観戦記1789 東洋太平洋スーパーバンタム級王座戦 勅使河原弘晶vs大森将平 | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

春ごろのニュースで、元東洋太平洋ミドル級王者でアマチュア12冠の佐藤幸冶さんが東京オリンピックを目指してボクシングを再開!と、いうニュースを見たが元4団体ミニマム級王者の高山勝成さんとともに楽しみだ!今年の6月に佐藤幸冶選手は全日本予選で勝利したみたいで、2003年の全日本での優勝以来のアマチュア大会の優勝を目指している。

その2003年の全日本選手権決勝で、南京都高校から出場して佐藤選手に敗北したのが後のロンドン五輪金メダル&WBAミドル級王者になる村田諒太選手。高校生だった村田選手は、粟生隆寛選手以来の史上2人目の高校6冠を目指し国体近畿予選は優勝するが、京都チームが団体戦4位で国体に出られず全日本選手権に出た経緯がある。

そんな名門・南京都高校(現在は京都廣学館)は山中慎介さんや久保隼選手などの元世界王者も在籍していた。そして、1度世界挑戦には失敗したものの再び世界王座挑戦を目指す元日本バンタム級王者の大森将平選手も南京都高校ボクシング部の出身!

 

大森選手は京都生まれの京都育ちで、父親が元プロボクサーだったのもあり中学2年生からボクシングを始める~名門・南京都高校(京都広学館高校)に進学し3年生の時の国体でバンタム級決勝で後の‘浪速のショー‘中澤奨選手に敗北し準優勝~高校卒業し2011年4月にプロデビューし、長谷川修平選手を2RにKO勝利~2012年10月のデビュー6戦目に深蔵和希選手を1RでKOして西日本新人王を獲得~12月に、立川雄亮選手を判定で降して全日本バンタム級新人王に輝く~その後も4連勝3KOで、2014年5月に山中慎介さんがWBCバンタム級王座決定戦で対戦した 『観戦記20』 その時点でWBCバンタム級9位のクリスチャン・エスキベルを4RでKOする~2015年4月に益田健太郎選手の日本バンタム級王座に挑戦し、2度のダウンを奪い3RにTKO勝ちで王座獲得~9月の初防衛戦では、3位の向井寛史選手を6R逆転TKO勝ち~そして、12月にWBOバンタム級王座挑戦者決定戦でマーロン・タパレスにKO負け 『観戦記1027』

2016年4月に再起し、インドネシア・バンタム級王者のエスビノス・サブを4RでKO~2016年8月には、WBCバンタム級5位のエドガル・ヒメネスを3RにKO~2016年大晦日にIBFバンタム級王者のリー・ハスキンスに挑戦する予定だった。 しかし、リー・ハスキンスが12月に入り足を負傷して世界戦が中止・・・代替えカードとしては危険な、元東洋太平洋フライ級王者のロッキー・フエンテスと闘い3RにKO勝ち 『観戦記1282』

そして2017年4月に、WBOバンタム級王者になったマーロン・タパレスに挑戦もタパレスが体重超過・・・・試合はタパレスが11RにTKOに勝ちして王座空位 『観戦記1300』

 

そして、世界再挑戦へのサバイバルマッチで対戦するのが!東洋太平洋スーパーバンタム級王者の勅使河原弘晶選手!

 

群馬県佐波郡玉村町出身の勅使河原選手は、親の愛情が必要な小学1年生から5年生の間に、継母から食事は3日に1回や生ゴミをさせられたらしい・・・さらにトイレ禁止などの虐待も受ける~そして中学生からは暴走族に入り、少年院に2回入ってしまう。しかし、そこで3度スーパーウェルター級世界王者になった輪島功一さんの自叙伝を読み19歳で出所後に輪島スポーツに入会。

2011年7月に21歳でデビューし、田畑直門選手に3RにTKO勝ち。その後も5連勝2KOで、2012年11月に全日本東日本バンタム級決勝で立川雄亮選手と対戦も判定負け。しかし、その後は5勝2KO無敗1分~2016年10月に、元日本スーパーフライ級&WBOインターナショナルバンタム級王者の赤穂亮選手と対戦するが1-2の判定負け~しかし2017年に再起し、2連勝2KO後の10月にジェトゥロ・パブスタンに10RでTKO勝ちしWBOアジア太平洋バンタム級王座を栄冠。

2018年2月に、ジェーソン・カノイに判定勝ちして初防衛に成功~6月には、世界挑戦経験のある帝里木下選手を5RにKOして2度目の防衛に成功~10月にはグレン・スミングと、東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦で対戦し5RにKOして王座栄冠~2019年2月に東洋太平洋4位の入口裕貴選手を8RにTKOで降す 『観戦記1765』

 

IBFで8位&WBO15位までランキングを上げてきた東洋太平洋王者の勅使河原選手に、WBC15位のランキングも持つ東洋太平洋3位の大森選手が挑む!東洋太平洋タイトルよりも、群雄割拠のスーパーバンタムで世界挑戦への向けてのサバイバルマッチ!

 

2019年8月8日 東洋太平洋スーパーバンタム級王座戦 勅使河原弘晶vs大森将平

 

勅使河原弘晶 19勝12KO2敗2分 2度目の防衛戦

 

大森将平 20勝15KO2敗 東洋太平洋3位

 

1R、お互いに距離を取りながら、慎重にパンチを出す~勅使河原選手が飛び込むが大森選手はバックステップ

 

大森選手も懐深く、入ってくる勅使河原選手にカウンターを狙う!

 

2R、このラウンドは、大森選手が右に廻りながら飛び込む!勅使河原選手はカウンターの右を狙う~返しの左フック!

 

3R、フェイントを掛け合いながらの駆け引きが続く~勅使河原選手が右からの左フック!お互いに飛び込み、頭が当たる

 

4R、お互いにカウンターを狙う~勅使河原選手はボディーを攻める!大森選手は左から入って右を返す!勅使河原選手もダイレクトの右!

 

39-37 40-36 40-36 勅使河原選手がリード

 

5R、遠い距離から当てていき、勅使河原選手がペースを掴む~しかし、大森選手がスピードを上げてジャブを突きペースを奪い返しにいく!

 

6R、大森選手が左ストレートから前に出る!一気に勅使河原をロープに追い込むが、勅使河原もパンチを合わせる!

 

一気に勅使河原選手が連打!大森選手はなんとか堪える

 

7R、やはり、大森選手が出て、勅使河原はカウンターを狙う!

 

それでも大森選手が攻める~左ストレート!右フック!

 

8R、大森選手の右目上の傷にドクターチェックが入る~勅使河原選手が右から入って左を返す!それでも前に出る大森選手!勅使河原選手は、ヒラヒラかわしながら左を当てる!

 

公開採点 78-74 79-73 79-73 勅使河原選手がリードを保つ

 

9R、勅使河原選手が、距離を保ちながらダイレクトの右!前に出て手数多い大森選手だが、有効打は少ないか!?

 

10R、廻ながら左を当てる勅使河原選手に、大森選手が手を出しながら突進!右フック~左ストレート!

 

大森選手が出る!右を突きながら左!さらに左!

 

11R、疲れたか!?手数が落ちてきた大森選手に、勅使河原がワン・ツーで飛び込む!

 

さらに、勅使河原選手が細かく連打!大森選手は下がる!

 

12R、疲れとダメージがある大森選手に、勅使河原が前に出る!連打!極めきるか!?大森選手も下がりながら右フックを合わせる!

 

勅使河原選手が止まらない!大森選手は止まった!

 

それほどクリーンヒットは貰っていないが、手が出なくなった大森選手にレフリーが止めに入る!

 

見事に勅使河原選手が最終12Rで極めきる!勅使河原選手は 『この日のために総てを賭けて生活してきた。前半で倒すと大森選手に言われて悔しくて、後半に倒してやろうと思っていた。ボクシングの技術はないんで気持ちだけです。長谷川穂積さんに教えてもらって大森選手に勝てたと思う』 と、この試合の前に指導を受けた元3階級制覇の長谷川穂積さんと喜びを分かち合う。

現在のスーパーバンタム級は曲者王者が揃うが、アメリカとメキシコの王者が5人(相変わらずWBAは2人王者)WBO王者のエマヌエル・ナバレッテを狙うのか!?和島会長の采配と力に期待したい!

 

★ポイントでリードしているだろう選手が12Rで極めきるのは凄い 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村