観戦記1785 WBCスーパーフライ級挑戦者決定戦 カルロス・クアドラスvsファン・フランシスコ | 人生マイペンライ

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WBSS側が決勝戦の日程発表が遅れ、5階級制覇王者のノニト・ドネアがWBSSから撤退を!と、ニュースが出て不安に思っていたら正式に11月7日に埼玉スーパーアリーナでの開催が発表!チケット料金も発表になり、いよいよ盛り上がってきた。海外でも無類の強さを魅せている井上尚弥選手だけに 「自国開催で井上選手が有利」 などと言われたくない気持ちもあるが、正式発表にとりあえず安心。

海外でも‘MONSTER‘振りを魅せる井上選手だが、初の海外での試合は 「SUPER FLY」 でのアントニオ・ニエベスとのWBOスーパーフライ級6度目の防衛戦 『観戦記1367』 この日は、2016年9月にカルロス・クアドラスを判定で降し4階級制覇を達成した 『観戦記1203』 WBCスーパーフライ級王者のローマン・ゴンサレスがWBC2位のシーサケット・ソー・ルンビサイの挑戦を受け 『観戦記1286』 僅差判定負けで初黒星を喫し王座陥落

 

絶対王者が王座陥落によって王座争いが活性化し、スーパーフライ級の強者を集めた 「SUPER FLY」 が2017年9月に開催され、WBOスーパーフライ級王者の井上選手も参戦したがメインでシーサケット・ソー・ルンビサイのWBCスーパーフライ級王座に挑戦したローマン・ゴンサレスは4Rで壮絶なKO負け 『観戦記1382』

 

そしてその日のセミファイナルには、WBC2位とWBC3位がメインの勝者への挑戦者決定戦が行われている。WBCスーパーフライ級2位は、元WBCスーパーフライ級王者のカルロス・クアドラス!

 

チーム帝拳にも所属しているカルロス・クアドラスは、ボクシング大国メキシコのシナロア州出身で、17歳の時にジュニアオリンピックで金メダル~19歳時にパンアメリカ大会では金メダルだが、同年の世界選手権では2回戦負けもアマチュアで140勝20敗の成績を積む。

2008年5月にデビューし、マルコ・トゥーリサに1RでKO勝ち~その後も3連勝3KOで、10月には日本で又吉康幸選手にKO勝ち~その後も9連勝8KOで、2010年2月にオスワルド・ロドリゲスとWBCインターナショナルフライ級ユース王座決定戦を5RにTKO勝ちして王座獲得。その後も5連勝4KOして、2011年6月にアルマンド・サントスに5RでTKO勝ちしてWBCインターナショナルフライ級ユース王座の初防衛に成功~9月にWBOスーパーフライ級10位のジョニー・ガルシアと、WBCアメリカ大陸スーパーフライ級王座決定戦を2RにTKOで降し王座獲得~2連勝1KO後の2012年6月に、ハビエル・フランコを5RにKOしてWBCアメリカ大陸王座の初防衛に成功~9月にはロナルド・バレラを7RにTKOで降し、WBCスーパーフライ級シルバー王座を獲得~11月にフェルナンド・ルマカドを判定で降し、WBCシルバー王座の初防衛に成功~2013年3月に、ビクトル・セラタを7RにTKOで降しWBCシルバー王座の2度目の防衛に成功~12月のノンタイトル戦を2RにTKOで勝利して、2014年5月に佐藤洋太さんからKOで王座奪取した 『観戦記468』 シーサケット・ソー・ルンピサイに挑戦し8R負傷判定で王座栄冠 『観戦記842』

2014年9月に、WBC3位のホセ・サルガドに4R負傷引き分けで初防衛に成功~いよいよアメリカでのデビューとなった2度目の防衛戦は、2014年11月にWBC15位のマービン・マバイトを6RにTKO勝ち~2015年4月の3度目の防衛戦は、元WBAフライ級王者のルイス・コンセプシオンに判定勝ちし3度目防衛成功~8月に、WBC13位のディクソン・フローレスを5RにTKOで降し4度目の防衛成功~5度目の防衛戦は日本で、2015年11月にWBC2位の江藤光喜選手に判定勝ち~2016年4月にはWBC14位のリッチー・メプラナムを、8R終了時にTKOで降し6度目の防衛に成功~そして9月に4階級制覇を狙って、WBCフライ級王座を保持したままスーパーフライ級に上げてきたローマン・ゴンサレスの挑戦を受け判定負けで王座陥落。

2017年3月に、前年に井上尚弥選手のWBOスーパーフライ級に挑戦し 『観戦記1121』 判定負けしたデビッド・カルモアに判定勝ちして王座返り咲きを狙う!

挑戦者決定戦で対戦するのは、WBC3位の元WBA&WBOフライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ!

 

エストラーダはメキシコのソラノ州出身で、1990年4月生まれ 「ガリョ(雄鶏)」 のニックネームを持つ手数が多いコンビネーションファイター。2008年8月に18歳でデビューし、セルヒオ・チャベスに判定勝ち~その後もハイペースで試合をして、2年間で14連勝13KO無敗の戦績を積み、2010年10月にマヌエル・アルメンダリスを2RでKOしてWBCスペイン語圏スーパーフライ級王座を獲得。

その後も2連勝1KOするも、2011年5月に後のIBFスーパーフライ級王者になるファン・カルロス・サンチェスJrにダウンの応酬も判定負けで初黒星~4連勝2KO後の12月にファン・カルロス・サンチェスJrと再戦し、10RにTKO勝ちして雪辱を果たす。

さらに3連勝2KOした後の2012年11月に、WBAライトフライ級5位としてWBAライトフライ級王者のローマン・ゴンサレスに挑戦し判定負けで王座獲得ならず。

しかし、2013年4月にマカオでWBAスーパー&WBOフライ級王者のブライアン・ビロリアに挑戦し2-1の判定勝ちで世界王座奪取 『観戦記480』 7月に、WBA9位&WBO1位のミラン・メリンドに初黒星を付けさせてWBA&WBO王座の初防衛に成功 『観戦記569』 2014年4月、WBO10位のリッチー・メプラナムに9RにTKO勝ちしてWBA&WBO王座の2度目の防衛に成功~9月にもWBO1位のジョパンニ・セグラを11RにTKOで降し両王座の3度目の防衛に成功~12月にWBA9位&WBO8位のジョバート・アルバレスと防衛戦予定も、WBAが認可を降ろさずノンタイトル戦となり判定勝ち~2015年3月、WBA15位&WBO12位のロンメル・アセンホを3RにTKOで降しWBAとWBOの4度目の防衛に成功~9月にも、WBA3位&WBO3位のエルナン・マルケスを10RにKOしてWBAとWBOの5度目の防衛に成功。

WBAはスーパー王者のエストラーダとWBA正規王者の井岡一翔選手に統一戦をするように指令を出すが、エストラーダがローマン・ゴンサレスを追ってスーパーフライ級に階級を上げて王座を返上。10月にスーパーフライ級でテストマッチをし、レイモンド・タブゴンを大差判定で降す

 

そしていよいよWBCスーパーフライ級挑戦者決定戦で、2位のクアドラスと3位のエストラーダが対戦!エストラーダは、前戦のタブゴンとの試合中に拳を痛めて1年振りの闘い。1年前にローマン・ゴンサレスに奪われたクアドラスは、リターンマッチの権利も得られず挑戦者決定戦で掴めるか!?

 

2017年9月9日WBCスーパーフライ級王座挑戦者決定戦カルロス・クアドラスvsファン・フランシスコ・エストラーダ

 

カルロス・クアドラス 36勝27KO1敗1分 WBC2位

 

ファン・フランシスコ・エストラーダ 35勝25KO2敗 WBC3位

 

1R、クアドラスが積極的に打っていく~エストラーダはガードをカッチリと固めてジックリ見ながら打ち終わりに返す

 

 

2R、スピードある動きから、手数多く出していくクアドラス~カウンター狙いのエストラーダだが、クアドラスの動きを止めるボディー!

 

ラウンド終了際に揉み合いから打ち合う!クアドラスの右!

 

3R、さらにガンガンいくクアドラスが振っていく~エストラーダも強く打っていく!距離が近くなる!

 

4R、エストラーダがペースを掴んできたか!?プレッシャーを強める~しかし、クアドラスも右を被せる!さらにエストラーダは、スイッチもしながらパンチを打つ!

 

 

5R、このラウンドもエストラーダが出る!しかし、クアドラスも右カウンター!

 

エストラーダのスピードはクアドラスには劣るが、クアドラスの左に潜ってアッパー!

 

6R、足を使いながらある程度の距離を取るクアドラスだが、エストラーダはそれほど動かなくても詰めていく!

 

クアドラスが追い回し、左ボディーから右!

 

7R、クアドラスがワン・ツー!エストラーダが左フック合わせる~動くクアドラスだが、足が引っかかりもつれる!エストラーダは逃さないで連打!

 

エストラーダが、コンビネーションを打ちながら前に出る~クアドラスは打たれる!

 

8R、エストラーダが前に出る!右クロス~左フック!クアドラスも右カウンター!それでもエストラーダが潜って右アッパー!左アッパー!

 

9R、クアドラスが、動きながら速いコンビネーション!さらにクアドラスが動きながら左を当てていく!エストラーダもスイッチしながら左!

 

10R、エストラーダが詰めていく!手数でクアドラスをロープに追い込み右!

 

クアドラスも打ち返すが、エストラーダが左フック~右ストレートでダウンを奪う!

 

立ち上がったクアドラスに、エストラーダが極めにいく!クアドラスも、ここは打ち返して持ちこたえる!

 

11R、まだダメージが残っているクアドラスに、一気にエストラーダが攻める!左フック!

 

エストラーダのパンチが的確にクアドラスを捉える!

 

12R、エストラーダがアッパー!クアドラスは右ストレート!お互いにポイントは競っていると読んで打ち合う~エストラーダの右クロス!

 

クアドラスも勝負を賭ける!エストラーダをロープに詰めてラッシュ!

 

判定は、ジャッジ3者とも114-113でクアドラスが挑戦権を獲得!

 

と、思いきや!マイケル・バッファーは読み違え!?集計の間違い!?採点は反対で、ジャッジ3者とも114-113でエストラーダの勝利!

 

と、いう事は10Rのダウンポイント2が、まさに勝負を分けたことになる!思ったよりクアドラスが速いコンビネーションで打ち合いに出たが、後半にスピードが落ちたクアドラスを捕えたというところか!?

ファイトマネーはクアドラスが6万2千500$(約720万円)エストラーダは6万5000$(約750万円)のだったが、なによりもWBCスーパーフライ級王座への挑戦権、そしてローマン・ゴンサレスへのリベンジ戦を勝ち取ったと思われたが・・・メインでローマン・ゴンサレスは再びシーサケットに敗れる。

 

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