観戦記1446 WBOクルーザー級王座戦 クシシュトフ・グロワツキvsオレクサンドル・ウシク | 人生マイペンライ

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いよいよ5月になる・・・・例年ならシンコ・デ・マヨ(5月5日)メキシコの1862年にフランス軍に勝利した記念日前後にビックマッチが開催されるが、今年はゲンナディ・ゴロフキンvsサウル・アルバレスのリマッチがアルバレスの禁止薬物での出場停止で流れる⇒まさかの、2016年5月から試合をしていないWBCスーパーウェルター級1位バーネス・マーティーロスヤンの挑戦を受ける。

アルバレスとのビックマッチを優先したいのは分かるけど、IBF王座が剝奪の危機にされてまでIBF1位のセルゲイ・デレイビャンチェンコの指名挑戦を避けるならなんの為の世界王者=クラス最強なのか

 

しかし!次週にはWBAライト級王者・3階級制覇のホルヘ・リナレスに、ウクライナのハイテクマシーンオリンピック2連覇・元2階級制覇のワシル・ロマチェンコの1戦がある!なんとも楽しみで、やはり気持ち的にはプロボクサーとしては日本育ちのホルヘ・リナレスを応援したい!

そしてウクライナの金メダリストといえば、もう1人!ロマチェンコと同じくロンドン五輪金メダル世界選手権金メダルのWBOクルーザー級1位、身長190cm、リーチ198cmを誇るオレクサンドル・ウシク(オレクサンダー・ウシク)

 

ウシクは幼少の時はサッカーをしていたらしいが、15歳からボクシングを始める~2006年欧州選手権でミドル級でマット・コロボフに判定負けし銅メダル~2008年の欧州選手権はライトヘビー級金メダル~同年の北京オリンピックはベスト8~2009年の世界選手権も銅メダル~2011年の世界選手権は後のIBFライトヘビー級王者になるアルツール・ベテルビエフに勝利し金メダル獲得~2012年の北京オリンピックでは準々決勝で再びアルツール・ベテルビエフに勝利し金メダルを獲得!アマでは93勝16敗の戦績を残し(335勝15敗説も)クリチコ兄弟が率いるK2プロモーションと契約しプロ転向

 

2013年11月に、フェリペ・ロメロを5RにTKOで降しデビュー~3連勝3KOし、2014年10月にダニエ・ブルワーとWBOインターコンチネンタル・クルーザー級暫定王座決定戦で争い7RにTKO勝ちし王座獲得~正規王者認定され、12月にダニエ・ベンダーを9RにTKOで降し初防衛に成功~2015年4月にアンドレイ・クニャゼフ8RにTKOで降し2度目の防衛に成功~8月にはジョニー・ミラーを3RにTKOで降し3度目の防衛に成功~12月にもペドロ・ロドリゲスを7RにTKOで降し4度目の防衛に成功。

 

そして、わずか10戦目で世界王座に挑む!挑む王座は、WBOクルーザー級王者のクシシュトフ・グロワツキ

 

ポーランド出身のグロワツキは、2008年の欧州選手権のスーパーヘビー級で金メダルを取り、その年の12月にマリウシェ・ラドジスズースキーを判定で降しデビューを飾る~その後も5連勝3KOし、2009年9月にルーカス・ルシウィッチを判定で降しBBUインターナショナル・クルーザー級王座を獲得~5連勝後の2011年8月に、ローマン・クラシクとポーランドインターナショナル・クルーザー王座を争い9RにTKOで降しTKO勝ちで王座獲得~さらに3連勝後の2012年8月に、ポーランドインターナショナルとWBOインターコンチネンタル・クルーザー級王座のWタイトル戦を6RにTKOで防衛と王座獲得~11月にマーティアスキンを11RにTKOで降しWBOインターコンチネンタルの初防衛に成功~ノンタイトル2連勝1KO後の2013年12月に、バロル・べキログルを9RにTKOで降し2度目の防衛に成功~ノンタイトル戦に判定勝ちし、2014年10月にティエリー・カールを5RにTKOで降しWBOインターコンチネンタル・クルーザー級王座の3度目の防衛に成功~2015年1月に、ヌリ・セフェリを判定で降しWBO欧州クルーザー級王座を獲得~そして8月にWBOクルーザー級王座を6年13度防衛していたマルコ・フックに挑戦し、ダウンを奪われながらも逆転の11RTKO勝ちで世界王座栄冠

 

2016年4月に元IBFクルーザー級王者のスティーブ・カニンガムに大差判定勝ちで初防衛に成功。

 

地元ポーランドで2度目の防衛戦を迎える全勝のグロワツキに、敵地に乗り込みクルーザー級ではホリフィールドの15戦目を抜く10戦目での世界王者を目指すウシクとグロワツキの全勝対決!リング下にはプロモートするビタリ・クリチコの姿も!

 

2016年9月17日 WBOクルーザー級王座戦 クシシュトフ・グロワツキvsオレクサンドル・ウシク

 

クシシュトフ・グロワツキ 26勝16KO無敗 2度目防衛戦

 

オレクサンドル・ウシク 9勝9KO無敗 WBO1位

 

R、サウスポー同士の差し合い!ウシクが前後左右に動きながら右を当てていく

 

2R、グロワツキが右から突っ込んでいくが、ウシクはこの階級で華麗に廻りながらかわす

 

3R、ウシクが足を使いながら右を出し当てていく~グロワツキはオーバーフック!

 

4R、動くウシクに、グロワツキは左オーバーフックでウシクを追い込む!

 

5R、距離を詰めたいグロワツキに、ウシクはポンポン自分の距離から当てて動く

 

6R、グロワツキはズカズカ近づき振るが、ウシクが右を突いて廻る~グロワツキの右には速いリターンの左!

 

7R、ウシクがポジショニングを変えながらコンビネーションをまとめる~グロワツキはジックリ1発狙いか!?

 

8R、グロワツキ打ち込む!ウシクは動いてヒットはさせないもののコーナーまで詰められる

 

9R、グロワツキがロープに詰まる!ウシクガードで防ぐが、グロワツキはガードを突き破ろうかと打ち込む!

 

10R、グロワツキが振り回していくが、ウシクは躱しチョンチョン当てる~グロワツキは疲れてきたか!?

 

11R、ポイントでは厳しいだろうグロツキに場内は大声援だが、ウシクが細かい連打から左!

 

12R、ウシクが打っていく!足を滑らせてグロワツキが押した感じでウシクが倒れる!判定はスリップ

 

ウシクがパンチをまとめる~まだ足も生きていてグロワツキの反撃もかわす

 

判定は、119-109 117-111 117-111 3-0でウシクが新王者!これでロンドン五輪の金メダリストではゾウ・シミンのWBOフライ級王者、ワシル・ロマチェンコが2階級制覇、村田選手のWBAミドル級王者、アンソニー・ジョシュアがIBFヘビー級王者に続きウシクが世界王者。

全勝全KOとはいかなかったが、最終ラウンドに極めに行くなど12Rでもスタミナ&足は止まらず強いパンチを入れていく。ロマチェンコを尊敬しているらしく、ファイトスタイルも巨体なのに似ていて人口4500万人の国なのにこんな素晴らしいボクサーが次々出てくるのはなんでなのか!?

 

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