観戦記1738 IBFスーパーミドル級暫定王座決定戦 ホセ・ウスカテギvsアンドレ・ディレル | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

5月25日にアメリカでの次期WBOスーパーフライ級挑戦者決定戦も兼ねた、WBOインターナショナル・スーパーフライ級王座決定戦 江藤光喜vsジェイピエール・シントロン 『観戦記1737』 1RにTKO勝ちして3兄弟ボクサー悲願の世界王者へ、後1歩!と思われたが・・・・TKO勝ちの勝利から30分後に、江藤選手のバッティングが決定打と判定され無効試合に変更。

他のスポーツと比べても、なにげに多いと思う兄弟ボクサー。兄弟で世界王者は30組以上あるらしく、双子での世界王者もカオサイ(WBAスーパーフライ級王者)カオコー(WBAバンタム級王者)のギャラクシー兄弟、チャナ(WBAミニマム級王者)ソンクラーム(WBAミニマム級暫定王者)のカオコー兄弟、ラウル(IBF&WBOライトフライ級王者)ラモン(WBOライトフライ級王者)のガルシア兄弟、そして現代ではジャーメル&ジャーメルの双子世界2階級制覇王者。

そして元WBCスーパーミドル級王者のアンソニー・ディレルの兄のアンドレ・ディレルがIBFスーパーミドル級暫定王者決定戦に挑む!

 

アンドレ・ディレルは弟と幼い頃からボクシングを始め、18歳でアマチュア全米ボクシング選手権をフェザー級で優勝~2002年の全米選手権では、ライトウェルター級で出場も後に2階級制覇王者になるレイモント・ピーターソンに判定負け~2003年の全米選手権ではミドル級で優勝し、2004年のアテネ五輪米大陸予選でも後にWBOスーパーウェルター級暫定王者になるアルフレド・アングロを降し五輪出場権を得る。アテネ五輪では勝ち進むも、後の3団体ミドル級王者になるゲンナディ・ゴロフキンに判定負けして銅メダル。2005年1月にデビューして、カルロス・ジョーンズに4RでTKO勝ち~その後もハイペースで試合をして15連勝10KOで、2008年11月にビクトル・オガノフとNABO北米スーパーミドル級王座決定戦を6RにTKO勝ちして王座獲得~2009年3月にも、デリック・フィンドリーを6R終了時にギブアップに追い込む~10月にスーパー6に参加し、WBCスーパーミドル級王者のカール・フロッチと対戦も1-2の判定負けで初黒星~2010年3月のスーパー6の第2戦ではアルツール・アブラハムと対戦するも、11Rにディレルがコーナーの濡れた部分でスリップ!そこにアブラハムが右アッパー!ディレルは痙攣するダメージでディレルの反則勝ち。

 

しかしディレルは、この時のダメージもあり神経障害を起こしてスーパー6を離脱する~2011年12月に1年9ヶ月振りに復帰し、ダリル・カニンガムに2RでTKO勝ち。それでもさらに1年2ヶ月のブランクをつくり、2013年2月にマイケル・グベンガに判定勝ち~その後も3連勝2KOで、2015年5月にカール・フロッチが返上したIBFスーパーミドル級王座を決定戦でジェームス・デゲイルと対戦も判定負けで王座獲得ならず~2016年4月にブレイク・キャパレロに判定勝ち。

 

そして、1年1ヶ月振りの試合がIBFスーパーミドル級暫定王座決定戦!争うのはIBFスーパーミドル級1位のホセ・ウスカテギ!

 

ベネズエラ出身のウスカテギは、20歳でメキシコにてデビューしラミロ・ロサレスを1RでKO勝ち~その後も19連勝15KOで、2014年3月にダビド・アロンソ・ロペスとWBOラテンアメリカミドル級王座決定戦で対戦し6RにKOして王座栄冠~6月に、世界王者間近と言われたマット・コロボフとWBOインターコンチネンタルミドル級王座決定戦で判定負けし初黒星

 

しかし、2015年2月に再起しダニエル・エドゥアルド・ジョクピシオ1RでKOする~10月にもジュリアス・ジャクソンを2RにTKOで降す~2016年もデリック・フィンドリー、ファビアーノ・ペーニャを2RにKOしてIBFスーパーミドル級1位までランキングを上げる!

 

正規王者のジェームス・デゲイルが、2016年4月のロゲリオ・メディナとの2度目の防衛戦以降は、2017年1月にWBC王者のバドゥ・ジャックとの統一戦 『観戦記1575』 をする為に防衛戦が空く。バドゥ・ジャックとの統一戦はドローも、肩の負傷で手術となり暫定王座決定戦となる!

 

2017年5月20日 IBFスーパーミドル級暫定王座決定戦 ホセ・ウスカテギvsアンドレ・ディレル

 

ホセ・ウスカテギ 26勝22KO1敗 IBF1位

 

アンドレ・ディレル 25勝16KO2敗 IBF3位

 

1R、本来は右のウスカテギは左構え~サウスポー同士で、ディレルが速い右を打ちながら廻る~ウスカテギは追って左ストレート~右を打ち込んでいく!

 

2R、ディレルか右構えに代えると、ウスカテギも右にする~ディレルが突っ込んだところにウスカテギの左から右!効いた!

 

下がったディレルにウスカテギが連打!ディレルがクリンチから崩れるもスリップ

 

3R、ディレルがサウスポーから左ストレート!かわしたウスカテギが右!

 

さらにウスカテギの右は相打ちも、ディレルは効いて足が踊る!

 

4R、ディレルが、サウスポーから柔らかいジャブから左ストレート!しかし、ウスカテギは上体をよく振ってかわし右!

 

5R、ウスカテギが強く出る!ディレルは長い距離から飛び込むも、ウスカテギは狙っている!

 

6R、ディレルが足を使い、動き廻りなから左!

 

それでもウスカテギは、止まらず詰めていく!ディレルはカウンター!

 

7R、詰めるウスカテギに、カウンターを狙い廻るディレル~お互いにクリーンヒットしない

 

8R、ウスカテギは、ディレルに動かれないように詰める!ディレルの右ジャブでは、ウスカテギを止められなくなっている。

 

ウスカテギがコーナーに詰める!ディレルが左フック!

 

ウスカテギがコーナーに詰める!ディレルが左フック!ウスカテギの左フックと同時にゴングが鳴る!

 

しかし、ウスカテギにはゴングは聞こえていない!レフリーも飛び込めない!2発目、2発目が入る!

 

ディレルはスローモーションのように前のめりに倒れる!

 

明かなゴング後のパンチにディレルのセコンドの叔父がウスカテギにパンチを見舞う!翌日にウスカテギ陣営は暴行罪で叔父のローソンを告訴したらしい

 

そして試合結果は、ウスカテギの失格によりディレルが暫定王座に輝く・・・・

 

まぁ~あのタイミングでパンチは止められないけど、追撃を何発か入れたから裁定はしょうがないのか!?レフリーが飛び込まなきゃいけないだろうが、あのコーナーに追い込んでの連打でスーパーミドル級の大男には無理か・・・しかしウスカテギは、ロシア系のボクサーの冷徹な破壊者の雰囲気が堪らない!そして、ウスカテギは裁定の不満をアスレチックコミッションに審理を申して立てるが却下される。当然のようにダイレクトでの再戦交渉になり、交渉が難航したのか!?9ヶ月と10日置いて2018年3月に再戦!

 

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