観戦記1470 WBAバンタム級王座戦 ジェイミー・マクドネルvs井上尚弥 | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のTV観賞》

 

5月末のボクシング世界戦ラッシュで、京口絋人選手のIBFミニマム級王座2度目の防衛 『観戦記1465』 田口良一選手のWBA&IBFライトフライ級王座まさかの陥落 『観戦記1467』 拳四郎選手の1RでKOしたWBCライトフライ級王座3度目の防衛戦 『観戦記1468』

そして大トリは、今や日本のエース・日本ボクシング界最高傑作と呼ばれる井上尚弥選手の3階級制覇挑戦!

 

日本人で3階級制覇は、長谷川穂積さんのWBCバンタム級&スーパーバンタム級&WBCフェザー級王座。亀田興毅さんのWBAライトフライ級&WBCフライ級&WBAバンタム級王座。井岡一翔さんのWBAミニマム級、WBAライトフライ級、WBAフライ級。八重樫東選手のWBCミニマム級、IBFライトフライ級、WBCフライ級の4人だけ。

世界的にも32人で(4階級制覇11人、5階級制覇5人、6階級制覇2人)アレクシス・アルゲリョ、フリオ・セサール・チャベス、フェリックス・トリニダート、マルコ・アントニオ・バレラなどの歴史に残るボクサー達ばかり。

33人目の3階級制覇を目指す井上選手は父親がアマチュアでボクシングをしていた事もあり、小学校1年生の時に父が経営するジムでボクシングを始める。高校7冠を達成し~ロンドン五輪を目指すが、アジア選手権決勝でカザフスタンのビルジャン・ジャキポフに負けて銀メダル

 

ロンドン五輪を諦めてプロデビュー~2012年10月に、ミニマム級東洋太平洋7位のクリソン・オマヤオを4RでKO 『観戦記289』

 

早くも、日本ライトフライ級6位&東洋太平洋10位。2戦目は、2013年1月にTV的にはタイの王者ガオフラチャーン・チューワッタナを(知っている人は、ガオフラチャーンが日本での戦績が1勝6敗のそういうボクサー) 110秒でKO 『観戦記366』 そして4月の3戦目に日本ライトフライ級1位の佐野友樹選手を10RにTKO 『観戦記453』

8月に日本記録の辰吉丈一郎選手に並ぶ、4戦目での日本王者を狙って現WBCライトフライ級王者の田口良一選手の日本ライトフライ級王座に挑戦し判定で日本王座栄冠 『観戦記563』 12月の5戦目に、小野心選手が返上した東洋太平洋ライトフライ級王座をヘルソン・マンシオと決定戦を行い5RにTKOで八重樫選手と並ぶ5戦目で栄冠

 

そして、2014年4月に当時は日本最速の6戦目で(現在は田中恒成選手が5戦目で奪取 『観戦記888』)アドリアン・エルナンデスを6RにTKOでWBCライトフライ級王座を栄冠。これは、師匠の大橋会長、大橋会長の師匠の米倉会長の6戦目での世界王者挑戦失敗の無念を晴らした50年越しの悲願達成。

 

9月には初防衛戦でサマートレック・ゴーキャットジムを11RにTKO勝ち~WBCライトフライ級王座を返上。しかし強いな!と思いましたが、ボクシング関係者や私は横浜に住んでいるので大橋ジムの関係者や現役から聞く 『井上尚弥の減量前は怪物どころじゃない!ローマン・ゴンサレスに勝てる』 と言う言葉を信じきれなかった。 しかし・・・フライ級&スーパーフライ級で通算27度防衛しているWBOスーパーフライ級王者のオマール・ナルバエス(ノニト・ドネアにはフルボッコされたが 『観戦記38』) を衝撃の2RにKOして2階級制覇!怪物なんてものじゃなかった!とんでもない者を観た・・・同じ時代に生きていて良かったとさえ思った。

 

ナルバレス戦でパンチ力に拳が耐えきれず負傷し、1年振りとなった2015年12月の初防衛戦ではWBO1位のワルリト・バレナスをガード越しに潰す 『観戦記1036』

 

3度目の防衛戦でまたもWBO1位のペッチバンボーン・ゴーキャットジムを10RにKO 『観戦記1190』

 

その後、前王者のオマール・ナルバレスや元IBFスーパーフライ級王者のゾラニ・テテ、3階級を制して4階級目を狙ってスーパーフライ級に上げてきたローマン・ゴンサレスとの対決の話が上がるも決まらず、12月に元WBAスーパーフライ級王者の河野公平選手 『観戦記1251』 を6RにTKOで降す
 
2017年5月にWBO2位のリカルド・ロドリゲス 『観戦記1321』 をTKOで降すが
 
ナルバエスとテテはバンタム級に階級を上げる~ローマン・ゴンサレスはカルロス・クアドラスを破り4階級制覇をするも 『観戦記1203』 シーサケット・ソールンビサイに連敗 『観戦記1286』 『観戦記1382』 ローマン・ゴンサレスが連敗をした同じリングでアメリカ初登場となり、WBO7位のアントニオ・ニエベスを追い回して6R終了時にTKO勝ち 『観戦記1367』

 

そして2017年12月の7度目の防衛戦でヨアン・ボワイヨを3RにTKOで降すも、井上選手から笑顔は出ずバンタム級に上げることを宣言

 

そして挑戦する王者は!WBAバンタム級王者のジェイミー・マクドネル!

 

双子の弟ギャビン・マクドネルもボクサーで、19歳で6回戦デビューし二―ル・リードに判定勝ち~6勝1KO1分で2007年2月に、ウェイン・ブロアとBBBofcイングランドバンタム級王座決定戦で争い3RにTKO勝ちし王座栄冠~しかし、2007年12月にBBBofc英国バンタム級王座決定戦でクリス・エドワーズに1-2の判定負けで初黒星~2008年3月に後のIBFバンタム級王者になるリー・ハスキンスに判定負けし連敗~再起後は4連勝し、2010年1月にBBBofc英国バンタム級王者のイアン・ナパとコモンウェルス英連邦バンタム級王座決定戦のW王座戦を2-1の判定勝ちし両王座を獲得~さらに2010年3月には、EBU欧州バンタム級王座決定戦でジェローム・アーノルドを10RにTKOで降し王座栄冠~7月にロドリゴ・ブラッコを3RにTKO勝ちしEBU欧州バンタム級の初防衛に成功~2011年1月に亀田和毅選手、山中慎介さんと対戦するシュテファーヌ・ジャモエに2-0の判定勝ちしEBU欧州バンタム級の2度目の防衛に成功~5月に、ニック・オティエノを大差判定で降しコモンウェルス英連邦バンタム級王座の初防衛に成功~9月に、後のIBFバンタム級王者になるBBBofc英国バンタム級王者のスチュアート・ホールっとBBBofc英国&コモンウェルス英連邦&EBU欧州バンタム級王座統一戦で対戦し判定勝ちし3王座を保持~2012年3月にイバン・ポゾを2RにKOしEBU欧州バンタム級王座防衛の4度目の防衛に成功~10月にIBFバンタム級王者のレオ・サンタ・クルスへの挑戦権を賭けてダーウィン・ダモアと対戦し8RにTKO勝ち挑戦権を獲得~しかし、サンタ・クルスが階級アップの為の王座を返上。2013年5月にフリオ・セハとIBFバンタム級王座決定戦で対戦し2-0の判定勝ちで王座栄冠~しかし、長谷川穂積さんのWBCバンタム級王座に挑戦経験のあるIBF1位のブシ・マリアガとの対戦に応じず王座を剥奪される~ノンタイトル戦を2勝して、2014年5月にあの8万枚のチケットをソールドアウトにしたカール・フロッチvsジョージ・グローブスの2戦目 『観戦記829』 のアンダーカードで亀田興毅さんが返上したWBAバンタム級王座をWBA3位のタプティムデーン・ナ・ラチャッワと4位のマクドネルで王座決定戦をし10RにTKO勝ちし王座獲得

 

11月にハビエル・チャコンを10Rにチャコンの怪我でTKO勝ちし初防衛に成功~そして亀田和毅選手との2連戦を、アメリカでやはりジャブを中心に当て2連続判定勝利で防衛する 『観戦記1453』 『観戦記1455』

 

久しぶりのイギリスでの4度目の防衛戦を、WBA15位のフェルナンド・バルガスを9RにTKOで降す 『観戦記1457』

 

WBAはバンタム級スーパー王者のルーシー・ウォーレンと統一戦を指令するも・・・あの「亀田家追放問題」 に発展したIBF&WBAスーパーフライ級王座統一戦 『観戦記645』 2016年3月には当時のWBCバンタム級王者の山中慎介さんに挑戦した 『観戦記1081』 リボリオ・ソリスと防衛戦をして判定勝ち 『観戦記1459』

 

しかし、前に出て打ちまくったソリスに対してアウトボクシングのマクドネルに判定の異議が出てダイレクトでの再戦。しかし、ラフなソリスに押し込まれ3Rバッティングでドクターストップ判定無しのノーコンテストで6度目の防衛に成功し 『観戦記1460』 減量苦もありスーパーバンタム級に階級を上げることを示唆

 

それでも井上選手の挑戦を受ける為に来日するが、かなりの減量苦らしく計量オーバーするのではないか!?と、ルイス・ネリの悪夢がよぎる中マクドネルは計量に1時間以上も遅刻する。

なんとか計量をクリアーしたマクドネル陣営は、試合に勝ったかのような大きな歓声を上げる。確かに井上選手が身長162.5cmリーチ171cm、マクドネルが身長175cmのリーチが182cm。

しかし!ジャブが得意のマクドネルに対し、井上選手のスピードなら入れるはず!減量で苦しんだマクドネルにナルバレス戦のようなボディーで井上選手が3階級制覇を達成するか!?

勝者がワールド・ボクシングスーパーシリーズに参戦するニュースが出るなど、世界が井上選手を待っている!

 

2018年5月25日 WBAバンタム級王座戦 ジェイミー・マクドネルvs井上尚弥

 

ジェイミー・マクドネル 29勝13KO2敗1無効試合 7度目の防衛戦

 

井上尚弥 15勝13KO無敗 WBA2位 元2階級制覇王者

 

1R、やはりマクドネルの長い左からスタート

 

井上選手は鋭く踏み込んでボディーを狙う

 

井上選手がいきなり連打!一度引いて再び踏み込む!

 

マクドネルは得意の左でペースを取ろうとするも

 

井上選手の左フックが側頭部に当たりフラつく!場内大歓声!

 

井上選手の右からの左でマクドネルは転がる!早くもダウンを奪う!

 

立ち上がったマクドネルに井上選手が一気に極めにいく!

 

マクドネルも右のカウンター!しかし力がないか!?

 

No.2へ続く