観戦記1682 WBOフェザー級王座戦 オスカル・バルデスvsvsミゲール・マリアガ | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

幼い頃に「明日のジョー」でボクシングを知った私は、矢吹丈のバンタム級(53.524kg)と、力石徹のフェザー級(57.153kg)は、とんでもなく離れていると思っていた。確かに2階級違うのだが、力石徹は本来はライト級(61.235kg)通常体重は66kgぐらいだという話だったので、当日計量の時代においてはまさに‘漫画のような‘できごとなのだろう。

漫画の影響で私にとって「バンタム級」と「フェザー級」と、聞くだけでなにか特別な思いを感じてしまう。

意外や、日本人にはチャンスがありそうな階級に感じるフェザー級だが・・・・日本人では西城正三さん、柴田国明さん、長谷川穂積さん、越本隆志さん、粟生隆寛選手の5人しか世界王者は誕生していない(ホルヘ・リナレスもだが)

blog上ではまだ2017年4月で、オリジナル階級であるフェザー級の世界王者はスター揃いでWBAはスーパー王者が3階級制覇のレオ・サンタ・クルス、WBAレギュラー王者も3階級制覇のアブネル・マレスが君臨する階級
 

 

そして、WBOフェザー級王者はトップランク社が売り出しに押しに押しているメキシコのオスカル・バルデス!
 

 

バルデスはメキシコのソノラ州出身の26歳で、アマでは177勝27敗。2008年の北京オリンピックに出場するも、1回戦で敗退~2009年の世界選手権では、準決勝で後の3階級制覇するワシル・ロマチェンコに敗北し銅メダル~2011年の世界選手権では、2回戦で現フェザー級世界ランカーのジョセフ・ディアスに判定負け~2012年のロンドン五輪では、準々決勝でジョン・ジョー・ネビンに判定負け。

2012年11月に22歳でデビューしアンヘルプラドを2RでKO~2014年4月に10連続KOでアドリアン・ペレスを破り、NABF北米スーパーフェザー級ジュニア王座を獲得~1度防衛後、7月にファン・ルイスを判定で破りNABF北米フェザー級ジュニア王座を獲得。11月に、アルベルト・ガルサを7RにTKOで降し初防衛に成功~その後も連勝を伸ばし、クリス・アバロス、アーニー・サンチェスにも勝利。そして、2016年3月のマニー・パッキャオvsティモシー・ブラッドリーⅢ 『観戦記1105』 で元IBFフェザー級王者のイブゲニー・グラドビッチとNABO北米フェザー級王座決定戦を4RでTKO勝ちしWBOランキング1位まで上げ、ワシル・ロマチェンコが返上したWBOフェザー級王座を2位のマティアス・ルエダと争いボディーで倒し王座栄冠 『観戦記1263』

 

 

さらに11月もマニー・パッキャオのアンダーカードで、WBO2位の大沢宏晋選手を7RにTKOで降し初防衛に成功 『観戦記1430』
 

 

そして2度目防衛戦に迎えるのがWBO1位 「コロンビアのサソリ」 ミゲール・マリアガ!
 

 

コロンビアのアルホナ出身のマリアガはアマでニコラス・ウォータースに勝利するなどの実績もあり、2009年6月にデビューしセサール・ロドリゲスを1RにTKOで降す~その後も10連勝9KOで、2012年7月にWBC米大陸フェザー級王座決定戦でアレハンドロ・デルガドを9RにTKOで降し王座栄冠~ノンタイトル戦を3連勝3KOして、2013年8月にヘスス・ガリシアを判定で降し初防衛に成功~WBC米大陸王座を返上後も4連勝4KOし、2015年6月にニコラス・ウォータースのWBAフェザー級スーパー王座に挑戦するが判定負け 『観戦記926』
 

 

KO率90%の王者バルデスに、KO率80%の挑戦者マリアガが挑戦!マリアガが黒星を喫したウォータース戦は、ウォータースが計量オーバーしての1戦だっただけにマリアガは今度こその世界王座挑戦!トップランク社が押すスター候補のバルデスが、得意の左フックで連続KO防衛するのか!?

 

2017年4月22日 WBOフェザー級王座戦 オスカル・バルデスvsミゲール・マリアガ

 

 

オスカル・バルデス 21勝19KO無敗 2度目の防衛戦

 

 

ミゲール・マリアガ 25勝21KO1敗 WBO1位

 

 

1R、マリアガがジリジリ前に出るが、バルデスが廻りながらスピードあるパンチを叩きつける!

 

 

2R、両者ともに激しく打ち合う!バルデスは下がりながらも左フック!マリアガは右ストレート!

 

 

3R、マリアガが右!バルデスも叩きつけるような右!しかし、マリアガは前に出てくる~バルデスはまだ行きすぎないようしているか!?

 

 

4R、やはりマリアガが出る!バルデスが打ち返してきても強烈な左ボディー!効いたか!?バルデス足を使って廻る

 

 

5R、バルデスはボディーのダメージはどうか!?前に出る~マリアガの左の引き際に右を被せる!

 

 

バルデスがスピードに乗って攻めるが、マリアガがカウンターのボディー!またもバルデス効いた!

 

 

6R、マリアガがボディーを狙おうと、打ちながら前に出て詰める~バルデスは接近戦をさせないように、動きながら左を突きマリアガを近づけない

 

 

7R、足を使い左右に動くバルデスに、マリアガが豪快な振りでボディーを打つ!バルデス嫌がっている
 

 

 

8R、マリアガがプレッシャーかけながら振ってくる~バルデスは距離を保ち、左を当てながら廻る

 

 

9R、バルデスが左を突きながら廻り、パンチをまとめてくる~バルデスが入ってきたところにマリアガのボディー!

 

 

10R、マリナガは狙いすました、バルデスの打ち終わりに左ボディー!

 

 

さらに、マリアガがカウンターの左ボディー!バルデス効いた!バルデス下がる!マリアガ連打!

 

 

 

バルデスは体を丸めて耐える~しかし、バルデスが必殺の左フック!マリアガはダウン!

 

 

 

立ち上がったマリアガに、バルデスが猛烈なラッシュ!マリアガも必死に返すがバルデスがカウンター!

 

 

11R、ポイントを取り戻すべくマリアガが猛烈に手数を出す!

 

 

バルデスは動くが手が出ない~しかし、ラウンド終了際にショート連打から右!

 

 

12R、マリアガも必死に手を出すが、バルデスは動いてステップに付いてこれない

 

 

判定は、119-108 118-109 116-111 3-0でバルデスが2度目の防衛に成功!あれだけボディーを効かされて、バルデスの119や118は無いだろう~。しかし、スピードや攻撃の幅などバルデスの方が完全に上まわりダウンも奪っているので完勝には間違いない。しかし、流石にオリンピックに2回出てるだけあって足を使っても上手いボクシングだった。

バルデスは、5ヶ月後の9月にWBO4位のジェネシス・セルバニアと3度目の防衛戦。見せ場をつくったマリアガは、4ヶ月後の8月に1階級上げてWBOスーパーフェザー級王者のワシル・ロマチェンコに挑戦!

 

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