランキング1位の挑戦者でも田中選手の気持ちはそれ程上がってこなかったらしい。会見で畑中清詞会長は次戦について 『今から考えます。統一戦になるかもしれないし、選択防衛戦になるかもしれない。いろんな選択肢があります』 と、話し簡単にはビックマッチが決まらないだろう難しさをにじませる。

 

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