観戦記1651 WBCライトフライ級王座戦 拳四朗vsサウル・フアレス | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

年末に一気にボクシング世界戦が開催される弊害か、生放送枠内でのWBCライトフライ級王者の拳四郎選手の試合はダイジェストと呼べない程の短さだった・・・・

なんとか今年に入り放送されやから良いとはいえ・・・・現在の日本人世界王者の中では最長(2017年5月~)最多防衛(4度)しているとは思えない扱いの悪さにビックリです。

拳四郎選手は実父が経営している京都のBMBジムに所属しているので、簡単にはジムの主催での世界戦が組めないとはいえ・・・・BSでの放送の時もあったし、ボクシング界を上げてなんとかしてあげられないのか!?

一時、ライトフライ級の王者はWBAが田口良一選手、さらに2017年の大晦日にはIBFライトフライ級も獲得 『観戦記1425』 その1ヶ月前までは田中恒成選手がWBOライトフライ級王者と日本人がほぼ独占していたが、WBA&IBF王者の田口選手がヘッキー・ブドラーに判定負け 『観戦記1467』 田中恒成選手は怪我と階級アップの為に返上。拳四郎選手の防衛選手の翌日に京口選手がヘッキー・ブドラーに挑戦するとはいえ、拳四郎選手は具志堅用高さんから続く日本のお家芸とも云えるライトフライ級王座を守れるか!?
 

 

拳四朗選手は、元日本ミドル級王者(3度防衛)で元東洋太平洋ライトヘビー級王者でもある(4度防衛)寺地永さんの長男。名前は、なんと漫画‘北斗の拳‘から本当にとったらしいから驚き!父は189cmの大きな体を誇るが、拳四朗選手は164.5cmと小柄でボクシングも父のいわく 『無理やりやらせた面もある』 らしいが、奈良朱雀高校時にはインターハイや国体に出場するなど才能を開花。高校3年時の2009年のインターハイでは、現WBOスーパーフライ級王者の井上尚哉選手に3Rにレフリーストップ負けをしている。関西大学に進学し、大学4年時には国体で成年男子ライトフライ級優勝~やりたかったのは競艇だったらしいが、2度受験に失敗。
 

 

2014年8月に、父が経営するB..Bボクシングクラブから井岡一翔選手とも対戦経験がある 『観戦記205』 東洋太平洋ミニマム級11位のヘリ・アモルを相手にデビューし判定勝ち~10月にファウワナイ・ウォースラポーを2RにTKO、2015年3月に長嶺克則選手を7RにTKO、8月に大前貴史選手に4RにTKO、3連続KO勝利して10月にロリー・スマルポンとWBCライトフライ級ユース王座決定戦で争い判定勝利で栄冠~12月には、日本ライトフライ級王者の堀川謙一選手に挑戦し判定勝利し栄冠~2016年4月には初防衛戦で角谷淳志選手を迎えるが1RにTKO勝ち~8月の2度目の防衛戦は大内淳雅選手と東洋太平洋ライトフライ級決定戦の2本のベルトが賭けられるも、大差判定勝ちで日本王座防衛と東洋太平洋王座も獲得!親子2代での日本&東洋太平洋王座の栄冠は日本初の偉業達成 ~12月には、東洋太平洋王座の初防衛戦でレスター・アブタンを3RにTKO勝利。2017年4月に日本王座3度目の防衛戦が予定されるが、5月にガニガン・ロペスへの世界王座挑戦が決まり王座返上。 そして、村田選手とアッサン・エンダムのWBAミドル級王座決定戦があった『観戦記1314』5月20日のアンダーカードでガニガン・ロペスのWBCライトフライ級王座に挑戦し2-0の判定勝ちし世界初挑戦で見事に栄冠 『観戦記1329』
 

 

初防衛戦は10月、元WBCライトフライ級王者のペドロ・ゲバラに2-0の判定勝ちし初防衛に成功 『観戦記1399』 そしてわずか2ヶ月後の12月に2度目の防衛戦でWBC11位のヒルベルト・ペドロサを4RにTKO勝ち 『観戦記1412』

 

 

2018年5月の3度目の防衛戦で雪辱に燃える前王者のガニガン・ロペスをわずか2RにボディーでKO 『観戦記1468』

 

 

4度目の防衛戦は、10月に元IBFライトフライ級王者のミラン・メリンドを7RにTKOで降す 『観戦記1590』

 

 

そして5度目の防衛戦に迎えるのが!WBC7位のサウル・フアレス

 

 

メキシコ・メキシコシティ出身のサウル・フアレス・ヒルは「BABY」の異名でメキシコでも多い親子鷹で、19歳にデビューしビクトル・ペレスを1RにTKO勝ち~その後も4連勝するが、2011年2月に後に八重樫東選手のIBFライトフライ級王座に挑戦する 『観戦記1122』 マルティン・テクアペトラに3R棄権で初黒星~4月にルイス・マヌエル・ラモスに判定勝ちし、6月にマルティン・テクアペトラとの再戦も判定勝ち~7連勝6KOして、2012年6月に後のIBFミニマム級王者になるホセ・アルグメドとWBCカリブ海ライトフライ級王座決定戦に判定負け~2013年1月にファン・カルロス・ラミレスを3RにTKOで降し、2013年2月にアルマンド・トーレスを10RにKOしてWBC米大陸ライトフライ級王座を獲得~さらに2連勝するが、2013年10月に後のWBCフライ級王者になるファン・エルナンデスに判定負け~2015年に入り2連勝するが、11月にIBFライトフライ級挑戦者決定戦でミラン・メリンドに判定負け

 

 

2015年に再起し、アドリアン・エルナンデスに連勝~12月に元WBCミニマム級王者のオスワルト・ノボアとは負傷引き分けになるも、2016年3月の再戦では判定勝ち~8月に、ワンヒン・ミナヨーティンのWBCミニマム級王者に挑戦も判定負け~2017年5月にリロイ・エストラーダに判定勝ちして再起するも、10月にヒラベルト・ペドラサとのWBAカリブ海ライトフライ級王座決定戦に1-2の判定負け~12月にアブラハム・ロドリゲスに判定負けし連敗も、2018年3月にヒラベルト・パーラを9RにTKOで降しWBCラテンアメリカ・ライトフライ級王座を獲得~7月に、マリオ・アンドラーデとドローで初防衛に成功。

 

3連続KO防衛しながら生中継に入らなかった拳四朗選手が、テレビ局を見返すように連続KOするか!?フアレスは本人も1度、兄が5度世界王座挑戦に失敗している一家の悲願を達成できるか!?

 

2018年12月30日 WBCライトフライ級王座戦 拳四朗vsサウル・フアレス

 

 

拳四朗 14勝8KO無敗 5度目の防衛戦
 

 

サウル・フアレス 24勝13KO8敗2分 WBC7位

 

 

1R、フアレスが出てくるも、拳四朗選手は軽やかに廻りながら左を当てていく

 

 

2R、フアレスがガンガン攻めてくるが、拳四朗選手は出入り速く右カウンター!フアレスは早くも鼻血を出す

 

 

3R、拳四朗選手は遠い距離から左を打っていくが、フアレスは右を被せてくる

 

 

 

4R、拳四朗選手が左をポンポン突いていくが、フアレスは打ち終わりに右!拳四郎選手はサイドに廻り右!

 

 

さらに、拳四朗選手は左右のボディーを入れていく!

 

 

公開採点 39-37 40-37 40-36 拳四朗選手がリード

 

5R、拳四朗選手はフアレスの動きを見切ってきているか!?フアレスのパンチをステップでかわして打ちこんでいく
 

 

6R、低く入ってくるフアレスに、拳四朗選手の右アッパー!

 

 

さらに、拳四朗選手が右を叩きつける!フアレス下がる
 

 

7R、フアレスの動きを見切れている拳四朗が狙う!右カウンター!
 

 

8R、拳四朗選手が完全に試合を支配しているが、フアレスも手数は落ちない~拳四朗選手の右が当たる!
 

 

拳四朗選手が詰めていく!右!詰める!極めるか!?しかしラウンド終了

 

 

 

公開採点 79-73 79-73 80-72 拳四朗選手がさらにリードを広げる

 

9R、拳四朗選手が右を打ちこむ!
 

 

しかし行きすぎず、1度引いてから右!フアレスは必死にクリンチ

 

 

 

 

10R、フアレスはダメージがあるだろうが出る!拳四朗選手が右クロス!しかし、フアレスは止まらない

 

 

11R、拳四朗選手が、カウンターを狙っていようともフアレスが出る!

 

 

12R、フアレスはボディーも効いている!拳四朗選手極めるか!?

 

 

しかしフアレスも最後まで手は出していく

 

 

判定は、119-109  119-109 120-108 大差3-0で拳四朗選手が5度目の防衛に成功!

これは完勝すぎる防衛!KO勝利よりも完勝にと言われるフルマークが1者、残りに2者も1ポイントのみフアレス。拳四朗選手がジャブで試合をコントロールし、出入りでフアレスに当てさせず完璧だった。減量は大変らしいが、まだまだライトフライ級で防衛を目指すことを公言している拳四朗選手だが、次戦はWBC1位で中国の向静選手か!?WBC3位には久田哲也選手、6位には堀川謙一選手もランクしているがどうなのか

 

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