《本日のDVD鑑賞》
元々は第5代王者のアンデウソン・シウバが、10度防衛し6年9ヶ月の長期政権を築いたUFCミドル級王座。しかし、アンデウソンが2013年7月のUFC162でクリス・ワイドマンにTKO負けして王座陥落 『観戦記522』 クリス・ワイドマンは3度防衛するが、2015年12月にルーク・ロックホールドが4RにTKO勝ちして王座奪取 『観戦記1026』
ここからが混迷しだして、ロックホールドにUFC199で挑戦予定のワイドマンが怪我で欠場⇒代役でマイケル・ビスピンが急きょ挑戦し1RにKO勝ちして王座奪取 『観戦記1146』 2016年10月のUFC204地元イギリスで、ダンヘンダーソンに判定勝ちして初防衛に成功すると 『観戦記1230』 元ウェルター級絶対王者のGSP(ジョルジュ・サン・ピエール)の復帰戦まで防衛戦はしないとダダをこねる・・・・
そしてUFCは2017年7月のUFC213で、ミドル級1位のヨエル・ロメロと3位のロバート・ウィテカーでミドル級暫定王者決定戦を決行 『観戦記1390』 大接戦も、ウィテカーが判定勝ちで暫定王座を獲得
その4ヶ月後のUFC217で正規王者のマイケル・ビスピンが、復帰してきたGSPと対戦するもGSPが3Rにチョークで完勝 『観戦記1473』 しかし暫定王者のウィテカーと闘わなく引退・・・・ウィテカーは暫定王者から正規王者に昇格。まさにGSPに振り回された「競技」よりも「興行」が優先されるPPVシステム。
やっと正規王者に認定されたロバート・ウィテカーは、生まれはニュージーランドだがオーストラリアで育ち~小さい頃から剛柔流空手や合気道を習う~23歳でMMAに転向しブラジリアン柔術の紫帯~2009年3月に、XFCでクリス・タローウィンを1RでKO~11月からはCFCに参戦し6連勝(1KO、5試合1本勝ち) 2011年11月に、中国のMMA大会Legend Fighting Campionship.6に参戦するもパンクラス・コリアのキム・フンに1Rで1本負け(この大会にはK-1 MAXや戦極でもでも活躍したジャダンバ・ナラントンガラグも出場している)12月にCFCでイアン・ボーンを2RにTKO勝ち~2012年3月にSuperfight Australia.13でショーン・スプーナーを1RでKOしウェルター級王座を獲得~しかし、5月のCFCウェルター級タイトルマッチでジェシー・フアレスに判定負け。TUFのイギリス&オーストラリア合同で開催されたThe Ultimate Fighter Smashesウェルター級に参加~12月のUFC on FOX.6で決勝が開催され、決勝でブラッド・スコットに判定勝ちし優勝~2013年5月のUFC160で、コルトン・スミスを3RにパウンドでTKO勝ち~8月の、UFC Fight Night.27でコット・マッギーに1-2の判定負け~2014年2月のUFC170で、スティーブン・トンプソンに1RでKOされる~6月のUFC Fight Night.43で、マイク・ローデスに判定勝ち~11月からミドル級に上げてUFC Fight Night.55で、クリント・ヘスターを2RでKO~2015年5月のUFC Fight Night.65で、ミドル級14位のブラッド・タヴァレスを1Rの44秒でKO
11月のUFC193で、ミドル級10位のユライア・ホールに判定勝ち~2016年4月のUFC197で、ミドル級13位のハファエル・ナタウに判定勝ち~11月のUFC Fight Night.101のメインで、デレク・ブランソンを1RにKOしてファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・ザ・ナイトを獲得。
2017年4月のUFC on FOX 24でミドル級3位のホナウド・ジャカレイ・ソウザを2RにTKO勝ち!そして、7月のUFC213でヨエル・ロメロとミドル級暫定王座決定戦で対戦し判定勝ちし暫定王座栄冠 『観戦記1390』
そして、今度は正規王者になったウィテカーが怪我で2018年2月のルーク・ロックホールドとの防衛戦を欠場・・・・そして、挑戦者のロックホールドとランキング1位のヨエル・ロメロで暫定王座決定戦を行いロメロが3RにKO勝ち 『観戦記1639』
1977年4月にキューバのピナール・デル・リオ州で生まれたヨエル・ロメル・パラシオは、レスリングで1999年世界選手権に出場し1996年アトランタ五輪金メダルのハジムラド・マゴメドフを降し優勝~2000年シドニー五輪でフリースタイル85kg級の銀メダル獲得~2002年世界選手権84kg級準優勝~2004年のアテネ五輪は3位決定戦で敗退~2005年世界選手権では84kg級準優勝。2007年のドイツでの大会中に亡命。実弟に、元WBA&IBFライトヘビー級王者のヨアン・パブロ・エルナンデスがいる。
2009年12月に、ドイツのFight of The Nightでプロデビューしサシャ・ウェインポルタ―に1RでTKO勝ち~さらにマイナー団体で3連勝3KOして、2011年9月にStrike Forthに参戦もハファエル・カバウカンチに2RでKO敗け。
2013年4月のUFC on FOX.7でUFCに初参戦しクリフォード・スタークスを1RでKO勝ち~11月のUFC Fight Night.31で、ホニー・マルケス3RにKO~2014年1月のUFC Fight Night.35で、デレク・ブランソンに3RでTKO勝ち~4月のUFC on FOX.11でも、ブラッド・タヴァレスに判定勝ち~9月のUFC178で、ティム・ケネディに判定勝ち~2015年6月のUFC Fight Night.70で、元UFCライトヘビー級王者のリョート・マチダを3Rにヒジ打ちでKO!2015年12月のUFC194で、ホナウド・ジャカレイとの戦いは極め手にかけ2-1の幸勝 『観戦記1028』 しかし、全米アンチドーピング機関(USADA)が実施した抜き打ち検査でイブタモレンの陽性反応が出て不可抗力が認められるも1年間の出場停止・・・・
2016年11月のUFC205で、ミドル級2位で元王者のクリス・ワイドマンを飛びヒザで3RにTKO勝ち 『観戦記1234』
そして2017年7月のUFC213で、ロバート・ウィテカーとのミドル級暫定王座決定戦も判定負け~2018年2月のUFC221で、ルーク・ロックホールドと再度暫定王座決定戦に出場し3RにKOするが 『観戦記1639』 計量オーバーしているので暫定王座は空位・・・・
そしてランキング1位としてロメロが、正規王者になったウィテカーに11ヶ月空いての初防衛戦で再戦!ビスピンとGSPのすったもんだから、なんだか混沌としたミドル級王座戦線を正常に戻せるか!?
しかし・・・・挑戦者のロメロが、またも900g計量オーバー!なんと王座戦からノンタイトル戦になってしまう
2018年6月9日 UFC225 ロバート・ウィテカーvsヨエル・ロメロ
ロバート・ウィテカー 20勝4敗 ミドル級王者
ヨエル・ロメロ 13勝2敗 ミドル級1位
1R、ウィテカーが間接蹴りを連打~ロメロはガードを高く上げ詰めていく
ウィテカーがロー~間接蹴り!ロメロは突然に左フックを振る!
手数はウィテカーだが、ロメロの固いガードにヒットはしない
2R、やっとロメロから攻め手をだしていく!
お互いに遠い距離からの打撃~当てているのはウィテカーか!?
ロメロが、変則的な動きからの打撃~ウィテカーはコンビネーションからハイキック!
この試合初めて組む展開も、直ぐに両者離れる
3R、やっと、ロメロから仕掛けていく!しかし、お互いにヒットしない
ロメロが出る!左~右!ウィテカーがダウン!
ウィテカーは直ぐに立つが、ロメロがラッシュ!再び崩れたウィテカーに、ロメロが上を取りヒジ!
ウィテカー立ち上がるが、ロメロが金網まで詰めラッシュ!
しかし、ウィテカーのヒジ!効いたか!?
ロメロは組み付いて投げようとするも、ウィテカーは堪える~ロメロは金網に追い込みパンチ連打!
ウィテカーは廻る~ロメロが追いかけるが、ウィテカーのハイキック!
ロメロは疲れているが、組み付いて倒す!ウィテカー立ち上がりラウンド終了
4R、ジャブと関節蹴りでウィテカーが出る~ロメロは手が出ずに下がる
ウィテカーのハイキック!さらに関節蹴りと前蹴りでロメロを削る
お互いにジャブを突きながら右も、両者ともに消耗して効かせられない
ウィテカーが、ジャブと関節蹴りでロメロを入らせない~ロメロは手数少ないが、正面からワン・ツー!
5R、ウィテカーが前蹴りも、ロメロがワン・ツー!
ロメロは真っ直ぐに入りすぎて、ウィテカーの左を喰らってしまう
それでもロメロが振っていく!ロメロの左!ウィテカーはダウン!
ロメロが嵐のようなパウンド!ヒジ!
ウィテカーは必死に潜る!組み付いて崩す~ウィテカー立ち上がり押しこむ!
しかし直ぐにロメロが崩すが、膠着でブレイクがかかる
ロメロがバックスピンも、ウィテカーに読まれ前蹴りを合わせられる
判定は、48-47 47-48 48-47 2-1でウィテカーが勝利!
微妙な判定も、ポイントという意味ではウィテカーがコツコツ稼いでいた感じで勝利か。しかし、ロメロの体重オーバー癖はなんとかならないのか!?
ウィテカーは『試合を受ける必要はなかったが、俺はバチバチの試合をすると宣言していた…みんなが気に入ってくれていることを願うよ』 と、王座戦が流れたものの5Rを激しく闘い王者の振る舞い。
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